ジョジョの奇妙な冒険で、主人公である、ジョースター一族の前に世代を超えて立ちはだかるのが悪の帝王ディオです。
ディオはジョジョ第一部で 主人公ジョナサンとともに死んだと思われていました。しかしディオはなんとジョナサンの肉体を乗っ取り、100年もの間箱型のシェルターに入ったまま海中で生き延びていたのです。(ディオは吸血鬼で不死身の肉体を持つ)
そして100年後たまたま海中から引きあげられ復活。再びこの世をわがものとするため動き始めるのでした。
100年前のディオは自信過剰だった。
ディオは100年前に第一部の主人公との戦いに敗れてしまうんだけど、その時のディオってもうはっきり言って人間をなめくさっていたんですよね。
というのもディオは人間を吸血鬼に変える石仮面の力で人間をはるかに超越する力を身につけていたからなんです。
銃で撃たれても死なないし、少し力を入れれば人間なんてぼろ雑巾のように破壊することができてしまう。弱点は頭を完全に破壊されることと太陽の光、もしくは波紋という吸血鬼を破壊するための力のみです。100年前の世界ではもう圧倒的な存在だったわけですよ。
実際ジョジョの第一部読んでもらえばわかるけど、当時のディオは超自信満々だったんですよね。
「俺は完全な存在だ!!人間になんて負けるはずがない!!」
そんなスタンスで主人公ジョナサンと戦ったわけだけど、結果は敗北。んで、その理由っていうのは↓の記事にも書いてるんだけど、「ディオが成長するのをやめちゃったから」だと僕は思うわけです。
吸血鬼になった時点で自分は完璧な存在なのだから、努力すること成長する必要なんてないと思いこんじゃってた。逆にジョナサンは成長できる、もっと強くなれるというスタンスでディオに挑んだわけです。この違いが勝敗を分けたと思ったんですね。
復活したディオは失敗を反省し成長することを学んだ
でも、復活したディオは違います。自信満々ではあるんだけど一方でこんなことも言っているんですね。
おれは「恐怖」を克服することが
「生きる」ことだと思う
引用元:『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 p133 著者 荒木飛呂彦 集英社
「恐怖を克服することが生きることだ。」
えっ?どーいうこと?なんて思うじゃないですか?
つまり、ディオは現時点で恐怖を感じているということなんです。何にって?それはジョースターの血統にです。
昔は違ったんですよ。圧倒的な自分の力を過信して恐怖なんてみじんも感じることがなかった。恐れしらずで自分は何でもできると思っていた。自分が一番だと思っていたわけです。なまじ、すんごい力を身につけてしまったから怖いという感情を忘れてしまったんですね。
何にも怖さを感じないから「もはや努力することなんて無駄なことだ。」と考えるようになってしまい結果としてジョナサンに敗れてしまった。
でも復活したディオはジョナサンの血をひくジョースターの血統に恐れを抱いているかもしれない、と自ら語ります。素直にジョースターの血は自分にとって脅威であるかもと認めているんですね。これは100年前のディオとはまったく違うところだと思います。
これは僕の推測なんだけど、ディオはきっと海中に閉じ込められている100年の間に過去の失敗から学び成長したんじゃないかな?
「ジョナサンに敗れたのは、自分におごりがあったからだ、自分が恐れしらずで慎重さに欠けていたからだ」
こんなことを海底で考えていたんじゃないでしょうか?
昔のディオなら「ジョースターの血統に恐怖を抱いている」なんて口が裂けても言いませんよ。きっと笑って見下していたでしょう。でもそれを言えるってことはディオ自身が長い年月をかけて自らの失敗を認め反省し、精神的に成長したと考えていいんじゃないでしょうか?100年はちとなげぇけどね‥‥‥。
成長したディオと主人公、承太郎たちの戦いを見届けよ!!
つーわけで、第一部の時よりも精神的にもそして能力的にも成長したディオはすんごく強いです。オチは言わんけど、圧倒的な力で主人公の承太郎やその仲間たちの前に立ちはだかります。
ジョジョの奇妙な冒険の魅力の一つに、「頭脳を使った迫力のあるバトルシーン」があるけど、ディオとの戦いではそんなジョジョの魅力を思う存分に味わえるでしょう。
まだ、ジョジョを読んだことがない方はぜひぜひ主人公承太郎たちと成長したディオの
熱いバトルをご覧になってみてくださいね♪
それではまた!!