僕自身は格闘技をしたことはありませんが、ボクシングや総合格闘技などの試合を見るのはとても好きです。かつてのK-1とかプライドとかは録画してよく見てました。
そんな僕なので、格闘技とか喧嘩の漫画も好きなんですよね。やっぱりその辺はいくらヘタレとはいえどこかにオトコとしての本能みたいなものがあるからなのかもしれません。
そんなわけで、察しのいい方はもうお分かり方と思いますが、今回紹介するのは格闘技漫画です。
『拳闘暗黒伝セスタス』
簡単なあらすじ
時は帝政ローマの時代。この時代ローマにはコロシアムという競技場があって、そこでは拳闘の試合をする奴隷である拳奴と呼ばれる人たちがいました。負けると始末される過酷な状況の中で、拳奴たちは己の命をかけて日々闘いを繰り広げています。
主人公のセスタスはそんな拳奴の中の一人。15歳の少年ですが、かつて無敗を誇った師匠ザファルから教えられたテクニックと身のこなしで厳しい試合に次々と勝利をしていきます。
厳しい状況の中で奮闘するセスタスの姿に感動
今の時代、格闘技の試合で敗けたからと言って殺されてしまうことはありません。しかし、この漫画の主人公セスタスが生きる時代は今とは全く違います。奴隷という身分が存在し、彼らの命はものすごく軽く扱われていました。
とにかく人殺されまくりますからね。やっぱり今とは人の命の扱われ方が違い過ぎる。特に奴隷たちはちょっとでも為政者に逆らったり、役に立たないと判断されるとあっさり殺されちゃうんです。貴族と奴隷、飼う側と飼われる側があまりにも遠い、そんな時代の話です。
主人公セスタスは残念ながら飼われる側の人間で、一切の自由はありません。拳奴としてひたすら闘い勝利をすることで初めてその存在価値を認められるというメチャメチャ厳しい環境です。
ぶっちゃけ、僕がセスタスなら心折れますよ‥‥‥。あまりにもしんどすぎる。だって毎試合、命がけなんですよ?負けたら即切り捨てられるようなギリギリの中で結果を出し続けなきゃいけない‥‥‥。冷静に考えたらそんなとこで戦うなんてすごいことです。
でも、セスタスはそんな状況でもひたすら師匠ザファルとともに日々己の拳を磨き、厳しい環境の中でも運命を切り開くために戦うんです。まだ15の少年ですよ。時代がそうさせているとはいえ、今でいえば中3ぐらいの少年なわけです。そんなセスタスが必死に奮闘している姿を見ると、読んでるほうも勇気をもらえますね。
古代ローマの歴史に触れることができる
この漫画は格闘漫画ですが、同時に古代ローマの王族、貴族、奴隷たちの生活やこの時代の風習、時代背景などがけっこうわかりやすく説明されています。
もちろん、漫画なので物語を盛り上げるために多少フィクションの部分もあるとは思いますが、ざっくりとこの時代に触れてみたいなぁという人なら読んでみて損はないんじゃないかな?
絵も上手で非常に見やすいので、拳闘シーンだけじゃなくて歴史に触れるっていう点でも楽しめる漫画だと思っています♪
ちなみに、この漫画の作者である技来静也さんはベルセルクの三浦建太郎さんの高校時代からの同級生でアシスタントもされていたそうです。絵の雰囲気もどことなく似ている気がします。
まとめ
というわけで今回は技来静也さんの『拳闘暗黒伝セスタス』を紹介してみました。
己の拳を武器に運命を切り開こうとするセスタスの姿には勇気をもらえます。格闘シーンの迫力や、先述したようにローマの歴史に触れるという点でも楽しめる要素がたくさんある作品だと思うので、興味がある方はぜひご覧になってみてください♪
それではまた!!