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『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっ飛ばせ!』60年代のロンドンの熱がひしひしと伝わるドキュメンタリー映画!!

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つい先日、ありがたいことに試写会が当たりまして『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっ飛ばせ!』という映画を観に行ってきました。

 

この映画は様々なカルチャーを生み出した、1960年代のイギリスロンドンについて、当時の映像と音楽をふんだんに使って制作されたドキュメンタリー映画です。

僕は1960年代にはまだ生まれてもいないですし、ぶっちゃけその当時のカルチャーについても詳しくありません。せいぜい知っているのは『ビートルズ』とか『ローリング・ストーンズ』ぐらいのものだし、思い入れも特にないわけです。ただ、この映画を観てもうね、シンプルにいえば「すげぇカッコいい!!」と思わされるそんな作品だったんです。

 

※ネタバレありなのでご了承ください

とにかく若者のパワーがすさまじさを実感できる作品!!

もうシンプルに言うと、とにかく若者のパワーがもうすさまじいんですよ!!1960年代のロンドンの熱気ね!!

 

この映画は、当時の象徴的な人物たちやその時代の出来事を映像を通して見せてくれるわけだけど、映像越しでもバンバンその熱さや伝わってくるんですよね。僕なんかは当時のロンドンを知らないので、「ロンドンって50年前はこんなに盛り上がってたんだ」ってビックリしてしまうぐらい。

 

前述したビートルズを始めストーンズ、モデルのツィギーとかね。もうオシャレで、でも決してスマートなだけじゃなくてちょっととげがあったりとかして、みんな超個性的ですよ。まぁ、個性的じゃなけりゃ時代を席巻できないし、文化なんか作れないんだろうけど。

 

彼らが出てきたのは50年以上前なわけだけど、今観てもすごいインパクトがある存在なんですよね。かといって別にいい子ちゃんで社会の模倣ってわけじゃなくて、若者ならではの強気なところがあったりもしてね、でもそれらがトータル含めて超カッコいい!

 

そして、そんな彼らの影響を受けて若者たちがロンドン中を席巻するんですよね。まさに、「若者が文化を創る時代」がそこにはあった。そして、そんな時代をこの映画を通じて追体験できる。そんなところに価値があるんじゃないかな

 

で、そんな50年以上前の若者たちの姿を観ていると自然とこう思っちゃうんですよね。

 

もちろん、時代も違えば場所もタイミングも違うわけで一概には比較できないけど、この60年代のロンドンのような若者たちが時代を作り上げる的な流れって今の時代はあんまりないんじゃないだろうか?

 

個人的にはこうなんというかな、今のちょっと閉塞した時代にこそ「俺らが時代を創るんじゃ―!!」って若者たちが立ち上がると面白い気がしています。

 

ほんと、自分たちで時代とか文化を創るってかっけぇぇぇんですよね。すさまじくかっこいい。もう、かっこいいとしか言えない(笑)

 

もちろん、既得権益だったり、大人とから新しい文化に拒否感を持つ人たちからの反発もあると思うんですよ。実際、この映画の中でもちょっと権威あるっぽい人たちが「若者たちに自由を与えすぎたのがよくなかった」(ここ曖昧)みたいなことを言ってますしね。

 

ただ、そういう抑圧みたいなものをぶちやぶって、ビートルズとかストーンズとかって生まれてきてると思うんでね。そうして、押しつぶされそうになりながらも自分の地位を確立したからこそ、イギリスのいや、世界のスーパースターになったわけでね。そろそろ彼らみたいに若くてすげぇパワーのある人間が、色々な分野で時代をぶちやぶるみたいなことがあるといいなぁという希望的な思いがあるわけです。

 

当時の貴重な映像が満載!!

あと、個人的にこの映画観てよかったのは、60年代の貴重な映像がたくさん観れることです。

 

若い頃のビートルズとかモデルのツィギーのインタビューの様子とか、ポールマッカートニーが「えー?そんなこと言っちゃっていいの?」っていうなかなか過激なインタビューに答えたりしてね。この時のポールもなかなか強気なのよ。まぁ、その様子とかはぜひ映画を観てほしいんだけど、そういうのも含めて彼らは常に話題の中心にいた人たちなんだなと。

 

その他にも50年前にもかかわらず、よく引っ張り出してきたなという映像が盛りだくさん。当時のイギリスのテレビの感じとかも知ることができるのでそれもまた面白いと思います。

 

60年代のロンドンを知らないと、イマイチ入り込めないところもあるかも

この映画は「60年代のロンドンの文化を知らない人の場合入り込めないこともあるかもな」と思いました。

 

僕なんかも、この時代の文化や時代背景なんてほとんど知らない状態で映画を観たんだけど、「この人たちは誰なんだ?」とか「途中で流れるこの音楽は誰の音楽なんだ?」みたいにクエスチョンマークが何度も浮かんできてしまったんですよ。もう、単純にわからないから、楽しめない。そういう評価をしてしまう人もいると思うんですよね。

 

まぁ、それでも僕は映像を通じて伝わってくる若者たちのパワーに心を打たれたわけだけど、もしもっとこの映画を楽しもうと思うのなら、多少は当時の時代背景とか文化、アーティストたちにどういう人たちがいたのかを知っておくといいかもしれない。そうすれば、よりこの映画を楽しめるんじゃないかなと思います。

 

まとめとおまけの話

そんなわけで、今回は60年代のロンドンを取り上げた『マイ・ジェネレーション』という映画の感想を書いてみました。

 

実はこの試写会後に、この映画の日本語字幕の監修をした『ピーター・バラカン』さんがステージで当時のロンドンのことを話してくれたんですよね。バラカンさんはロンドン生まれでこの映画の舞台である60年代のロンドンにも実際にいたそうです。

 

で、彼の話ですごい興味深かったのが階級ごとに喋る言葉の発音とかが違っていたという話。当時のロンドンってメチャメチャ階級社会で(イギリスは基本階級社会)、上流、中流、労働者階級というふうに分かれていて、口を開けば「あいつは上流階級出身だ」とか「中流だ、労働者階級だ」というのがすぐにわかったんだそうです。

 

当然、上流階級の人間は労働者階級の喋り方なんかしないわけです。ただ当時のスターたちの多くが労働者階級出身で、当然テレビとかでもその喋り方なわけですよ。すると、「あの感じがクールだ」ってことになって、わざと労働者階級の喋り方をする人たちがいたんだそうです。

 

本来はあり得ないわけですよね。上流階級が下の階級の真似をするなんてことは。決して交わることがない、大きな壁があってそれを飛び越えるというのはまぁほぼない話なわけですよ。でもそのありえなさを起こしてしまう、当時の文化の担い手である若い人たちの圧倒的な影響力、パワーにはほんと驚かされましたね。

 

そういうちょっとした雑学みたいなものを踏まえた上で、この映画を観てみるとより楽しめるんじゃないかなぁなんて思っています♪