「40歳を過ぎて会社を辞めマンガ家を目指す。」
あなたがこの話を友人や知人から聞いたらどう思うでしょうか?
「えっ?マジで?何考えてんの?やめとけよ!!」と多くの方が忠告すると思います。僕も多分「難しいんじゃないかなぁ。」みたいなアドバイスをするでしょう。
ところがどっこい!!(古いね。)
今回僕が紹介する漫画の主人公は大黒シズオは
- 40歳でマンガ家に初挑戦
- しかもこれまでマンガを描いたことがない!!
- 妻はおらず高校生の娘がいるにもかかわらず仕事を辞めた。
といったツッコミどころ満載の男なのです。だけど、だけどですよ。ダメな男なんだけどなぜか憎めない。それはなぜか?
「情けないながらもシズオはメチャメチャあがいて戦っているからだ!!」
シズオは決して現実から目を背けているわけではないんです。
いつからだ。
いつの間に、俺はこんな「残念な感じ」になっちゃったんだ‥‥‥!?
引用元:俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS) p024
この言葉が象徴しているように、シズオは自分がダメだってことはわかってるんです。決して能天気じゃない。何となく仕事を辞めてプラプラしている自分に不安もある。子分が決して若くないおっさんという自覚もある。
そんなシズオがたまたま読んだ漫画雑誌を読んで「これだ!」と思ってマンガ家になることを志す。他人から見たら「はっ、何考えてるの?」って思われても仕方がないほど無謀な挑戦です。
周りからバカにされながら、大丈夫なの?と突っ込まれながら、描いたマンガはボツにされまくりながらそれでも漫画を描き続けるシズオ。(その一方でめちゃめちゃ周りに支えられてもいるんだけどね)
はたしてシズオはマンガ家デビューができるのか?メチャメチャ展開が気になってあっとういう間に読めてしまうマンガだと思います。(全5巻)
一歩踏み出せない人に読んでほしい
このマンガでは主人公のシズオ以外の登場人物にも結構スポットを当てています。
実はシズオの周りの人たちもやりたいことがあったり、悩みがあったりしてなかなか踏み出せなかったりモヤモヤをかかえている。
シズオも含めてそういう人たちが頑張っている姿、一歩踏み出してあがいている姿に非常に胸をうたれるんですよね。個々の登場人物の悩みも実にリアルですごく感情移入できます。
笑いの要素が多いマンガなんだけど決して侮れない。読者を笑わせつつ背中も押してくれる、ちょこっと勇気を与えてくれる、そんなマンガなんじゃないかなー。
だから一歩踏み出せない人、「自分はまだ本気出せてないかも」と思っている人はぜひ読んでみてください♪きっとシズオをはじめとする登場人物たちの姿に心を動かされるはずです。
まとめ
今回は青野春秋さんの『俺はまだ本気出していないだけ』を紹介してみました。ぜひシズオのダメだけどチャレンジする姿をご覧になってみてください♪
それではまた!!