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『リング』すべてはここから始まった!Jホラーを代表する作品!

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僕はホラー映画好きで、邦画洋画問わず色々な作品を見ているのですが、「忘れられない作品」ってやっぱりあるんですよね。で、なんで忘れられないかっていうとその作品全体のクオリティが素晴らしいっていうのもあるんですけど、やっぱり「忘れられない場面」っていうのが必ずあるからだと思うんです。忘れようと思っても記憶にこびりついてしまって忘れられない。そんな場面があるんです。

 

中でも僕がこの映画は忘れられないなっていうのがありまして、それが今回紹介する『リング』という作品です。

 

 

ホラーに興味がない人でも『リング』という作品名やこの作品に登場する『貞子』という人物名は聞いたことがあるでしょう。1998年に公開されたリングはヒットし、のちのJホラーブームのきっかけとなる作品でした。

 

監督は中田英夫。脚本は高橋洋。二人は1995年に公開された『女優霊』という作品でもコンビを組んでいます。

 

主人公でテレビ局のディレクター浅川玲子役に松嶋菜々子。玲子の元夫で大学で非常勤講師をしている高山竜司役に真田広之。竜司の教え子で恋人でもある高野舞役に中谷美紀。玲子の姪で呪いのビデオによって死んだとされる高校生、大石智子役に竹内結子。智子の友達の倉橋雅美役に佐藤仁美が演じています。

 

あらすじ、概要

テレビ局のディレクターである浅川玲子はとある都市伝説について調べていた。その都市伝説は「見たら1週間後に死んでしまう」と噂されている呪いのビデオについてのもので、その調査を進めていくうちに自分の姪である大石智子が、ビデオを見たとされる男女と同じ時刻に亡くなっていたことを知る。智子は死亡時に通常では考えられないような恐怖に歪んだ顔をしていた。

 

玲子は智子たち4人が亡くなる1週間前に伊豆の貸別荘に宿泊していたことを突き止める。また、4人が別荘の前で撮った写真が歪んでいたことから、この別荘にヒントがあると考え単身調査に向かう。そこで、玲子は謎のビデオを発見し別荘にあったビデオデッキで再生して映像を見てしまう。その直後に無言電話が鳴り、4人と同様玲子の写真も歪むようになってしまう。

 

自分にも呪いがかかったと考えた玲子は、離婚した元夫の高山竜司を家に呼び、竜司とにもビデオを見せる。二人でビデオの内容を調べていくうちに、映像の一部に映った新聞記事が伊豆大島の三原山噴火とそれを予知していた山村志津子についてのものだというところまでたどり着く。

 

伊豆大島に呪いを解くヒントがあると考えた二人は現地に向かうことに。はたして玲子と竜司は無事ビデオの呪いを解くことができるのだろうか。

 

※ここからはネタバレありになるのでよろしくお願いします

 感想

今観てもゾッとする忘れられない場面の数々!!

リングを観るのってほんと久々で、多分大人になってから初めて観たんですよね。確か以前に見たのは10代とかだと思ったので、「さすがにあの時ほどは怖くないだろう」なんて思ってたんです。でも、今観てもまぁ怖い。

 

怖い場面はいくつかありますが、やっぱりなんといってもあの場面でしょう。まぁ、ネタバレありって言ってるしあまりにも有名ですから今更隠してもしょうがないですが、貞子がテレビの画面から現実の世界に飛び出してくるあの場面です。

 

井戸からはい出てきた貞子は長い髪をダラーっと垂らしながらゆーっくり画面の方に向かってきます。カクカクとした不気味な動きは彼女が明らかに人間ではないことをこちらに印象づけます。そして、テレビの画面ギリギリまで来たと思ったら頭からヌーっとこちら側に来て呪いの対象者にユラリユラリと近づいてくる。いやはや、マジで怖すぎる。

 

ちなみに、貞子の不気味な動きはどうやってるのかなぁと思っていたところ、『Jホラー 怖さの秘密』(メディアックス)という本にその方法が書いてあったので引用します。

 

古今東西のホラービデオを見てはノートにチェックし、貞子の非人間的な動きがどうすれば怖くなるのかを、8ミリビデオを使って研究。逆回転で撮るという方法を思いついた。

引用元:『Jホラー、怖さの秘密 Jホラーを完全マスター! 』(メディアックスMOOK)/メディアックス

 

なるほど!あの動きは逆回転で撮ったのからできた動きだったんですね。「あれ、女優さんが演じたのかなぁ。だとしたらすげぇなぁ。」なんて思ってたので、これで合点がいきました。こういうちょっとした工夫だったり撮影の仕方であんな動きを生み出せるわけですから、映画を撮る人たちの腕っていうのはほんとに作品の良し悪しを左右するんだなぁと思いました。まぁ、当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。 

 

ちなみに僕は小説版のリングも読んだんですけど、貞子がテレビから出てくる場面って小説にはないんですよね。つまりここは映画オリジナルの演出なわけです。これによって『リング』という作品の恐さが1ランクも2ランクも上がったのではないでしょうか。原作ももちろん恐いんですけど、さらにホラーとしての純度が高まったという感じ。多分、あの場面がなかったら観客が観たリングの印象ってだいぶ違ったはずです。

 

中田英夫監督と脚本の高橋洋さんがこの作品の前に『女優霊』という作品でコンビを組んでいて、中田監督はその時に高橋さんから「全然怖くない」という評価をもらったことで、その復讐戦のつもりだったと。そのため今作では「より観客を怖がらせるにはどうしたらいいのか?」に徹底してこだわったんでしょう。怖さを追求した結果、貞子のあの場面やその他のゾッとする場面の数々も誕生したというわけです。

 

代表的なのは貞子が出てくる場面ですが、それ以外にもゾッとする場面はたくさん出てくるし、そもそも映画全体がどこかじめーっとした陰鬱な感じがして、ホラー好きな人や恐いもの見たいっていう人にはおススメの作品なので、まだ観たことないっていう人には古い作品だからと言わずにぜひ観てほしいです。

 

まとめ

今回は『リング』を紹介してみました。ホラー好きな人はもちろんのこと、そうじゃない人もたまには背筋が凍り付く映画を体感してみませんか?Jホラーを代表する作品の恐さをぜひご覧になってみてください。