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水木しげる先生から学ぶ、戦う場所を選ぶことの大切さ。

たまーに読み返す水木しげる先生の『昭和史』という漫画があります。

 

水木先生の人生と共に、昭和という時代を追体験できる非常におもしろい漫画なので、ぜひ読んでみてください。

 

で、この漫画では水木先生が太平洋戦争に行った時の話なんかも載っていて、それを読みながらすげぇ大事だなと思ったことがあるんですね。それは

 

「戦う場所を選ぶことって大事だよな」ってことなんです。それは一体どういうことか?

 

水木しげるは戦う場所をしっかり選んで、逃げることを選択した

昭和史の第5巻では水木先生が、戦場で敵から夜襲を受けてひとりで逃走する話が描かれています。

 

水木先生はここで超必死に逃げるんですよね。断崖絶壁の崖にぶら下がって敵をやり過ごし、現地人におっかけられながらも逃げて逃げて逃げまくって、ようやく味方の陣地までたどり着くことができたわけです。

 

で、命からがらたどり着いたと思ったら、兵隊の隊長なんかには「なんで生き残ったんだ、この敗残兵め」みたいなことを言われるわけですね。せっかく生きのびたのに、おめおめと逃げ帰ったと叩かれたりするんです。ひどいですよね。

 

なんせ、この時代の軍隊なんていうのは「逃げるぐらいなら玉砕しろ」「逃げるぐらいなら死ね」っていう価値観が普通にはびこっていたわけですよ。そんな中で逃げまくった水木先生というのは批判されてしまうわけです。

 

でも、僕はこの水木先生の判断って素晴らしいと思っています。

 

「いやっ、兵隊なんだから戦うのが当たり前だろ。逃げるなんてとんでもない」と思う人もいるかもしれない。もちろんそれは正論です。兵隊が戦いのたびに逃げていたら話になりません。ただ、それは通常の戦闘での話。もし水木先生のように圧倒的に不利な状況になったとしたら戦うという選択肢が必ずしも正しいとは思わないんですよね。

 

それこそ、水木先生のように一人で多くの敵兵に囲まれたなんてことになった場合、それは多勢に無勢ですよ。戦力に差がありすぎるわけで、どうあがいてもあっという間に殺されてしまうわけです。そんな状況なら僕は全然逃げていいと思うんですよね。全く歯が立たない不利な状況なら、兵隊だろうが何だろうが逃げてもいいし、逃げることで体勢を立て直してもう一度やり直せばいいと思います。

 

で、水木先生はその辺しっかり自分で考えてるんですよね。「これ絶対に勝てないじゃん。ここで戦ってもヤバいだけじゃん」っていう状況なら逃げまくる。勝ち目のない戦いでは戦わない。臆病者と思う人もいるかもしれませんが、命より大事なもんなんてないと思うのでね。これはぜひ多くの人に参考にしてほしい考え方です。

 

水木しげる先生は銃をペンに持ち替えて戦った

そんなわけで、命からがら逃げのびた水木先生はその後、戦地で左手を失いながらもどうにか生きて日本に戻って来ることができました。その後紆余曲折あって、彼は得意な絵を活かすために紙芝居作家のキャリアをスタートさせます。さらに時代がすすむにつれて貸本漫画家、漫画家へと職を変えていきます。

 

ここで水木先生はおそらくこう思ったと思うんですよ。「ここが自分の戦場なんだ」と。絵を描いて物語を作って人々に楽しんでもらうこの業界が、自分にとって戦いの場所であり、ここで戦うしかないと覚悟を決めたんじゃないかなと。

 

そこから水木先生は長ーく貧乏暮らしです。その間結婚もしますが奥さんと共に質屋にモノを預けてお金を貰ったり、たまに食べれる豪華な食事がバナナだったりと、かなり苦しい生活を強いられるわけです。でも、水木先生はそこでペンを置かなかった。かつて戦地では一目散に逃げたかもしれませんが、ここではペンを握ってひたすら漫画を描き続けたわけですね。ここからは逃げなかった。

 

水木先生がもし仮に、あの戦地で逃げずに戦っていたとしたらどうだったでしょうか?おそらくあっという間に殺され、悪魔くんも鬼太郎もその他の作品たちも生まれることはなかったわけです。周りに流されず戦う場所をしっかり選んだ水木先生の賢明な選択だったと言えるでしょう。

 

僕らはこの水木先生の姿勢を見習うべきです。水木先生のように圧倒的に不利な状況、自分の命が危ないとわかっている場所からは逃げてもいい。死んでしまうぐらいなら、自分の身体がボロボロにされてしまうようなところなら逃げだしましょう。

 

そして、生きのびて自分が戦える場所を見つけてください。それはどんな場所でもいいと思います。あなたが「ここが自分の戦場だ」と思える場所。ここなら戦ってもいい、自分の力を注いでもいいと思える場所。そんな場所を探してみてください。

 

死ななければ、次の機会をうかがえます。次また体勢を立て直して戦えばいいんです。ヤバくなったら水木先生のように一目散に逃げて体制立て直しましょう。

 

あなたの命の方がよっぽど大事ですからね。そのことをお忘れなく。