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『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』エンタメ界の巨人の人生とは?

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『白雪姫』『ピノキオ』『シンデレラ』といった数々のアニメ映画を世に送り出したウォルト・ディズニー。彼はまだ、無声映画が主流だった時代から、音と映像の可能性にいち早く気づき、『蒸気船ウィリー』(1928)を制作し、人々をあっと驚かせました。

 

また、ウォルトの大きな功績としてはテーマパークを形にしたことも挙げられます。1955年にはアメリカのカリフォルニア州アナハイムにディズニーランドをオープンさせました。彼が創造した魔法の国はアメリカだけではなく、日本をはじめ世界各国に根付き、多くの人々を空想の世界へと誘っています。

 

また、ディズニーに影響を受けたクリエイターやアーティストは数知れず。日本で言えば、あの漫画家手塚治虫も少年時代からディズニーの作品に触れ続け、後の漫画家人生にも大きな影響を与えました。そんな偉大な足跡を残したウォルト・ディズニーについてですが、実際のところ僕たちは彼が一体どういう人で、どんな人生を送ったのかよく知りませんよね。

 

そこで、今回は20世紀のエンタメに革新をもたらし、今なお多くの人々にその影響力を与えている『ウォルト・ディズニー』の人生を様々な角度から取り上げた本を紹介したいと思います。

 

タイトルは『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』です。

 

 

この本に書かれているウォルト・ディズニーの人生に触れつつ、この本を読むことでどんな、学びや、楽しみが得られるのかをお伝えできればと思っています。

 

膨大な資料が明かす、ウォルト・ディズニーの素顔

この本の特徴は、ディズニーの広報担当副社長だったハワード・グリーン協力のもと、ディズニーに関する膨大な資料に基づいて書かれていることです。しかも、検閲や事前の出版許可などは一切ないとのこと。これってよく考えたらすごいことですよね。

 

ディズニーといえば「夢と魔法の王国」といった具合に、どこまでもポジティブなイメージを思い描く人も多いと思います。ですから、ディズニー側としては、例えばウォルトのネガティブな部分など書かれると都合が悪いわけですよね。イメージの悪化につながりますから。

 

でも、本書はそうしたディズニー側の思惑は反映されていないということです。だから、例えば、ウォルトディズニーが特に後年はアニメーターなどのスタッフに厳しい態度をとっていたとか、「この人と一緒にいたら消耗しそうだな…」といったその性格の部分までしっかり書かれています。もちろん、なぜ彼がスタッフにそういう態度を取るようになったのかを、こちらが推測できるような客観的な情報も豊富に示されます。(スタジオの規模の拡大で、かつてのように従業員と交流ができなくなったとか、労働組合によるストライキの影響など)

 

いい意味で、ディズニーを褒め称えるでもなく、かといってトコトンディズニーを否定するのでもなく、客観的な情報を豊富に揃え、いい面も悪い面もなるべく事実に即したものを提示しようとする。その誠実さが本書の最大の特徴だと思います。

 

他にも何冊かウォルト・ディズニーに関する本を読みましたが、正直、おおまかに彼の人生や、功績を知りたいなら、この本一冊で十分だと思います。

 

ウォルト・ディズニーって結局何をしたの?

ここからはこの本を参考に、ちょこっとだけ、ウォルト・ディズニーの人生に触れます。

 

ウォルト・ディズニーって何を結局何をしたのかが、この本に書かれているわけですが、かなり強引にまとめると、「自分の理想を実現した人」と言えるかと思います。理想とは、自分の創りたいものを創るということです。

 

ただ、創りたいものを創ったという人なら、世の中にはごまんといますよね。では、なぜウォルト・ディズニーの人生はこんな600ページを超えるような分厚い伝記として語られるのか。それは、現在のディズニーが世界を席巻する企業であり、その創業者だからというのもありますが、何より彼が「自分の直感に従い、まだ誰も気づいていないことを次々と行なっていったから」です。具体例をいくつかあげます。

 

  • 世界中に認識されるキャラクター「ミッキーマウスを生み出した」(図柄はスタジオにいたアブ・アイワークスによるものと考えられている)
  • まだ、無声映画が主流だった時代に、アニメに音をつけた
  • 白黒映画が主流の時代にいち早くカラー化を進めた
  • 短編映画が主流の時代に、長編アニメ作品(白雪姫)を制作した
  • ディズニーランド(ディズニーの世界)を建設。自分の理想とする空間を具現化した

 

今でこそアニメに音や声が入るのも、カラーなのも、長編アニメーション作品が映画館で上映されるのも当たり前ですが、ディズニーがアニメーションの世界に入った時は、どれも当たり前ではなかったんです。ディズニーがやろうとすることは全て当時であれば非常識と言えるものもばかり。それでも自分の直感に従い、周りの「やめておけ」という声に従うことなく突き進む。しかも、一つのことだけでなくいくつもそうした常識を突破してきた。それが、ウォルト・ディズニーという人が、偉人として現在まで語り継がれる所以であると思います。

 

冷静に考えると、彼がやってきたことって合理的に考えたら絶対にやらないことなんですよね。つまり、この本のタイトルにもなっているように、「はたから見ると狂気だった」と言えるのかもしれない。あいつおかしいよねと言われちゃうレベル。まぁ、本人はそうは思ってはいないと思いますが。岩盤のように凝り固まった常識を打ち破るためには、ウォルト・ディズニーのように少なからず狂気的であることが必要なのかもしれませんね。

 

終わりに

ここまで、とても簡単にではありますが、この『創造の狂気』という本の内容や、ウォルト・ディズニーの功績について紹介してきました。

 

先ほども書いたように、本書は膨大かつ客観的な資料をもとに書かれたウォルト・ディズニー本の決定版であると思います。いい面も悪い面も含めてやっぱりぶっ飛んだ人の人生は読んでいて面白いです。

 

ウォルト・ディズニーという人の生い立ちと家族が彼にもたらしたもの。アニメーション映画というまだ不安定な世界で、彼はどのように道を切り開いてきたのか。また、リアルなお金の話やビジネス相手からの裏切り、配給会社との決裂、偉大なるコメディアンチャップリンからの珠玉のアドバイスをウォルトがどう活かしたのかなどなど、この本は色々な角度からウォルト・ディズニーという人を書いているので、幅広い人が興味を持って読める本だと思います。具体的には

 

  • エンタメ業界に興味がある
  • 起業や会社を運営するとはどういうことなのかを知りたい
  • クリエイターという人種について知りたい
  • 何か未知の分野に挑戦してみたい
  • 単純にウォルト・ディズニーという人に興味がある
  • アニメ史やディズニー作品の歴史を学びたい

こうした人たちにとっては読む価値がある一冊なので、興味があればぜひ読んでみてください!