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『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』映画の新しい観方を教えてくれる一冊です!!

ライムスターの宇多丸さんをご存知でしょうか?

 

宇多丸さんは、日本を代表するヒップホップグループ『RHYMESTER(ライムスター)』のMCをされている方です。

 

宇多丸さんはヒップホップのMCだけでなく、話術も巧みでテレビにも出演されていたり、ラジオのDJなど多ジャンルで活躍。そして僕が特に宇多丸さんの活動で好きなのが、映画評論家としての活動なんですね。

 

宇多丸さんは非常に映画に詳しく、ご自身で映画評論のコーナーも持っています。ヒップホップのMCでありながら「ここまで詳しいの?」と正直驚いてしまうレベルです。

 

その宇多丸さんが一般の方の「こんなことで悩んでいるんです」という悩みに対して、「それだったらこの映画がいいんじゃないですか?」とおススメをしているのが、今回僕が紹介する『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』という本です。

 

 今回は本書を読んだ感想を書いていきたいと思います♪

 

相談者の悩みを通じて、自分にオススメの映画を知ることができる!!

まずは、本書の主旨である「宇多丸さんが相談者の悩みに応じた映画を紹介する」という内容を通じて、「自分が似たような悩みを持っていた時にこういう映画を観ればいいんだな」という一つの指針を知ることができるわけです。

 

映画ってメチャメチャあるわけじゃないですか?ぶっちゃけ、「どの映画を観ればいいのかわからんよ」というのが本音だと思うんですよね。そんな時に本書を読むといいんじゃないかと。

 

で、実際に宇多丸さんはどんな悩みに答えているのか?ちょろっと本書の中から紹介してみましょう。

 

例えば本書の中で「あがり症でうまく、人前で話せない」という相談に宇多丸さんはこのように答えています。

 

さて、相談にある「人前でうまく話すコツ」だけど、それが詰まった映画といえば『英国王のスピーチ』(2010年)が完全にそのものズバリ!だと思います。

後に図らずも英国王ジョージ6世となるヨーク公アルバートが、以前からの吃音症を克服するべく、変わり者の言語療法士からコーチを受けることになるのですが、『ベスト・キッド』(1984年)ばりにユーモラスなその訓練プロセスがまず、楽しい!言葉を「歌」にしてみたり、王族らしからぬ「Fワード」を口に出させたり‥‥‥こうして、長年抑え込んできた感情を徐々に吐き出していくことが、「自然に話す」ための第一歩だというのが印象的です。

引用元:『ライムスター宇多丸のカウンセリング』p43 著者 宇多丸 新潮社

 

人前でうまく話せないという悩みに対して、『英国王のスピーチ』をすすめるのはベタではあるけども、あくまでこれは一例でしかありません。他にも宇多丸さんがこれまで観てきた数々の映画の中から、相談者の悩みにマッチするであろう映画を紹介しているんですね。

 

それがとても興味深い。宇多丸さんは洋画、映画、過去から現在まで幅広い時代の映画を網羅しててその中から、これだという作品をチョイスしてくれるわけです。当然、僕なんかが名前すら知らないような作品がバンバン出てくるんです。で、「この作品にはこんな人が出ててこういうところが魅力でこういう見どころがあるんですよ!」っていう熱が文章からでも伝わってくるんです。映画への愛ですよね。「ああ、この人は本当に映画が好きなんだな」というのがひしひしと伝わってくる。なので本書を読むと「おおっ、こんな映画もあるんだ。宇多丸さんがこんな風にすすめてるなら今度観てみようかな」と思えるわけです。

 

僕もちょっと人前で話すのが苦手だったりするので、宇多丸さんが紹介していた作品は観てみたいなぁと思いました。このように、本書を読むことで自分のちょっとした悩みとかを抱えた時に、どういう映画を選ぶといいのかのヒントを与えてくれるわけです。

 

映画の新たな観方を教えてくれる!!

もう一個この本を読んでいていいなと思ったのは、宇多丸さんの「カウンセリングのような形で人に映画をすすめる」という新たな映画の観方というか楽しみ方を知れたことです。

 

僕はこれまでもちろん映画を人にすすめることもあったけども、どちらかというと「自分が面白いか否か」という視点で見ていたんですね。他者にすすめるというよりも自分ありきだったんです。なので、いざその作品を人にすすめようとしたときに、自分は面白いと思うんだけど意外とその魅力が伝わなかったり、相手からのリアクションがイマイチだったなんてことがあったんですね。

 

そういう映画の観方が当たり前になっていたところで、宇多丸さんが「この映画はこういう悩みを持っている人にすすめたらいいかな」という考えを提供してくれた。これによって、自分だけじゃなくて、「誰かにおススメをする前提で映画を観る」という視点を得られたわけです。

 

いずれにせよ、映画というものは、まさしく総合芸術ゆえ、どんな切り口からでも味わい尽くすことができるし、学ぶことができるーこの本の、一見とりとめもない駄話の連なりから、その豊饒さが少しでも伝わるなら幸いです。

引用元:『ライムスター宇多丸のカウンセリング』p10~11

 

宇多丸さんがこうおっしゃっているように、新たな切り口から映画の楽しみ方を知ることができた。それだけでも、この本を読んで良かったなぁと思いました。

 

一つの作品を掘り下げたいとすると少し物足りないかも‥‥‥

個人的にはいい本だなと思ったのですが、しいて言うなら「一つ一つの作品を詳しくなりたいなら物足りなさを感じるかもな」とは思いました。

 

ただ、これはしょうがないですよね。相談者さんの悩みに対していくつかの映画を紹介しているわけですし、相談数も40個以上あるわけだから、それに対応しようとするとどうしても一つ一つの作品を深掘りすることは難しくなるわけです。それでも僕からすると十分な情報量ですが、ふだんからガッツリ映画を観ている人からすると物足りないかもしれない。

 

なので「もっと一個一個の作品を深掘りしてくれよぉぉぉぉ!!」っていう方は本書とはまた別の本を読んだ方がいいかもしれません。

 

あくまで、様々な悩みを持った時にぴったりの映画を知りたいとか、映画を観る時にこういう観方をするといいのかという、新たな視点を得たいという方に本書をおススメをしたいですね♪

 

まとめ

というわけで、今回は『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』という本の感想を書いてみました。

 

個人的には、新たな映画の観方も知れたし、まだまだ知らない魅力的な映画がたくさんあることも知れたしで満足できる一冊でした。宇多丸さんの映画の観方もとてもおもしろいし、映画への細かい知識や愛情も読んでいてすごく感じられる一冊なので、興味がある方はぜひご覧になってみてください♪