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『チャイルド・プレイ』(リメイク版)約30年ぶりに蘇る恐怖の殺人人形

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夏といえばホラー映画が定番なわけですけど、ここ最近ホラー映画を観てないなぁと思ってたんですよね。 そんでなんか面白そうなホラー映画ないかなぁと思ってネットフリックスを漁っていたら、なんとあの『チャイルド・プレイ』のリメイク版が観れるようになっているじゃありませんか。

 

オリジナル版の『チャイルド・プレイ』の後悔は1988年。僕は確かビデオかDVDで借りてみた記憶があります。今回のリメイクはオリジナル版の約30年後、2019年に公開されました。

 

ホラー好きの人の中にはオリジナル版が印象に残ってるって人も多いんじゃないかな?人形に殺人犯の魂が乗り移り人間を次々に殺害していくっていうストーリーは、子どもながらにゾッとした記憶があります。また、その人形の見た目が不気味で怖いんだ(笑)

 

こんな見た目の人形が、包丁持って追っかけてくるんですよ。いやっ、この人形ただ置いてあるだけでもホラーだろって思いながら当時見てましたけど、そいつが殺意をもって襲い掛かってくる。当時はトラウマとまではいかないけど、家にある人形が動き出すんじゃないか?なんて思ってしまうぐらい、子供心にインパクトを与えられた作品でした。

 

さて、そんな『チャイルド・プレイ』がリメイクされて果たしてどんな作品になったのか?怖いの?怖くないの?その他感想などもろもろお話していきたいと思います。

 

※ネタバレありなのでよろしくお願いします。

オリジナル版よりは怖くないかも‥‥‥

今回の『チャイルド・プレイ』の大きな特徴は何といっても人殺し人形であるチャッキーの設定が大幅に変わったことでしょう。

 

先述したようにオリジナル版のチャッキーは、殺人犯の魂が乗り移ったという設定でした。では、今回のチャッキーはというと「AIを搭載したスマート家電型人形」という感じ。そのAIが暴走して人々に危害を加えていくというのが本作のチャッキーなわけですけど、この辺りは実に現代っぽいですよね。これから僕らの日常生活の中に、ますますAIだったり、IOT(モノのインターネット化)が入り込んでくる中で、それがもたらすかもしれない恐怖を描いている。

 

まぁ、確かにオリジナル版をそのまんま現代に移植しただけじゃあ、何のためにリメイクしたのってなりますからね。そこは現代版の『チャイルド・プレイ』を構築しなければならない。そうして試行錯誤した結果、AIなどのテクノロジーと殺人人形を組み合わせた。ホラーにSFの要素を加えることでオリジナル版とはまた違う怖さを表現しようとしたというわけです。

 

さて、ではこのリメイク版が怖いのかどうかというところですが、僕個人の意見として怖い部分とそうでない部分がありまして、トータルで言えばオリジナル版ほどは怖くなかったかなという印象。まず、怖かったと思うところからお話していきます。

 

AIの設定が意図的に変えられたとしたら?

本作の殺人人形チャッキーはAIを搭載した機械であることはすでにお話をしました。このチャッキーなかなかの性能を持っていまして、学習機能がついていて、頼めばテレビをつけてくれたりルンバ的な掃除機を動かしたり、音楽を流したりしてくれます。さらに人形を作った会社が提供するサービスにスマホから接続することで、タクシーを呼んでくれたりと未来を先取りしたような存在なんですね。

 

ただ、こいつは機械なので自分の意思があるわけではありません。AIについては「人間みたいに何でもできる」というわけではなく、そうした性能を発揮するためには最初にプログラムされている必要があるわけです。 これが正常になされていないとチャッキーはちゃんと作動しません。

 

ところが、本作の冒頭ではそのプログラムの段階でとある出来事が起こります。人形を作っているのはベトナムの工場なんですが、そこで雇われていた男性(もともと路上生活者)が工場の管理者にののしられクビを宣告されてしまうんですね。その扱いを恨んだ男性は会社もしくはその管理者に一泡吹かせてやろうと思ったのか、近くにあったPCで一体の人形のプログラムを書き換えてしまうんです。

 

それによって本来であれば汚い言葉や、暴力性などを制限されていたはずの人形が、いわば何でもアリの危険な存在へと変わってしまう。それが事件へと繋がっていくわけですね。

 

まぁ、そんな重要なプログラムを海外の工場でそんなお手軽にできるようにするなや!というツッコミも入れたくなりますが、そこはおいておいて。僕が怖いなと思ったのは、本作のように人形が殺人をするまではいかなくても、悪意のある人間が意図的にプログラムを変えることで、犯罪的な行為をさせられちゃうんじゃないの?ということです。例えば「持ち主の家の個人情報にアクセスしてコッソリ盗む」みたいな設定も可能なのかなと。

 

あるいは、それが悪意のある個人じゃなくて企業とか、もっと言ってしまえば国単位でなんか悪だくみを働いていたりとかしたらどうかなとか。本作で人形を作ってるのはベトナムですけど、じゃあ、今タイムリーな米中問題を引き合いに出して、中国の工場が人形制作を担当していたして、政府から「その人形にコンピュータウィルスをしこんどいて」みたいな命令された断れないかもしれない。

 

で、人形が大人気になればそれだけ多くの家庭で、人形を通じてその家のスマホやらPCやら様々な機会にアクセスできちゃうわけですから、そこにコンピュータウィルスばらまかれたらヤバいんじゃないかなとか、そういう想像をしてしまったわけです。

 

まぁ、でも冷静に考えたら今でも、アップル製品に使われている部品はアメリカ製だけじゃないわけで、中国製の部品とかも入ってるよなーとか考えると、今だって見過ごしてるだけで、怖い状況なんじゃないかなと思ったり。まぁ、そんな変な事したら会社が信用を失って潰れる可能性が高まるからしないだろうけど、可能性はゼロじゃない。そんなところに僕は怖さを感じました。まぁ、これはホラー的な要素とは別の部分の怖さですね。

 

逆に、怖くなかった部分についてもお話します。

 

なんとなく殺し方が想像できてしまった

チャッキーはAIを搭載したスマート家電と人形が一体化した存在です。で、『チャイルド・プレイ』という作品である以上、この人形が殺人を犯すであろうことは間違いない。じゃあ、この人形はなぜ殺人を犯すのか?この設定からすると、「AIが暴走して間違った学習をし、色々な機械をハッキングして殺人を犯していくんだろうな」ということが何となく想像できてしまったわけですね。わかっちゃうと怖くないんですよ。

 

まぁ、映画に限らずゲームや漫画など様々なコンテンツが作り続けられている中で、斬新な人の想像を飛び越える発想というのは難しいんだろうなぁとは思います。

 

ただ、こうしたテクノロジーと結びついたことで、殺人のバリエーションは増えたかなと。オリジナル版のチャッキーは包丁とか武器を使った物理攻撃が中心だけど、リメイク版は機会をハッキングできるのでその性能をフルに活かして襲ってきます。車やドローンを使ったりとかね。単純に敵として対峙するなら、リメイク版の方が手ごわい。兵器としてはこちらの方が優秀です。

 

オリジナル版は言ってしまえばただの人形なので、やれることは多くはない。その分襲い方に工夫があるんですよ。正面から人間と戦っても勝てないから、死角からズバッと切りつけてきたり、カーテンの後ろからいきなり飛び出してきたりと「どこから襲ってくるのか?」みたいな緊張感があった。その辺ふくめ、ホラーとしてはオリジナル版の方が怖かったかなと。

 

まとめ

そんなわけで今回はリメイク版の『チャイルド・プレイ』を紹介してみました。本文でお伝えしたように怖い部分も逆にそうでない部分もありましたが、最後までわりとダレずに観ることができた作品だと思います。時間が1時間30分程度だったのがよかったのかも。

 

僕の場合オリジナル版と比較したうえでの評価なので、今回お伝えしたような感想になりましたが、オリジナル版を観たことがない人からするとまた違った感想を抱くかもしれません。

 

色々なホラー作品のリメイクがある中で、ある程度楽しめる作品だと思うので興味がある方はご覧になってみてください。

 

下はオリジナル版