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『わにとかげぎす』孤独な警備員が主人公のリアルな人間ドラマ。

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古谷実先生をご存知の方は多いと思います。アニメ化された伝説のギャグマンガ『行け!稲中卓球部』や後に実写映画化された『ヒミズ』や『ヒメアノール』といったマンガの作者です。

 

そんな古谷先生の作品の中で、実はそこまで有名じゃないんだけど僕が個人的に凄く好きで何度も読み返してしまう作品があるんですよね‥‥‥。それがこちらの作品!!

 

『わにとがげぎす』

 

主人公はスーパーの夜警(夜の警備員)として働く富岡ゆうじ(32歳)

 

彼はある日こんなことに気づいてしまうのです。

 

「自分は何も考えずに生きてきてしまった。」

 

32年生きてきて自分には友達もおらずましてや恋人なんてものができるはずもない。困難を避けなんとなく生きてきた自分の人生。その結果待っていたのは

 

「孤独である。」

 

ということ。今まで気づきもしなかった自分が孤独であるという感覚。そして抱いてしまった不安感。そんな日々から抜け出すため彼が願ったのは

 

「友達がほしい」

 

というシンプルなもの。はたして富岡が望む友達と呼べる人に出会うことができるのか??主人公富岡が孤独から抜け出すために奮闘する作品です。

 

 

悩み多き主人公、富岡の性格に共感してしまう

僕は富岡みたいに、まったく友達がいなかったとか恋人がいなかったということはないですが、すごく彼の気持ちに共感するんですよね。

 

ふと、人生を振り返った時に「あれ?俺の人生ってこんなもんだっけ?」って思う時ありませんか?僕はごくまれにですがそんなことを思う時があって、今の人生から抜け出すためになんかしなきゃいけないんじゃないか?でも、そのために何ができるのか?ってことを考えたりもする。だから富岡が自分の人生を振り返って

 

「何も考えずに生きてきてしまった。そして自分は孤独だー。」

 

ってことに気づいて、その孤独から抜け出すために奮闘する姿にすごく共感するわけです。「富岡、頑張れ!!」って思わず言いたくなっちゃうんですよね。

 

それに富岡の性格も個人的には凄く好きなんです。

 

小心者がゆえに、ビビりで悪い方に色々考えちゃうところとか。心の中であれこれ考えて葛藤しまくる感じとか。でも、実は優しくてホームレスのおっさんを家に泊めてあげたり、その後に訪れた危機の際にも助けてあげたりとか。職場の同僚がトラブルに巻き込まれたんじゃないか?って時にはなんやかんや言いながら探しに行ってあげたりとかね。

 

すんごい不器用な人間なんだけど、いいやつなんですよ富岡って。なんかその不器用さに妙に惹かれてしまう自分がいます。僕もあれこれ考えちゃったりするし、どちらかと言えば小心者。そして僕自身不器用だからこそ、ちょっと似たようなところがある富岡に惹かれるのかもしれません。

 

それにしても、古谷先生は人間の内面を描き出すのがすごくうまいと思います。稲中みたいなギャグマンガも面白いけど、本作をはじめヒミズとかヒメノアールみたいな、人間の葛藤とか闇とかそういうものを、作品に引っ張り出してくる感じ。万人受けはしないんだろうけど、ある人にとっては「グワッ!!」と心を掴まれてしまう。こっちが古谷先生の真骨頂なんじゃないか思う今日この頃です。

 

まとめ

今回は古谷実先生の『わにとかげぎす』を紹介してみました♪

 

富岡ははたして孤独から抜け出すことができるのでしょうか?まぁ、オチを言ったらおもしろくないので、そこは内緒にしておきます(笑)ぜひ、孤独な主人公富岡がどうなるのかを気になる方は本作を読んでみてください♪

 

それではまた!!