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勝敗は兵家の常。失敗した部下をとがめない曹操の姿勢を見習おう。

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マンガから学ぼうシリーズ。

 

今回は三国志21巻からです。

 

 劉備たちのいる新野城に曹操軍の曹仁の兵が攻め込みました。この時劉備たちは二、三千程度にして曹仁軍は三万。十倍の数で押し寄せてきたのです。当然曹仁の軍が勝つと思われましたが、劉備の軍師、単福の知略のため曹仁の軍団は大敗。しかも城まで奪われてしまい曹仁はわずかな兵とともに曹操のいる都に逃げ帰ってきたのです。

 

「これはただではすまない」

「打ち首だろう。」

 

三国志を読んだことがある方はわかると思いますが、曹操にはとても冷酷な部分があります。自分を裏切ったりしたような人間にはまず容赦しません。その本人どころか一族郎党皆殺しにするような事も平気でします。となると、これだけの大失敗をした曹仁も処刑されてしまうのではないか?

 

そんなうわさが飛び交う中、曹仁は曹操の前で敗戦の理由を語ります。敵に単福という軍師がいたこと、味方の軍が誘い込まれ分断されて倒されたこと、夜襲をしかけたがそれを予測され逆に火計で待ち受けられて敗退したことを伝えるのです。

 

曹仁自身も一軍を預かる武将ですからこの大敗の責任は重たいと感じています。そして自分はどのような責任でも負うと曹操に伝えるわけです。それに対して曹操はこう答えます。

 

よいよい 

勝敗は

兵家の常だ

気にするな

引用元:三国志 (21) 孔明の出廬 (希望コミックス (74))

 

まったくおとがめなしです。曹仁が驚いていると、家に帰って休んで濃いと申し付けるのです。僕はここに曹操のすぐれたところが垣間見えたなと思うわけです。

 

負け戦(失敗)をいちいちとがめない

曹操自身、黄巾の乱からさまざまな戦を経験してきました。百戦百勝というわけではなく時には勝ち時には惨敗をし部下を大勢失ってしまったこともあったのです。そのためまず「戦いは絶対に勝てるものでもない。時には負けることもある」という考えが身についているわけです。

 

そして、曹操自身その負け戦から学ぶことで自分の勢力を拡大してきたという経緯があります。失敗を無駄にしてこなかった。むしろ失敗から学んだからこそ今の自分があるという考えなわけですね。だから部下が負けたとしてもそのことでいちいち罰を与えたりしかりつけたりということはしないのです。

 

僕は曹操の冷酷な部分は好きではないですが、こういう失敗に対して寛容なところというのはとても評価しています。

 

なぜなら失敗を許すことで部下は次も失敗を恐れずに行動ができるようになるし、失敗を挽回しようとより努力を重ね曹操のためにつくすようになるから。

 

これが失敗をした部下をバッサバッサとクビ、もしくは処刑をするような上司だとしたらどうでしょうか?部下は失敗を恐れて大胆な行動ができないし、失敗をごまかしたり、場合によっては嘘をついて失敗の発覚を防ぐなんてことも起こりうるかもしれません。そうなったら結果として大打撃ですよね?

 

でも曹操はそういう短絡的なことはしません。もちろん、最低限してはいけない失敗とかはありますよ。実際のちに曹操軍の別の将はやってはいけない失敗を犯して危うく打ち首にされかけました。その辺の線引きはしっかりします。

 

そういうのは別だけど、それ以外に例えば相手の方が戦略的に一枚上手だったとか、そういう理由での負けに関してはゆるすんですね。これは見習うべきだと思いました。

 

部下の失敗を許そう

もしかしたら読者の中にも、上司の立場であったり、あるいはリーダーや何かのクラブの部長といった具合に人の上に立つような人がいるかもしれません。

 

仮にあなたの下のものが何か失敗をしたときあなたはどう対応しているでしょうか?その失敗を責めたてていないでしょうか?必要以上に厳しくしかりつけていないでしょうか?

 

その場合まず大前提として「人は負けること(失敗すること)もある。」ということを認識することが大切です。なぜなら完璧な人はいないから。部下もそうだし部活のメンバーもそう、そしてあなた自身も完ぺきではないし、失敗を重ねてきたのではないでしょうか?

 

もちろんやってはいけない失敗や、繰り返し失敗をする場合には指摘することも必要だし、対応策を与えたり部下に考えさせる必要もあるでしょう。

 

でも、そうじゃない場合まずは失敗に寛容になってみる。失敗を許してみる。それが部下のやる気に繋がり、次の機会にさらに能力を発揮してくれるのではない可と僕は思っています。

 

まとめ

今回は三国志21巻の失敗した部下に対する曹操のしかたから、色々学んでみました。三国志はリーダーとしての考え方や、部下や上司への接し方、人間の動かしかたなど学べる部分がたくさんあるマンガです。興味がある方はぜひご覧になってみてください♪

 

それではまた!!