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『酔うと化け物になる父がつらい』を読んでアルコール依存症の家族がいる場合、どうすればいいのかを考えた?

先日、紹介した『酔うと化け物になる父がつらい』という漫画があります。

 

タイトルをみるとわかるように、お酒を飲むと豹変する父親との壮絶な日々を描いた作品です。著者の気持ちを想像するとなかなか辛いものもありますが、お酒というものが決してポジティブなだけではなく、時には人の健康や、家族の関係すら壊すことがあることを教えてくれる内容になっています。読んでみるとほんと壮絶ですよ。著者が父親のことを「化け物」って呼びたくなる気持ちがよくわかる。それほど、作中に登場する父親の酔い方、それに伴う言動というのは異常だと言えるレベルなんです。

 

ただ、そんな父親であっても著者は生活を共にし続けたんですよね。いくら理不尽なことをされようが、酒を飲んで泥のように眠って、著者と妹が介抱するハメになろうが父親と縁を切りませんでした。結果的に、著者はのちのちまで苦しむことになってしまうわけですね。

 

家族内で問題を抱え込んでしまう

基本的に僕は「家族の問題は家族で」という考え方はおかしいと思っています。そりゃ、単なる痴話げんかや兄弟げんかレベルのものなら、家族で解決すればいいでしょう。わざわざ行政が云々とか言うつもりはありません。ところが、「○○依存症」のような病気や、虐待といった家族では解決が難しいとされるような問題に関しても、家族で解決しようとしたり、家族内で抱え込もうとしてしまうことがあります。

 

これはやはり、「家族の問題は家族で」という考え方が、いつの間にか僕たちの中に染みついてしまっているからなのではないでしょうか?家族の中からも外からもそうした考えで各家族を縛り付けてしまっているわけです。それが恥ずかしさに繋がり、なかなか家族の問題を外に出すことができない。そうなるとなかなか外に助けを求めにくいし、逆に外からも介入しにくい。そのせいで、問題がますます深刻化してしまうのではないか?そんな風に僕は思います。

 

お酒の問題を軽く考えてしまうことがある

違法薬物とは違い、アルコール自体は未成年でない限り法律で特に禁止はされていません。このブログを読んでいるあなたもおそらくお酒を飲んだことがあるのではないでしょうか?

 

人によってアルコールを摂取した時の変化というのはさまざまですよね。陽気になったり泣き上戸になったり、怒りっぽくなったり。もちろん、まったく変わらないという人もいるかもしれません。中にはアルコールの飲み過ぎで一度や二度失敗したことがあるという人もいるはずです。

 

あるいは、繁華街でも酔っぱらった人が明らかにハイテンションで仲間同士でキャッキャッしていたり、酔ってそのまま道端で眠ってしまっているような人を見ることもあります。

 

自分も他人もお酒を飲むとダメになる。それが僕らの中で共通認識になっちゃってるんじゃないかなと。だから、お酒で何か問題を起こしたとしても、それが当たり前の感覚になってしまって軽く見てしまう。それこそ人を傷つけたとか犯罪を犯したっていうレベルじゃない限り「お酒飲んだらそういうこともあるよね」で片づけてしまうのではないかと思います。

 

周りからするとパッと見ただけでアルコール依存症かどうかわからない

一緒に過ごしている家族ならまだしも、毎日生活を共にするわけでもない友人や知人、会社の同僚なんかには、パッと言動だけみただけだと「この人はアルコール依存症なのか、それともたまたまこの日は飲み過ぎただけなのか?」っていうのは分かりにくい気がします。

 

そりゃ、四六時中一升瓶片手になんて人なら話は別ですよ。でも、普段はそんなそぶりも見せず、仕事後に飲んで家でだけ暴言を吐いたり、問題行動を起こしたりなんてする場合、周りからすれば「単にお酒にちょっとだらしない人」ぐらいにしか思わないのではないでしょうか?

 

実際、『酔うと化け物になる父がつらい』でも、周りの大人たちは著者の父親の言動を問題視はしているにせよ、そこまで深刻に捉えてはいないような気がします。

 

言いたいことがあるなら飲んでない時に言わなきゃ

それからマリちゃんもな 

お父さんが家に帰らないのは マリちゃんの飯がマズいからだぞ

引用元:『酔うと化け物になる父がつらい』p37 著者 菊池真理子 秋田書店

 

この場面は酔っぱらった父親が著者の顔を殴り首を絞めた翌日のことです。案の定娘に何をしたか覚えていない父親はケロッとした顔をしています。でも、殴って首を絞めるって相当な出来事じゃないですか?下手すりゃ警察沙汰ですよね。それを父の友人がたしなめるわけですが、せいぜい「言いたいことは飲んでない時にいいな」と注意するぐらいなもんです。おそらく父の友人からすると、「まぁ、ちょっとお酒にだらしないおっさんがやらかしたな」ぐらいにしか思っていないのでしょう。依存症だとか病気なのではとかは思いつかないわけです。きっと著者の家族がどれだけ父親の飲酒によって疲弊しているのかというのが理解できていないのだと思いますね。

 

この依存症かどうか見分けがつかない、外から問題の深刻さが見えにくいというのはなかなか外部から助けが入らない要因なのかなと僕は思います。そうなると、やはり直接影響を受けている家族が動くしかありません。

 

アルコール依存症の相談機関に相談しよう!!

仮に家族で「もしかしたらあの人はアルコール依存症かもしれない」と気づいたとします。おそらく最初は家族で説得したり、お酒を隠したりとかしてなんとかアルコールの摂取をやめさせようとすると思うんですよね。あるいは、しらふの時に「もうしばらくお酒は禁止ね」なんて約束を取り付けて、本人もその時はアルコールの影響がないから「わかった」なんて返事をして、そこで家族はホッとしてしまう。

 

でも、四六時中本人を監視することなんてできないわけですから、いくらでもお酒の誘惑はあるわけですよね。同僚からの誘いもあるだろうし、帰りの居酒屋、スーパー、コンビニなどなどお酒を手に入れようと思えばどこでも手に入れられてしまうというのが現実だと思います。そうした環境で、既にアルコール依存になっている人に飲酒をやめさせるというのは相当ハードルが高いのではないでしょうか?依存症というのは本人の意思では辞められないから依存症と名付けられているわけですから。で、またお酒を飲んでますます依存は強まってしまう。

 

なので、もし家族だけでは難しいと思ったのなら、もうそれ以上頑張る必要はないと思うんですよね。じゃあ、どうすりゃいいのかというと、「アルコール依存症の相談ができる専門機関に任せる」というのが一番確実だと思います。

 

参考:専門機関検索

 

↑のリンクから飛べるサイトもそうだし、検索すれば相談機関はたくさん出てくるはずです。そうしたところに、まずは相談をしてみる。決して家族だけでどうにかしようとせず、専門家の指示を仰ぎながら、適切な治療をしてもらう。これが、依存症との向き合い方だと思います。病気の前に家族が出来ることなん限られているわけですから。

 

もしかしたら多少ドライに感じるかもしれませんが、無理なものは無理だしその無理をズルズルと引きずれば結局、依存症本人の身体はボロボロになるし、側にいる家族の心身への影響というのは計り知れません。なるべく早く相談機関に話をしにいくというのがいいのではないかと思っています。

 

まとめ

というわけで、今回は『酔うと化け物になる父がつらい』を読みながら、アルコール依存症の家族がいる場合、どうすればいいのかを考えてみました。

 

僕は医療従事者でもないので、これはあくまで素人が作品を読んで感じたことであるということはあらかじめご理解いただければと思います。

 

ただ、いずれにせよこうした申告になりかねない問題を「家族だけでどうにかしよう」とするのは、違うと思うしそうした空気みたいなものは望ましくありません。まずは「家族だけで解決できない問題は外部に頼るのが当たり前」という空気を社会全体で作り上げて、核家族は相談機関に頼って解決策を模索していく。それが、家族に出来るシンプルなことなのではないかと思っています。