だいぶ前に一巻だけ持っていた『堂本ルール』という漫画がありましてね。
なんで一巻だけあったのかわからないけど、その時はそんなにいいなぁと思わずに続き買わないで売ってしまったんです。
ただ、なぜかわからないけど、ある日ふと「なんか堂本ルールの続きが読みたい!!」と思いまして、衝動的に全5巻を購入して読んでみたわけです。そしたらまぁ止まらない止まらない。
「これめっちゃ面白いじゃん!!」
となって、一気に全巻読んでしまったわけです。思った以上に、今の僕にしっくりきたんですよね。単純に続きが気になるっていうのもあったんだけど、それ以上に学びになる部分が多かったんですね。
そんなわけで、『堂本ルール』個人的にかなり面白い作品だなと思ったので、今回は読んだ感想とかその魅力について語ってみたいなーと思います♪
※ネタバレありなのでご了承ください
主人公、堂本の発想と行動力がすごい!!
本作の主人公は堂本勘二という男です。年齢は21歳。彼は仕事もお金もないため日雇いの仕事をしながらネットカフェに暮らしています。いわゆるネットカフェ難民ってやつですね。
もう一人、重要な人物がいて、その男の名前は浜田山孝造。彼も堂本と同じく21歳でネットカフェで暮らしています。浜田山はアル中で借金まみれの父親のせいで多大なる被害を被ったため実家を家出をして上京。しかし、ツテもないしそもそも住む家もないので、仕方がなくネットカフェで生活をすることになったというわけです。
堂本と浜田山。この二人はたまたま同じネットカフェで生活をしており、そこで出会いました。
まだお互い21歳とはいえ、やはりネットカフェで暮らすというのはなかなかしんどいものですよね。ドキュメンタリー番組でネカフェ難民の方を取り上げていたのを観たことがありますが、一度ハマるとなかなか抜け出せなかったりするし、やはり「明日が見えない」という状況は精神的に大変だったりするわけです。
そんなネカフェ生活をしていた堂本と浜田山。仕事にあぶれ公園で時間をつぶしていた二人にある転機が訪れるんです。それは、「自分は神の使いで霊が見える」というおばあさんとの出会い。彼女ははたから見たらまぁちょっと近づいちゃいかんような、ぶっ飛んだ言動をしているわけですが、堂本はなんと彼女を天女扱いし、弟子になることに。
関わっちゃヤバいということで、浜田山は弟子になることを止めるわけですが、堂本には何やら考えがある模様。自分は関係ないからとその場を立ち去ろうとする浜田山に対して堂本は「儲かるから」という誘い文句で彼を引きずり込むことに成功。そして堂本と浜田山は天女のおばあさんの家に行くことになるのです。
怪しげなおばあさんとネカフェ難民の若者二人。この時点で「どうやってお金を稼ぐのか?」って考えてみてください。なんか思いつきます?おばあさんをだます?いやいや、おばあさんの家は広いけど結構古くて貧乏ですからね。
堂本が考えたのはこのおばあさんのキャラを活かすこと。まず天女であるおばあさんをマダム島田という名前に設定。守護霊が見えるマダム島田が悩める人の人生相談にのるというサービスを提供することを考えたわけです。
「いやいや、それ明らかに怪しすぎるだろ!!詐欺的なやつじゃん!!」
って思いましたよね?それ、浜田山と全くおんなじリアクションです(笑)ちなみに、僕も思いました。「うわぁ‥‥‥よくある霊感商法みたいなやつや‥‥‥」ってね。浜田山が詐欺だーと詰め寄るのですが、堂本は詐欺であることを否定し、こんなことを宣言するのです。
まあまあ深く考えないで・・・
人生は暇つぶしだって言ったでしょ?
これはゲームなんだ・・・
そして・・・
ルールは
オレたち2人と天女様で
1ヵ月以内に月100万以上儲かるシステムを
作れたら・・・勝ち!!
引用元:『堂本ルール』第1巻 p39~41 著者 阿部 秀司 秋田書店
はたして3人はどうやって月に100万円稼ぐのか?さすがにそこを言っちゃうと面白くないので言いませんが、結果的に堂本たち3人は100万円を稼ぐ仕組みを作ってしまうんです。仕組みに関しては堂本が一人で完全に構築。
その後も堂本はその発想力と行動力を存分に生かして、まるでゲームのように目の前にある課題をクリアしていくわけです。
その過程がおもしろいんですよね。「次はどうするんだ?堂本?」って続きが気になってしかたがなくなってしまう。なので、僕はあっという間に全5巻を読み終えてしまいました。
まぁ、最後の方の展開はうーん‥‥‥って思うところもあるし、絵がちょっと苦手っていう人もいるかもしれないけど、個人的にはけっこうおススメですね。読んで良かった作品だったなーと思ってます♪
まとめ
そんなわけで、今回は『堂本ルール』という作品を紹介してみました。
まだまだ面白い部分とか、参考になる部分が沢山あるので、今後またこのブログでちょこちょこ紹介していこうかなーと思っています♪
それでは今回はこの辺で。