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『ゴハンスキー』清野ワールド炸裂!つい笑ってしまうエピソード満載のグルメ漫画です!

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漫画家の清野とおるさんと言えば、赤羽の珍しい場所やそこに住む人々とのおかしな交流を描いた『東京都北区赤羽』が有名です。(壇蜜さんと結婚したのも驚きだった)

 

清野さんの魅力は作品にも反映されているように、人がスルーしがちなところに興味を持って足を踏み入れていく好奇心だなぁと思うんですよね。前にタモリ倶楽部で清野さんがスナックを紹介していた時も、「この人好奇心旺盛過ぎんだろ(笑)」ってテレビを見ながらツッコミを入れた記憶があるんだけど、数あるエッセイ漫画の中でも、その目の付け所が独特というか他に類を見ないというか。まぁ、ぶっちゃけて言うと清野さんはちょいと変人だから、彼の日常とか出会う人とかそりゃ面白いよなっていう話なんです(笑)

 

で、その清野さんのグルメを取り扱った作品があると。あの清野さんが描くグルメですからね。こりゃよくある素材が云々とか、○○料理の魅力を云々といった読んだら「へぇ~、なるほど!」となるうんちくやグルメの歴史を学べるような漫画とは一味違うんではないかと思うわけです。そんな期待があって読み始めたのが今回紹介する『ゴハンスキー』という作品。

 

ゴハンスキーってシンプルすぎるぐらいシンプルなタイトルなんだけど、その名の通り、清野さんが日常で出会った様々なゴハンに関するエピソードをで構成された作品になってます。

溢れる好奇心×グルメ=面白くないわけない

本作で描かれるエピソードが実に多彩!ある時はジョナサンの季節限定メニューにはまったという日常のあるある話があったり、ある時は中学時代の友人とたまたま寄った焼き鳥屋の焼き鳥に感動したというちょっとほっこりした話があり、ある時は店主が居眠りを大丈夫なのと心配してしまうような店でのエピソードもある。

 

清野さんの過去から現在を行ったり来たりしながら、実に多種多様なグルメ話が盛り込まれてるんですね。正直、「よくこんな話を覚えてるな!」と感心しちゃいます。僕なんか中学時代に友達と何食べたかなんてほとんど覚えてないもんね。

 

『東京都北区赤羽』は清野さんの好奇心が作品にあふれ出ている作品ですが、本作でもベースになっているのは清野さんの好奇心です。普通、街中にあるなんかよくわからないファストフード店とか素通りするじゃないですか?チラ見はするけど入らない人がほとんどなはず。外れだったらとかうまくないのに高かったらやだなとか考えちゃったりね。でも、清野さんは思わず入っちゃう。

 

酔っ払った見知らぬおっさんの誘いってなかなかついていかないじゃないですか?ちょっと惹かれるけど、冷静になって「いやぁ、ちょっとすいません」と断っちゃう。でも、清野さんは「行きます!」ってついていっちゃうんですね。で、ちょっとだけ面白おかしい出来事や人に語りたくなる出来事に遭遇してそれが漫画のネタになっていくわけです。

 

好奇心溢れる漫画家のエピソードは面白いに決まってる!

漫画家のエッセイは面白いってよくいうじゃないですか?あれって、やっぱり漫画家の人たちが僕ら一般人と思考や行動が違うからだと思うんですよね。本人からしたら普通だと思ってることが、読者からしたらちょっとずれてるというか「えっ?そんなこと考えてるの?」となる。本人は気づいてない場合もあります。

 

あと基本的には家だったり、ファミレスとかで漫画を描く日々が続くわけだから、人との交流ってそんなに多くないはずですよね。ちゃんと会って話するのも家族とか編集者とかぐらいじゃないですか?そういう人たちって真面目な人もいるけど、やっぱりどこか変わってたりするので、ちょっとしたやりとりも面白くなったりする。読者が感じるズレや自分たちの生活との差異が新鮮だったり笑えてしまうわけです。

 

清野さんの場合、漫画家ということに加えて好奇心がダダ漏れで行動派だから街や店で変な場所や人に出会いまくるわけですね。それを漫画にするわけだからそりゃ、読者側からすれば知らない世界だし刺激的だし楽しい。だから、清野さんの漫画ってきっと彼の好奇心が途切れない限りどんなジャンルを扱っても「また変な人が出たー!」って驚きをあたえ続けてくれる、安定して笑わせ続けてくれるんじゃないかなと思います。

 

清野ワールドをぜひ体感しよう!

まぁ、そんなわけでツラツラと書いてきましたが、清野さんの好奇心旺盛な姿勢がにじみ出ている本作『ゴハンスキー』はおススメです。特に「普段とはちょっと違うグルメ漫画を読みたい」だとか「エッセイテイストの漫画が好き」といった人は読んだら「フフフ」と笑ってしまう可能性が高いです。腹抱えて大笑いはないかもしれないけど、継続的にクスクス笑える安定感があります。(僕も家でフフフと笑ってます)

 

あと、清野さんの作中からにじみ出るあふれんばかりの好奇心に触発されて、もしかしたらアナタも普段とは違う新しい「何か」を試してみたくなるかもしれません。ちょっと日常に退屈を感じてる人なんかにはいい刺激になるかもしれない。何気ない日常でも一歩踏み込むと面白い景色や人に出会える可能性があることに気づかせてくれる。(清野さんにその意図はないだろうけど)そういう点でも、本作『ゴハンスキー』や清野さんの代表作『東京都北区赤羽』はおススメだと思います。興味があればぜひ!