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ヤマザキマリさんの『世界の果てでも漫画描き』読了。読み終えたあとに思わず旅に出たくなる作品でした。

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テルマエ・ロマエっていう温泉をテーマにした漫画をご存知でしょうか?阿部寛さん主演で映画化もされた作品です。

 

今回紹介する『世界の果てでも漫画描き』はテルマエ・ロマエの作者であるヤマザキマリさんが、世界各地を旅した記録を書き記したエッセイ漫画となっております。

 

 

ヤマザキさんは海外を拠点にしながら漫画を描かれている方ですが、 本作ではそんなヤマザキさんが海外に興味を持ったきっかけや、実際に様々な国を旅行、滞在した時の話が描かれています。

 

本作の出版時ヤマザキさんが訪れた国はおおそ30国!!いやはや、日本という国から一度も出たことがない僕とは正反対の生活を送っているわけで、だからこそ「自分が知らない世界を教えてくれる」という点でこの漫画はとても楽しめるのかなーなんて思いますね。

 

1巻では学生時代にボランティアスタッフとして訪れたキューバ、そして2巻では年下の夫と結婚して訪れたエジプトやシリアといった具合に、巻が進むごとに全く違う文化の国々の様子が見れるのが非常に興味深い。

 

そしてさすが漫画家!!現地の人々の街並みも含めた生活の様子や、建物などをしっかりと観察されているので、「この国の建物とか人ってこういう感じなんだ。」というのが読むだけでスッとイメージできるようになります。

 

あとは色々な国を訪れているヤマザキさんが現地の人たちとうまく溶け込めているのはさすがだなーと思いました。この辺は小さいころから海外に出ているという経験が活きているのかもしれない。

 

もちろん、海外ではいいことばかりではなくて日本では考えられないような出来事が起こります。

 

僕が特に印象的だったのがヤマザキさんが結婚式を挙げたエジプトでの話。今はどうかわかりませんが、彼女たちが在住していた2002年ごろのエジプトのカイロではタクシーの運ちゃんは料金をぼった来るのが当たり前。

 

一見気さくで陽気な感じの運転手でもニコニコ顔でメチャメチャ高い料金を要求してくるんだそうです。そのため夫のベッピーノはタクシーの中ではいつもしかめ面(笑)しまいにはぼったくられないようにタクシーの中では陰惨な顔をするというぼったくり防止法を発明(^^;ヤマザキさんもそんな夫とともにどんよりとした表情を演じるという日本じゃまずありえないようなことが起こります。

 

そもそもエジプトでの結婚式は夫のベッピーノがエジプトに興味津々で「エジプトに留学する!!」ってことでわざわざ現地で結婚式を挙げることになったんです。当然最初は希望で胸いっぱいのベッピーノだったんだけど、現地の人たちとの文化の違い、特にそのがめつさのせいかすっかり険しい感じに。

 

その後もちゃっかりもの?のエジプトのおじさんたちはヤマザキさんたちを翻弄します。ピラミッドを観ているとどこからともなくラクダ乗りのおじさんたちが現れ「ラクダに乗らないかい?」とすすめてくるんです。(もちろん有料。)そのおっさんたちのがめつさ、「こいつ観光客だから金持ってるに違いない。」というのが見え見えの感じ。

 

この作品を読んで実際にやられたらウザったいんだろーなと思うのですが、ヤマザキさんたちがそんな現地の人たちに翻弄されている姿には思わず笑っちゃいました。そりゃ、ベッピーノも険しくなるわ(笑)

 

他にも夫のベッピーノの思い付きでまだ内戦に入る前のシリアを一周する話など、まぁヤマザキさん以外ではなかなか描けないような話が盛りだくさんで非常に面白いです。

 

このブログを描いている時点(2017年7月)で3巻まで出ていますが、あっという間に読めちゃうと思うので、海外に興味がある方はぜひ一度読んでみてください♪きっと楽しめると思います(^^

 

それではまた!!