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『マーベル 空想科学読本』科学に興味を持たせるきっかけとしてアリだと思う!!

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空想科学読本ってご存知でしょうか?これシリーズ化されてて、どんな内容かというと「ウルトラマンがマッハ2で飛ぶと首が飛ぶ!」というような、漫画、アニメ、映画、特撮などフィクションにおける様々な設定について、科学的な知識を元にツッコミを入れていくという感じになってます。

 

ただ、これ決して作品を馬鹿にしているというわけではなくて、「本当に科学的には可能だろうか?」ってことをガチで解き明かそうとしてて、その真剣さが逆にばかばかしくて面白いんですよね。

 

で、今回はその空想科学読本があのマーベルのキャラクターたちに手を出したというじゃありませんか。

 

映画を観たことがある人ならわかると思うけど、マーベルのキャラたちと言えばアイアンマンとかハルクとかブラックパンサーとか、それはもうすさまじい武器や能力を持った超人たちの集まりなわけですよね。ぶっちゃけ「これって反則じゃね?」っていうレベルの強さだったりするわけで。そのありえなさを科学的に解明するといったいどうなるのか?そりゃ、もうマーベル好きなら気になりますよねということで、さっそく読んでみることにしました。

 

あいかわらず空想科学読本はおもしろい!

空想科学読本シリーズっていうのは先述したように、「フィクションに対して科学的な知識を元にツッコミを入れる」というスタンスです。その対象がウルトラマンなのか、ゴジラなのかはたまた今回のようにマーベルのキャラクターなのかに違いはありますし、多少切り口が違うこともありますが基本やってることは変わりません。

 

じゃあ、実際どういうことを書いてるのか?空想科学読本をよく知らない人のために、一つ本書に書かれているものを取り上げてみましょう。

 

マーベルの代表的なキャラクターでもあるアイアンマン。彼はカリフォルニアにある自宅からニューヨークまでわずか20分でたどり着けるそうです。その距離なんと3970km!!すげぇ!!

 

で、本書でもろもろ計算してみるとアイアンマンのが飛んでいるスピードはマッハ10とのこと・・・。マッハ10!?もはやすごすぎて良くわからないんだけど、大体こんな感じのスピードです。

 

地球上でもっとも遠いのは地球の裏側で、距離は2万㎞。だが、マッハ10ならたったの1時間38分で行けてしまう。このヒト、その気になれば、地球全土を守れるのだ!

『マーベル 空想科学読本』p14 著者 柳田理科雄 講談社 

 

地球1周を1時間40分弱でできちゃう。アイアンマンにとっちゃ地球1周なんてちょっとした小旅行ぐらいにしかならないってわけですね。これだけでもアイアンマンのすさまじさがよーくわかるでしょう。

 

更に面白いのが、「そんなすごいスピードだとアイアンマンって急には止まれないよね」っていうのを検証してる部分です。ここも引用します。

 

心配なのは、これほどのスピードになると、止まるのが難しいことだ。もっとも早く止まれるのは、地面に両足を踏ん張って摩擦力でブレーキをかけたときだが、車の急ブレーキと同じ勢いで減速しても、止まるまで3分10秒かかってしまう。

その間にアイアンマンは70㎞も滑り続けてしまう。東京駅でブレーキをかけても、止まれるのは小田原だ。アイアンマンは急には止まれない!

引用元:『マーベル 空想科学読本』p15~16

 

東京駅で止まろうとしたら小田原についちゃう(笑)多分、途中で建物にぶつかったりして被害もすさまじいことでしょう。うーん、そうなるとあんまり速く移動できるっていうのも考えもんですよね。

 

とまぁ、こんな感じで超人たちの能力だったり作中の設定を科学的に考えるということをひたすらやり続けていくわけです。ねっ、面白くないですか?アイアンマンは急には止まれないって考えもしなかったでしょ?

 

子供が科学に興味を持つきっかけとして空想科学読本はおススメ!!

これは本書だけじゃなくて空想科学読本のシリーズ全体に言えることなんだけど、子どもに「もっと科学に興味を持たせたい」とか「科学学んでみたいな」と思ってもらいたい人なんかにはおススメだと思うんですよね。

 

やっぱりさ、単純に「科学っておもしろいぞ!」って伝えても子供には響かないじゃないですか?どうしても勉強っていう感じがしてしまうし。

 

だったら逆の発想で、子どもが興味を持ってるヒーローとかアニメや漫画のキャラクター経由で科学に触れてもらうっていうやり方がいいんじゃないかなと。今回のアイアンマンの場合だと、「あー、アイアンマンが載ってる!えっ、アイアンマンってそんなにスピード出せるの?しかも止まるとき東京で止まろうとしても小田原まで行っちゃうの!?マジかぁ、これ面白れぇぇぇ!!科学ってこういう風にも使えるんだ」ってなる子もいると思うんですよ。

 

この「面白い!!」って思わせるのってすごく大事で、人って役に立つかどうかで学ぶこともあるけど、「面白いかどうか」で学ぶことも多いじゃないですか?特に子供っていうのはそれが顕著なわけです。そういう点でもこの空想科学読本シリーズっていうのは、子どもが科学に興味を持つきっかけとして有効だなと思います。

 

まとめ

というわけで今回は『マーベル 空想科学読本』を読んだ感想を書いてみました。今回僕が紹介したアイアンマン以外にも、さまざまなマーベルキャラクターの能力や武器の仕組みについて取り扱っています。

 

子どもも楽しめるし、もちろん僕のようにそこそこいい年下おっさんでも楽しめる一冊だと思うので興味がある人は是非一度ご覧になってみてください。