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シルベスター・スタローン主演の『ランボー』を観たので、感想を書いてみた!!

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ハリウッドの大御所シルベスター・スタローン。彼の代表作といえば『ランボー』『ロッキー』といった肉体派の作品をイメージする方も多いでしょう。

 

その二作はシリーズ化されるほど人気もあるし、僕もスタローンといえば、その二つの作品がまず頭に浮かぶわけです。

 

ただ、実を言うと僕はその二つの作品をどっちも観たことがなかったんですよね‥‥‥。理由はほんと特になくて「なんとなくいいかなぁ」っていう感じで、ちょいちょいテレビとかで再放送とかあっても録画もせずにスルーをしていたわけです。

 

ただ、やはりここ最近映画に関して「ほんと食わず嫌いってよくないな」っていうことをしみじみと感じておりましたね。何となくのイメージで避けていた作品が面白いっていうことがけっこうあったわけですよ。で、そういうのが続いたもんだから、「あっ、これはロッキーとかランボーもいずれは観ないとな」と思っていたわけです。

 

そんな風に思っていたところ、この前タイミングよくテレビで「ランボーシリーズ一挙放送」をやっていたのでね、「こりゃ、いい機会だ」ということで、長年観ることをためらっていた『ランボー』をついに観ることにしたわけです。

 

 

 

でね、結論から言うと予想以上に面白かったんですよね、これが。

 

観る前の予想だと「肉体派のスタローンが敵をぶったおしまくる感じなんでしょ?」とややタカをくくっていたわけです。まぁ、そういう要素もあるといえばあるわけだけど、単にそれだけじゃあない、けっこう考えさせられる作品なんですよね。

 

そんなわけで、今回はシルベスター・スタローン主演の『ランボー』について、あらすじや感想などを書いていきたいと思います♪

 

 

ランボーのあらすじ、感想

あらすじ

スタローン演じるジョン・ランボーはベトナム戦争からの帰還兵です。彼はベトナム時代の戦友の家を訪ねるも、戦友はベトナム戦争でまかれた枯葉剤の影響でがんになってすでに死亡していたのです。

 

戦友の 家を立ち去ったランボーはとある街を訪れるも、そこで保安官のティーズルに声をかけられます。ティーズルはランボーを見て街にトラブルを起こすのではないかと判断し、パトカーで街の外までランボーを連れていきます。

 

もう戻って来るなといわれたランボーですが、食事をとるために街に戻ろうとするランボー。その姿を確認したティーズルはランボーを逮捕し、保安官の事務所へと連れていくのでした。

 

捕らえられたランボー。彼はそこで保安官たちから拷問とまではかないまでも、暴力的な取り調べを受けそうになります。そこで、ランボーはベトナム時代に捉えられて受けた拷問の時の様子を思い出してしまうんですね。いわゆるフラッシュバックってやつです。

 

それが引き金となり、ランボーはその場にいた保安官たちを次々と倒し、捕まった時に没収されていたサバイバルナイフを奪い返して山に逃走します。

 

ここから、ランボーは保安官たち、そしてのちには州兵たちと激闘を繰り広げていくことになるのです。

 

グリーンベレー上がりのランボーの圧倒的な強さが見どころ!!

ランボーは単なる帰還兵ではなく、アメリカ陸軍特殊部隊に所属していた戦いのプロです。しかも部隊の中でもランボーは超優秀な兵士だったんですね。ランボーがそんな怪物だとは知らずに手を出してしまったからさぁ大変。彼を尋問しようとした保安官たちは、見事に返り討ちにあってしまうのです。

 

それでも最初ランボーは彼らと戦う気はなくて山の中を逃げ回っていました。保安官たちも彼を追い詰めて捕らえることを考えていたので、本来ならば激闘が繰り広げられることはなかったわけです。ところがとある出来事がきっかけで保安官たちはランボーを本格的に攻撃するようになります。

 

これでスイッチが入ったランボーはいよいよ反撃開始です。舞台は草木が生い茂る山の中とくれば、ゲリラ戦の達人であるランボーの独壇場。いくら保安官とその助手たちが武器を持っているとはいえ戦闘に関してはランボーの方が数段上です。

 

案の定彼らはランボーが仕掛けた罠にかかったり、草木に紛れて気配を消すランボーの急襲にあい次々と倒されていくわけです。

 

この戦闘時のランボーがかっこいいんですよね。筋肉質でしまった肉体を駆使して森の中で、躍動し敵をバッタバッタと倒していくさまは「つえぇぇ」の一言ですよ。同じくアクション俳優なんだけど、でっかい体が代名詞のシュワちゃんとはまた違ったアクションというのかなシャープさみたいなのがありましたね。

 

で、個人的にはランボーの目がいいんですよね。作中のランボーの目はちょっとどんよりした感じで、明らかに負の感情が目に宿ってるんですよね。これが単なる戦闘狂ではないランボーの悲しい過去を想像させられて、とても印象的でした。(単にスタローンの目付きの問題かも)

 

ベトナム帰りの超人的な兵士というのを演じるのは難しいところですが、スタローンはアクションの面でも、精神面でもとてもうまく演じられていたんじゃないかなと思います。

 

戦争が残した傷跡の深さを思い知る作品

あるすじなんかを観るとこの『ランボー』という作品は、たんなる戦闘のプロが圧倒的な力で敵を倒しまくる爽快アクションと思う方もいるかもしれませんが、それは違います。

 

ランボーという人物の根底には、ベトナム戦争での壮絶なる体験があるわけです。かつての戦友も戦争時代の後遺症で命を落とし、自身もいまだに捕虜として捉えられた時のことがトラウマとなり苦しんでいます。

 

ちなみにこの作品の舞台は1981年なのですが、ベトナム戦争が終わったのは1975年です。つまり、ランボーは7年以上前の出来事にいまだに苦しめ続けられていることになります。戦争が人間に対していかに深い傷跡を残すか、人生に暗い影を落とすかが、この年月の長さからも想像できますよね?

 

特に、終盤にランボーがかつて特殊部隊にいた時の上官に今の心境を打ち明けるところはぜひ観てほしい。

 

英雄として送り出され国のためを思って必死で戦ったのに、帰国した後には待ち受けていたのは罵られロクな仕事にすらつけないみじめな境遇。7年経っても戦場での悲惨な出来事が悪夢となって甦り悩み苦しみ続ける日々。

 

「俺にとってあの戦争は今でも続いている!」

引用元:『ランボー』(1982年)

 

そう叫ぶランボーの言葉は、彼だけじゃない、すべての戦争当事者の心境を代弁しているようでした。続けたくなくても続いてしまっている戦争。彼の戦争はいつ終わるのかと思うと、観ていて胸が苦しくなってしまいました。(この場面でちょっと泣きました)

 

こうしたことからも、本作は単なるアクション映画に留まらない、戦争の悲惨さ、戦争に関わった人間の悲劇を描いた素晴らしい作品だったと思いました。

 

まとめ

というわけで、今回はシルベスター・スタローン主演の『ランボー』について感想を書いてみました。

 

単なるドンパチアクション映画というわけじゃなく、戦争がもたらす悲劇や社会が生み出した孤独な人間の悲哀についてとても考えさせられる作品です。興味がある方はぜひご覧になってみてください!!

 

 

同じベトナム帰りの元兵隊が主人公の『タクシードライバー』も個人的には好きなので、そっちもぜひ♪

 

参考記事:ロバート・デ・ニーロ主演『タクシードライバー』の感想と見どころを書いてみた!! - エンタメなしでは生きてけない!!