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『ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド』は素晴らしいドキュメンタリー作品だった!!

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久々にドキュメンタリー映画が観たいなぁと思い、Amazonプライム・ビデオで検索していたところ、たまたま見つけた作品がとても面白そうだったので観てみました。その作品がこちら。

 

 

本作はレゲエ界のレジェンドであるボブ・マーリーのルーツを、彼の家族や音楽仲間など関係者へのインタビューをもとに辿っていくドキュメンタリー作品となっています。

 

ぶっちゃけ、僕はボブ・マーリーのことはよく知らないんですよね。彼は僕が生まれる前に死んでしまっているし、音楽も何となく聞いたことがあるけど、曲名とかは全然わかりません。せいぜい「レゲエ界のすごい人」ぐらいの知識であとは、友達か知人か忘れちゃったけど、彼の顔がプリントされたTシャツを着ていて、「この人はすごい人だったんだ」というのをちょろっと聞いたことがあるレベル。

 

で、そんな僕が彼のドキュメンタリーを観たわけですが、一言で言えば「観てよかった!ボブ・マーリーかっけぇぇ!」っていう感想を持ちました。

 

ボブ・マーリーの闘う姿に勇気をもらえる!!

彼のルーツから音楽との出会い、メジャーデビューして世界的なアーティストになっていくまでを辿る過程で、彼が常に何かと闘ってきた姿っていうのがほんとカッコいいんですよね。

 

ボブ・マーリーは白人と黒人とのハーフなんですが、そこからして闘いの歴史がスタートするんです。彼の周りは黒人だらけで、白人とのハーフであるボブはいわゆるよそ者扱いなわけですよ。しかも父親はいなくて母子家庭。生まれた時からハードモードなわけです。

 

よくね、黒人が差別されるっていう話は聞きますけど、黒人の中でもハーフであることで「自分たちとは違う」と差別をされてしまうんです。

 

その後、彼はイギリス人の父親に会おうとするも拒絶されてしまいます。実の親から拒絶されるって相当ショックだっただろうなぁ‥‥‥。

 
で、ボブは12歳のときに生活のために生まれ故郷を去り、首都キングストンにあるトレンチタウンというところに住むんです。そこは掘っ立て小屋のような家が立ち並び狭い路地で構成された場所。言ってしまえば貧民街のようなところですね。住んでる人たちの大半は貧しい。多くの住人はお金がないから靴も買えなくて裸足の人がほとんどみたいなところです。
 
そういった環境だと、まぁ進む道っていうのは限られてきちゃうわけです。で彼の周りには悪の道に進む人間も多いわけですよね。そうじゃないと生きのびれかったりするわけです。そんな中ボブは学校をやめ音楽の道に進むことを決意します。
 
その後、紆余曲折あってレゲエと出会い、ラスタファリという思想と出会い、多くの人々に届くメッセージ性の強い彼の音楽は徐々に国内から国外へと広がっていきます。
 
ちなみにラスタファリを実践する人たちをラスタファリアンといい、彼らはアフリカに起源を持つ黒人で自助努力と自尊の精神を目指したと劇中では語られています。
 
で、後にジャマイカでは国内の政治が乱れて彼のいたキングストンは二大政党(共産主義と批判される人民国家党(PNP)とファシストと非難されるジャマイカ労働党(JLP))によって分断されてしまうんですよね。
 
ボブはその争いに巻き込まれて暗殺されかけたりもします。銃撃を受け命に別状はなかったものの腕を負傷。
 
ボブは政治家でも何でもない一人のミュージシャンですからね。そんな彼を暗殺しようとする動きがある。つまり、それほどジャマイカにおけるボブ・マーリーの影響力はすさまじかったというわけです。
 
その後ボブはいったんロンドンに亡命するんだけど、相変わらずジャマイカのキングストンでは激しい政治的な対立が続いていて街では争いが絶えない状態。そこにボブ・マーリーを呼び戻してこの対立を収めようとする動きが起こりました。
 
ボブはこの動きに応じてジャマイカに戻りピース・コンサートを開催することに。それに先立ち対立していた2大政党は休戦協定を結んだんです。
 
ボブは帰国前のインタビューで帰国する理由を聞かれた際にこんな風に語っています。
 
俺の命より他の人々の命が重要だ
みんなを救ってこそ俺はある
自分のためだけの命なら俺はいらない
俺の命は人々のためにある

 

この言葉すごいっすよね。だって一回暗殺されかけてるんですよ。次だって襲われない保証なんていっさいない。にもかかわらず「自分の命よりもほかの人々の命の方が大事だ」と淡々と語り、再びジャマイカに戻るんですからね。いやぁ、これは常人にはできないっすよね。
 
こういうところほんとかっけぇぇなと思うし、何かのために闘うことってすげぇなって思いました。真似できないかもしれないけど、勇気を貰えますよね。
 
帰国したボブはピース・コンサートを開催。もう観客は大熱狂ですよ。ボブのステージパフォーマンスも最高。ほんと国を代表するスーパースターっていうのはこういう人のことを言うんだなと思いますね。国中がボブのパフォーマンスに注目をしているという感じ。でね、彼はこの大舞台でなんと2つの対立する政党の党首を舞台上に上げてしまうんです。
 
休戦協定を結んだとはいえ、ちょっと前までメチャメチャ対立していた党の代表者同士ですよ。その二人の方を組み握手をさせる。そして、彼らの手を頭上に掲げるんです。感性がブワァァァァっと上がっていくところはで僕も鳥肌ブワァァァァですよね。
 
その瞬間、ジャマイカ中が一つになった。その興奮が画面越しにも伝わってきましたもん。っていうか画面の前でもちょっと泣きかけました(笑)あれ、僕がジャマイカ国民で目の前にボブ・マーリーがいてあんなステージみせられたらたぶん号泣してますね。それぐらい彼の活動は素晴らしいものだったと思います。音楽が国を一つにする、国民の思いを一つにする。音楽の力をまざまざと見せつけられた瞬間でした。ほんとすげぇわ。
 
ボブはその後ガンが全身に転移しなんと1981年5月に死亡します。36歳の早すぎるこの世との別れでした。
 

劇中に流れる音楽も非常にいい!!

本作ではボブの偉業を辿る中で、彼のライブ映像や音楽もちょいちょい挟まれてます。
 
それがまた心地いいんですよね。僕はほんとにレゲエミュージックってほとんど聞いたことがないんだけど、弱いものに寄り添う歌詞や、闘おう、立ち上がろうとみんなを鼓舞するストレートなメッセージ性の強い歌詞とあのレゲエ独特のリズムがすごくマッチしていて、「レゲエってこんなにいいものなんだな」というのを感じることができました。
 
ボブの人生を辿りつつ、彼の音楽も楽しめるわけで、これは非常にお得感のある作品だったなと思います。本作を観ることで「もっとレゲエを聴いてみたいな」と思う人は多いんじゃないかな?僕もこれからボブ・マーリーの作品を聴いてみようかなと思っています♪
 

まとめ

そんなわけで、今回は『ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド』というドキュメンタリ―映画を観た感想を書いてみました。
 
たまたま観たドキュメンタリーでしたが、非常に充実した内容でとても楽しめました。偉大な人物のルーツをたどるのって非常に刺激的だし、偉人と言えど人間で様々な苦労や闘いがあって偉人になったのだなというのを改めて実感することができましたね。
 
また、面白いドキュメンタリー作品があったら紹介していければなんて思っています♪それでは今回はこの辺で。