エンタメなしでは生きてけない!!

これは面白い!!これは人にすすめたい!!そんなエンタメ作品の紹介をしていきます!

『リメンバー・ミー』舞台はメキシコだけど日本人好みの作品です!!

今回紹介する映画は『リメンバー・ミー』です。2017年にアメリカで公開、日本での公開は2018年されています。

 

監督はリー・アンクリッチ。本作の他にはトイ・ストーリー2やモンスターズインク、ファインディングにもで共同監督を。トイ・ストーリー3では監督を務めています。ピクサーが製作、ディズニーが配給をしている作品です。

 

ここからは本作の概要やあらすじをお伝えしていきます。


舞台はメキシコ。かつて音楽の道に進むため妻と娘を置いて家を出た男がいた。置いていかれた妻は娘を育てるため、悲しみに暮れる暇もなく身につけた技術で製靴業にまい進した。母の名はイメルダ、娘の名はココという。イメルダは音楽が家族を引き裂いたと考え、以後リヴェラ一族は音楽を禁止するという固い掟をつくり、一族は代々その掟を守りながら靴屋として生計を立てていた。

 

本作の主人公はココのひ孫ミゲル。12歳のミゲルは明るい少年で将来は他の家族と同じく靴屋になることを期待されていた。しかし、彼には大きな夢がある。それはミュージシャンになるということ。音楽が一切禁止のリヴェラ家だが、ミゲルは屋根裏部屋に隠していた自作のギターを弾き、将来は同じ地域出身で伝説のミュージシャンであるデラクルスのようになることを夢見ていた。

 

メキシコには年に1度、あの世から亡くなった先祖たちが子孫たちに会いにやってくる死者の日があり、街中で死者の日に向けて準備が行われていた。ミゲルは街の音楽コンテストに出場しようと試みるが、そのことが家族にバレておばあちゃんのエレナにギターを壊されてしまう。ショックを受けたミゲルは家を飛び出すが、コンテストに出場するためには自前のギターがなければならない。諦めきれないミゲルは憧れのミュージシャン、デラクルスが祀られている場所に彼のギターが置いてあることを思い出す。デラクルスのギターを手にしたミゲルはさっそく彼のギターを弾いてみるが、するとなぜか街の人からは自分の姿が見えなくなり、代わりに骸骨の姿をした死者たちの姿が見えるようになる。

 

慌てたミゲルを助けたのは、すでに亡くなっていたリヴェラ家の祖先たち。ミゲルは彼らとともに死者の国へ行くのだが………。

 

ここからは本作を観た感想や関連した雑学などをお伝えしていきます。

 

※ネタバレアリなのでよろしくお願いします。  

感想

やりたいことがある人にグッと刺さる作品

本作の主人公ミゲルはミュージシャンになりたいんだけど、家族の掟で音楽はダメという厳しすぎる環境で育つんですよね。でも、どうしてもその夢をあきらめきれないし彼には音楽を嫌いになることなんてできません。それは、おばあちゃんのエレナに自作のギターを壊されても変わらないわけです。だったらどうするべきか?それは、たとえ家族に反対されたとしても自分のやりたいことに突き進むべきでしょう。

 

確かに家業である靴屋を継げば安定は手に入るかもしれない。家族もミゲルが靴屋で働いていることをこの上なく期待しているし、家族との関係も悪化せずに済みます。でも、そこで自分の本心に嘘をついてしまったらそれこそ一生後悔し続ける人生を送るのではないでしょうか。果たしてそれが幸せにつながるのか?ぜひ、これからやりたいことに向かって進もうとしている人には観てほしい。

 

あとは子供がいる親御さんも見てほしいですね。もしかすると、本作のように子供が安定を蹴ってやりたいことにまい進しようとする物語を好まない人もいるかもしれない。それこそ、ミゲルのおばあちゃんのエレナみたいに「音楽なんてとんでもない」と子どものやりたいことを否定する人もいるでしょう。まぁ、リヴェラ家の人々はイメルダが作った掟が強すぎてそれに家族が縛られすぎている感がありますが。でも、冷静に考えてみると、はたしてそれは子供のことを思ってのことなのかと疑問が浮かんできます。確かに自分たちはその道を選んだかもしれないし、その道で満足したかもしれない。家族がみんな一緒にいて、家族が何よりも大事という彼らの想いもわからないでもない。大きな夢をかなえる人がほんの一握りという現実もあるかもしれません。でも、子供は別の人間であり全く違う生き物です。それを子供の想いを頭越しに否定し自分たちと同じようにしろというのはエゴ以外の何物でもないのではないでしょうか?

 

ぜひね、本作はやりたいことをこれからやろうとする人や、周りにやりたいことをや露頭する人がいる人たちに観てほしい。違う立場で観ることでまた違う感想を持つだろうし、気づきも得られるはずです。

 

日本人にはとても身近で受け入れやすい世界観

本作のキーワードの1つに死者の日があります。死者の日はご先祖様が家族のもとに帰ってくるわけですけど、これって日本にも似たような日がありませんか?そう、お盆ですね。日本でもお盆になるとご先祖様を祀りますが、メキシコでも同じような日があるんですね。さらに、本作では死者の国という死者たちのみが存在できる国があります。僕ら日本人も死んだらあの世に行くとか、結構当たり前に受け入れてるじゃないですか。(それが真実かどうかはさておいて)なので、この『リメンバー・ミー』で描かれる世界観というのは非常にしっくりくるというか違和感なく受け入れられることができるんじゃないかな。

 

ご先祖様のお墓参りに行きたくなる

この物語オリジナルの設定として、「死者の国にいる死者たちは生者の国にいる生者たちから忘れ去られると死者の国でも存在できなくなる」という厳しいものがあります。よく聞きますよね。人が死ぬときは二度ある。一度目は肉体的に死ぬこと。二度目は誰からも忘れ去られることだという言葉を。忘れ去られるだけならまだしも、存在そのものが消えてしまうというのがリメンバー・ミーにおける死者の世界の決まりなんです。で、実際に物語の途中では生きている人たちから忘れ去られて寂しく消えていく死者の姿なんかも描かれています。それがすごく切ないんですよね。胸に刺さるものがあります。

 

もちろんフィクションの世界の話ではあるんだけど、こういう話を見ていると「ああ、生きている人が自分の祖先のこと忘れたら彼らは死んでしまうのかもしれないな」ってとてもセンチメンタルな気分になるんです。

 

だから、この映画観ると亡くなった祖父母のこととか思い出すし、「ああ、また墓参りとか行かなきゃなぁ」っていう気持ちになります。この映画はほんと日本の慣習にマッチした作品だよなぁと思いますね。

 

忘れ去られてもいいんです

とはいえ、僕個人としては「忘れられないためにすごいことをして記憶に残ろう」みたいなことは考えないし、もし仮に子供なり子孫ができたとしても「俺のこと忘れないでな」なんて押し付けがましいこともしたくはありません。

 

いやっ、むしろ「人は忘れられるのが当たり前だし、忘れてられて何が悪いんだ」という気持ちもあります。別に誰かの記憶に残るために生きてるんじゃない。もちろん、誰かに覚え続けてもらえるような偉業なり貢献をすることも素晴らしいことでしょう。それを否定するつもりは毛頭ありません。ただ、ほとんどの人たちは普通の人たちですし、世代が代われば忘れ去られるのだって当然だと思っています。

 

その辺りはこの映画のいいところでもあり、「うーん、ちょっとな」と思う部分でもあります。メッセージとしては「ご先祖様のこと忘れないでいてね」とか「忘れられないように家族を大事に」みたいなことなんだろうけど、仮にそういう人生じゃなかったとしても何ら引け目を感じる必要はない。あくまで、個人の人生は個人のものなのだということですね。だから、この映画を観て「自分はきっと誰からも覚えられないな」なんて悲しむ必要もない。何度も言うけど、「別に覚えられなかった人生でもいいだろう」と僕は思います。自分の人生は自分のもの。誰かに覚えられるための人生ではないからね。

 

色彩豊かな世界は一見の価値あり!

リメンバー・ミーの世界って色彩豊かで非常に美しいんですよね。死者の日ってマリーゴールドを備えるみたいなんですけど、そのオレンジの鮮やかな色で街中が染まるんですね。その景色がすごくいい。死者の日なんだけどむしろすごく明るくて思わず目を奪われます。

 

f:id:reon5653desu:20191127211021j:plain

CouleurによるPixabayからの画像

 

で、また夜がいいんですよね。このマリーゴールドはお墓にも備えられてるんだけど、暗い中ろうそくの明かりとマリーゴールドのオレンジが非常に幻想的な世界が映し出されるんです。ほんとファンタジーの世界に迷い込んだ感覚を覚えます。

 

あとね、死者の国も美しいんだ。もちろん死者の国ということもあってちょっと怪しげな雰囲気は漂っているんだけど、さまざまな色が織りなす世界は思わず「ほえー、すげぇ」って見入ってしまいます。美しさと怪しさが入り混じった世界でこちらも非常に幻想的なので、リメンバー・ミーの景色にも注目してみるといいと思います。

 

作品に関連する雑学

ここからはちょびっと本作に関連する雑学なんかをお伝えしていきます。

死者の日とは?

ちょろっと説明もしましたが、亡くなった家族や祖先のことを語り合う日ですね。11月1日と2日に行われるそうです。マリーゴールドが街を彩り、家には祭壇を置いてそこに故人の遺影や花や食べ物などを備えたりします。その起源は結構古いと言われていて、2500年~3000年前ぐらいからあったとのことです。

ショロ犬とは?

リメンバー・ミーではショロ犬の『ダンテ』という犬が主人公ミゲルとともに行動します。ショロというのは通称で、メキシカン・ヘアレス・ドッグというのが正式な犬種名だそうです。ほとんど毛が無いのが特徴の犬ですが、メキシコではアステカ帝国時代ごろから存在していたと言われています。

 

『リメンバー・ミー』の特典映像はこのショロ犬のダンテが生まれた経緯についてなんですよね。その中で、アステカ神話で人は死ぬと死者の地に旅に出るという言い伝えがあって、人は自力だとそこまで行けないからショロ犬が案内するんだそうです。

 

リメンバー・ミーでもショロ犬のダンテがミゲルと行動を共にすることで、死者の国の案内犬としての役割を果たしているというわけです。

 

まとめ

今回は『リメンバー・ミー』という作品を紹介してみました。

 

本作はやっぱり泣けるテーマを取り扱った作品だと思うし、ぶっちゃけ僕も泣いてしまったし感動できる作品だと思います。もちろん、映像の美しさは言うことなしだし、やっぱりピクサーは毎回外れ無しというか、ハイレベルな作品をみせてくれることを再確認できた作品でした。

 

まぁ、ただ感想でも述べたけどちょっと押しつけがましいところがあったり、感想では省いちゃったけど悪役として描かれるキャラの悪役としての掘り下げについては、うーんと思うところもあります。それでもやっぱり確実に面白いし、こうやって感想を書きたくなってしまうぐらい心を揺さぶられる作品であることは間違いないです。ぜひ、興味がある方はご覧になって観てください!!