ちょっと前から気になっていた『働かないふたり』という漫画がありまして、たまたま手に取る機会があったので読んでみることにしました。
働かないふたりってどんな作品?
超カンタンに言ってしまえば「ニートの兄妹の日常をひたすら描く」っていう作品です。元々は作者の方のブログで連載されていた物を単行本化したそうです。
ほんとタイトルそのまんまで、兄妹二人とも見事なまでに働いてません。二人ともお金がないし働いてないので舞台は家の中と、その周辺という、とても狭い範囲で完結します。主な登場人物は以下の通り。
- お兄ちゃん(石井守)→ニートだけど友達づき合いもあり、コミュニケーション能力も高い。読書もし、ハイスペック。妹曰くエニート(ニートのエリート)
- 妹(石井春子)→不器用でコミュニケーション下手。対人恐怖症の傾向にあり、守の友人やご近所さんに話しかけられてもどうしていいかわからず逃げる傾向がある。(会う回数が増えていくと少しずつ打ち解ける)友達もおらず、家からもあまり出たくない。ゲームがとても好き。
- 母親→兄弟に対して結構厳しめ。働かないことを責めるわけではないが、よしとはしておらずまぁまぁプレッシャーをかける。
- 父親→子供たちにやさしい。性格はとても温厚。兄妹がニートでゲームに熱中していても別に咎めたりしない。
兄妹のゆるさがクセになる心地のいい作品♪
とにかくこの作品は、読んでいて心地がいい作品ですね。
話はニートの兄妹がゲームをやったり、本読んだり、ペチャクチャ話したりといった他愛もない日常が中心です。まぁ、時々ちょっといい話なんかもあるけど、まぁ基本はゆるい。その絶妙なゆるさ加減が読んでいてすんごい心地がいい。ところどころギャグもあってクスッと笑えてしまうところもあるし、なんというかニートとかひきこもりを取り扱っているのに悲壮感がない感じがとても好きな作品です。むしろほのぼの幸せそう。
この作品のゆるさを象徴するのが、ニートの兄妹のやりとりなんですが、例えばこの会話。
人間以外の生き物にうまれたかったなぁ
私向いてないと思うんだよね 人間
なにを言っているんだ 妹よ
オレやお前のようななまけ者が・・・
人間以外の動物や虫なんかにうまれてみろ
十中八九 うまれたその日に死んじまうぞ
人間にうまれてこれたからこそ・・・
この程度で済んでいるんだ
引用元:『働かないふたり』 著者 吉田覚 新潮社
成人した兄妹が家の中でこんなユルユルの会話繰り広げてるんですよ。なんか想像したら笑えません?僕このシーンを読んだ時、お兄ちゃんの妙に説得力のあるポジティブなセリフに「確かに!!」って言いながら笑ってしまいました。
お兄ちゃんの言う通り、確かに人間以外の生物だったら、僕も死んでる気がするんですよね。野生の動物とかにうまれてたらほんとそくお陀仏だっただろうなぁ。あっという間に肉食獣のエサになる自分を想像しちゃいました(^^;お兄ちゃんのセリフを読んで妙に人間でいることのありがたさを感じちゃいましたね♪
ほんとにニートのほのぼのとした日常を描いているだけっちゃだけなんだけど、なんか笑えてしまうそんな作品ですね。いやぁ、僕は結構笑わせてもらってます♪
兄妹の今後が気になる!!
この作品2018年の4月の時点で連載継続中です。なんと既に13巻まで出てるんですよ!!すごくないですか?
僕の勝手な想像で既に連載終了しているもんだと思っていたので、とてもビックリ。でも、この作品続く理由なんかわかるなぁ。ほんと、ユルユルなんだけどクセになるし、続きが気になるんですよね。「この兄妹これからどーなるの?」ってね。
派手な演出もないし、ものすごく個性的なキャラクターが出てくるわけでもない作品で、これだけキャラクターの今後が気になる作品ってなかなかないかもしれません。
今後この兄妹はどーなるんだろう?果たしてニートじゃなくなるのかな?うーん、その姿見たいような見たくないよな(笑)なんかずーっとゆるい感じでいてほしいような気もしなくもない。どうなるにせよ、今後の兄妹はどーなるのか?気になる作品です(^^
まとめ
そんなわけで、今回は『働かないふたり』という作品を紹介してみました。
ニートの兄妹がかもし出すゆるくてフワフワした空間は読んでいてとても心地がいいし、癒されます。二人のニートの姿を見てほっこりすること間違いなし!!興味がある方はぜひ一度読んでみてくださいね♪
それでは今回はこの辺で失礼します!