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『ぐるりのこと。』決して派手ではないが、心を揺さぶられる作品。

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今回観た映画は邦画です。タイトルにもあるようにこちらの映画を見てみましたー♪

 

 

 

感想

最近の僕はこうした『何気ない日常』を描いた映画を見る事がとても好きです。そっちの方が共感できるっていうのが大きいのかもしれません。

 

小さいころはハリウッド映画と学校の怪談とアニメぐらいしか見なかったのになぁ。東映アニメフェアとかね。実写の邦画に関しては全く興味を持てなかったのに。僕もこういう映画を見るようになるとは。時の流れは早いもんだとしみじみ。

 

映画自体はほんとにごく普通の夫婦の話。まぁ、夫の法廷画家という仕事に関しては特殊といえば特殊ですが、それ以外は何か劇的なシーンがあるわけでもない。

 

飄々とした夫と、しっかり者(しっかりしなきゃならないと思っている)妻。夫の仕事は安定していないが、妻はお固く出版社で働いているので生活自体は大きな波風も立たず緩やかに続いていく。

 

ただ、そんな二人の生活が一変する出来事が。それが、『二人の間に初めてできた子供を亡くす』ということでした。

 

しっかり者の妻翔子は、子供を守れなかった自責の念にかられ心を壊してしまい、仕事を辞めて部屋に引きこもりがちになってしまうんですね。

 

演技の事は全く分からないトーシロなので、細かい演技論について語ることは出来ないんですが、木村多江さんの壊れっぷりが凄かったなぁ。子供を失って本当にボロボロになってしまった妻翔子の役に見事に入り込んでいたと思います。

 

樋口監督自身も鬱になった経験があるとのことで指導自体もリアルなものになったんでしょうね。

 

対照的にリリーさんが飄々とした感じなんだけど、妻がボロボロになってしまっても何も言わず寄り添っている演技がとてもリアルな感じがして好きでした。僕が特に印象に残ったのは次の言葉。翔子がボロボロになった時に夫カナオがかけた言葉。

  

「ちゃんとせんでもいい。一緒におってくれ。」

 

ただ、妻が横にいてくれるだけでいい。その気持ちを淡々と伝えている様子がなんかすげぇ良かったんですよ。ほんと抽象的で申し訳ないですが、すげぇ良かった。リリーさんが出てる作品色々見てきたけど、ほんと個性のある役者さんという立ち位置が確立されてるよなぁって思います。

 

そんで最終的に翔子の病状もゆっくりではあるけど快方に向かっていくのもほっとしましたね。僕自身結構入り込んでしまった映画といえるかもしれません。

 

周囲を固める俳優陣も豪華だし、その時々で印象深いシーンはあるんですが、やっぱ木村さんとリリーさんの演技を見てほしいですね。

 

先ほどのやり取りも実際に動画で見てもらえるといいなぁ。リリーさん何でこんな自然な演技が出来るんだろう??その秘訣を教えてほしい。最終的には

 

「見てよかった。」

 

そう思えた映画の一つでした。

 

それでは今回はこの辺で

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします♪