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『ショーシャンクの空に』自由という普遍的なものの価値を改めて教えてくれた作品!

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自由という普遍的なものをテーマにした『ショーシャンクの空に』。1994年にアメリカで公開されました。原作はスティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。本作は興行的には振るわなかったものの批評家からの評価が高い作品です。

 

監督はグリーン・マイル(1999)やミスト(2007)なども撮ったフランク・ダラボン。脚本も担当しています。

 

本作は第67回アカデミー賞で7部門にノミネート。ただし、その年は『フォレスト・ガンプ』もノミネートされており受賞には至りませんでした。

 

※ネタバレありなのでよろしくお願いします。

あらすじ

アンドリュー・デュフレーン(アンディ)は若くして銀行の副頭取を任される優秀な男でした。しかし、妻とその愛人を殺した罪で裁判にかけられてしまいます。アンディは無実を訴えるも判決は終身刑。1947年にショーシャンク刑務所に入ることになるのです。

 

刑務所内は所長や刑務官たちの厳しい監視、新入りへのいじめ、けっして衛生的とは言えない食事など環境は劣悪。その中で、アンディは何でも調達してくれると言われるレッドと出会い、鉱物をを集めるためのロック・ハンマーを頼みます。それをきっかけにレッドやその仲間たちと少しずつ交流を重ねていくことに。

 

ここからアンディの苦難と戦いの刑務所生活が幕を明けるのでした。

 

感想

自由の素晴らしさを実感し、前向きな気持ちになれる!

この作品はもうストレートに「自由って素晴らしい!!」と思える作品ですね。観終わった後に感動するのはもちろんのこと、今ある自由を改めて実感し前向きになれる作品であること間違いなしです!

 

あらすじでもお伝えしたように、本作ではアンディが殺人の罪で捕まり終身刑となって、劣悪なショーシャンク刑務所に入れられるところからスタートします。

 

正直ね、終身刑ってなったら相当絶望すると思うんですよね。終身ってことは一生出ることができないわけです。劣悪な環境で、どこに行くにも何をするにも許可がなければ動けない管理された状況で一生を過ごすことになる。それも、10年とか20年じゃあありません。下手すりゃ50年とか60年とかそれ以上の年数だってあるわけです。想像しただけで目の前がクラクラしますよね。一応、日本にも終身刑に似た無期懲役っていう刑があるけど、あれは一生出れないわけじゃなくて、特に問題を起こさなければ30年ぐらいで仮釈放になる可能性もあるそうなので、それとはわけが違うというか別物ですね。(https://keiji-pro.com/columns/53/#toc_anchor-1-4-2を参考)

 

そんな絶望的な状況の中で、アンディは一体何をしたのか?彼はこの不自由極まりない刑務所の中で、少しでも自分や周りの人間が楽しみを得られるように行動したんです。

 

まず、アンディがやったこと。それは屋根の修理作業にビールを作業員たちにふるまってもらうことでした。とはいえ、刑務所の鬼教官ハドリーにいきなりそんなことを頼んでも聞き入れてもらえるはずもありません。それどころか、そんな突拍子もない頼みごとをしたら暴力を振るわれたり下手すれば事故に見せかけて・・・なんてことも起こりかねません。

 

そこでアンディは、遺産相続で税金をがっぽり取られることに憤慨するハドリーに支払いがタダになる方法を伝えます。アンディは銀行の元副頭取。お金のことにはめちゃめちゃ詳しいわけです。しかも、書類の作成まで請け負うといいます。ハドリーからしたら得しかありません。アンディは自分の能力を活かして、ビールをゲットすることに成功します。

 

その後もアンディは刑務所の環境をより良いものにするために奮闘します。ボロボロの本しか置いていない図書館を改善するため、州知事にまで働きかけて図書館は本の冊数も、環境も見違えるようになるわけです。

 

しかし紆余曲折あり、とある出来事によってついにアンディは刑務所から脱獄することを決意します。そして、脱出に成功!土砂降りの雨の中、汚れた囚人服を脱ぎすて、両手を広げて天を仰ぐアンディの表情。希望を捨てず自由を諦めなかった男の心の底からの喜びを表現した渾身の場面。ここまで観てきた人は、アンディの刑務所内での行動をすべて見てきているわけですから、もう感無量ですよ。

 

でね、これ考えてみてほしいのがアンディは刑務所という不自由極まりない環境でも、自由を勝ち取ろうと必死にあがいていたってことなんですよ。管理され自分の意思で行動なんてできないような場所で、それでもできることはあるんじゃないかと考えて行動に移した。その結果、刑務所の環境は劇的に改善されたわけじゃないですか。

 

一方、この作品をみている僕らは刑務所になんか入ってませんよね。アンディやレッドや他の囚人たちのように自由を奪われ行動を管理されているわけではありません。もちろんね、生きていく上で守るべき法律やルールはありますが、刑務所の中に比べればそんなものはないに等しい。好きな時間に起きられるしトイレにも行けますよね。にもかかわらず、刑務所の外で生きている僕らの方が、アンディよりも人生が不自由で楽しくないと感じてしまっていることってあるんじゃないかと。でも、それって考えたらメチャメチャもったいないことじゃないですか。だって、本来は刑務所の中に比べて外にいる僕らの方がはるかに自由なはずなのに。

 

そういう本来は自由なはずのに自由に生きられていない自分のもったいなさとか、自由のありがたさとか「俺(私)自由なんじゃん!!」って当たり前のことに改めて気づかせてもらえるのがこの『ショーシャンクの空に』って作品です。いやっ、ほんと何かに縛られていると感じている人ほど見てほしい。不自由な中でももがくアンディの姿から自由の素晴らしさを感じてほしいです。

 

まとめ

今回は『ショーシャンクの空に』を紹介してみました。世界的に評価の高い作品ですが、その理由がよーくわかる名作でした。僕は暗い映画、バッドエンドの映画も大好きですが、本作は間違いなく観た人の心を前向きにしてくれる作品です。ぜひ、ちょっと前向きな気持ちになりたいとか、何か一歩踏み出せないなんて人はぜひ観てください!きっと、あなたに勇気を与えてくれるはずです。