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『「子供を殺してください」という親たち』様々な家族が抱える問題をまざまざと見せつけられる衝撃作!!

どうも生きていると家族は仲のいいもの、家族は素晴らしいもの、家族は助け合うものという風に、家族というものに対してポジティブなイメージを植え付けようとして来たり、「それが当たり前だ!!」と言わんばかりに美しい家族像を押し付けてくる人もいるわけです。

 

でもね、現実はそうじゃないでしょうと。家族ってそんなキレイもんじゃないよねと。表向きはキラキラしているように見えても、中はドロドロのグッチャグッチャで修復不可能。家族もその問題を見て見ぬふりして臭いものに蓋をするかのようにスルーし続けて、それが一気に大爆発を起こす。暴力事件、それがエスカレートすれば親族間での殺人事件まで起こる。僕らはそうした家族間の問題を毎年のように見せつけられてきたはずです。

 

そう、家族は決して美しいだけのものじゃないんです。そう思い込んでいるのは、幻想でありきれいなところしか見ようとしていない盲目的な人間なのだと僕は思います。いい加減に家族を崇拝するのはやめようぜと、家族に何も問題がないかのように語るのはよそうぜと。

 

そこで今回はそんな家族は美しい、家族は素晴らしいと思い込みたい人の目をハッと覚ましてくれるインパクトの強い漫画を紹介してみようと思います。

 

著者の押川さんは様々な精神的な病を抱えながらも医者にかかっていなかったり、放置されてしまった人たちを医療につなげる活動をされてきた方です。この漫画は、その押川さんが実際に支援した現場での話を漫画化したもの。その内容は非常に衝撃的かつリアルな描写で描かれています。

 

子供だけに問題があるのかを考えさせられる

この本のタイトルは『「子供を殺してください」という親たち』であり、作中問題行動を起こす子供たちがたくさん出てきます。家に引きこもり続ける子供、親に暴力をふるったり脅迫に近いことをする子供などなど、事情を知らない人からしたら「なんて子供なんだ、親の気持ちもよーくわかる」と言いたくなるかもしれません。

 

ところが、ふたを開けてみると彼らは精神的な病を抱えたまま放置されて大人になってしまったり、親から適切な教育を受けてこなかった、例えば暴力を受け続けたり、しつけというか虐待のようなものを受けてきたケースもあったりします。

 

そうやって問題を放置し続けた結果、親は本人の面倒をみきれなくなり、押川さんのもとに相談が来るわけですね。

 

子供は精神的な病のことなんかわかりませんし、暴力を受けたり虐待をされたりすれば心に傷を抱えたまま大人になる可能性があることはなんとなくわかるでしょう。この場合はたしてそれは子供だけのせいなのでしょうか?

 

かといって親だけのせいなのかというとそれも・・・

で、こういうことを書くと今度は「親が悪い!!親けしからん!!」って偏った見方をする人も出てくると思うんだけど、それはそれでちょっと違うのかなと。親といったってたかだか子供よりも数十年早く生まれただけの人間であり、人生においては素人じゃないですか?

 

ましてや子供の教育とか、精神的な病に関しては多くの親が「100点満点の知識を持ってて完璧に対処できている」のかというと絶対にそんなことはないわけです。親だって未熟だし、子供との接し方がものすごく下手な親だっている。精神的な病のことなんてまったく知識のない親もいるでしょう。

 

また場合によっては親自身も虐待を受けていたりするケースだってあるわけですしね。虐待を受けた人が子供を虐待してしまうなんて言うのはよく聞く話ですし。そうなると、なかなか自分で歯止めがきかないようなケースもある。

 

つまり、子供だけのせいでもなければ親だけのせいでもない。というか、誰かのせいにすることにあまり意味はないんじゃないかなと思うわけです。

 

家族の問題は家族だけじゃなくて、社会全体で解決する必要がある。

それよりも、押川さんがされているように「家族内の問題を家族だけで解決しようとせず、積極的に外部につながろうとすること。必要ならば医療機関をはじめとした専門的な施設に本人をつなげる」ってことを考えた方がいいのではないかと。

 

もちろんちょっとした喧嘩であったり、言い争い程度ならば家族内で十分解決できるでしょう。でも、この漫画に出てくるような、場合によっては命の危険にまで及びかねないケースに関しては、家族内の問題だからと家族だけに押し付けず、家族だけで解決できると思わず、社会全体の問題として考える、そのための支援であったり、場合によっては家族への関与というのも必要になるんじゃないかなと思うわけです。

 

まとめ

今回は『「子供を殺してください」という親たち』という漫画の感想を書いてみました。

 

この漫画を読むと、「家族ってホントに素晴らしいよね」とはとても思えなくなりますよ。いい意味でショッキングですし、家族が「決して特別でも何でもない様々な問題を抱えた個人の集まりである」ってことを実感させられます。それが当たり前なんですけどね。

 

描かれている内容は結構ハードですが、どのエピソードも僕らの身近で十分起こりうる話だし、家族に起こっている現実を知るうえでいい作品だと思うので、興味がある方は是非ご覧になってみてください。