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『三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。』楽しく飲食店経営を学べる作品!

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最近ちょいと面白い漫画を読んだので紹介します。『三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。』という漫画です。

 

著者のトリバタケハルノブさんの作品は『トーキョー無職日記』と『トーキョー自立日記』を持ってて、また別の作品も読んでみたいなと思っていたところ、発見したのがこの『三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。』でした。(どんだけ無職好きなんだ(笑))

 

どんなあらすじかを簡単に説明。

 

主人公は奥さんと離婚し仕事もやめた三十歳バツイチ無職の太田信吾。新たに住処は格安で借りたかつて飲み屋が入っていた建物だった。そこで友人たちとだべっていたところ、お店と勘違いした人たちが次々と入ってきた。友人とともにその場のノリで始めた酒場だが即席で出したおつまみは思いのほか好評で信吾は手ごたえをつかみ、酒場をやっていこうと決意する。はたして本格的な料理の修業も店の経営もしたことがないバツイチ無職は、無事酒場の経営を軌道にのせることができるのか?

 

ここからは感想です。

 

※ネタバレありなのでよろしくお願いします。

 

感想

飲食店経営のノウハウを楽しく学ぶことができる

あらすじのところでも書きましたが、主人公は料理の修業をしたこともなければ飲食店の経営もした事がない言ってしまえばドシロートの人間です。料理を作るのは好きだし友達に作ったりはするけど商品として提供したこともないんですよね。そんな彼がノリで飲食店をはじめて店を繁盛させようと奮闘していくお話となっています。

 

信吾は色々な料理をうまく組み合わせたオリジナルメニューを生みだしたり、店の外観に個性を出したりと様々な工夫をしながら店を軌道に乗せていくんですね。僕らは漫画を通じて信吾の奮闘する姿を読みながら、「ああ、飲食店ってこういう風にやっていくといいんだな」というのを学ぶことができます。

 

もちろん全ての飲食店経営に当てはまるわけではないと思うけど、個人で酒場をやりたい人とか、個人経営の規模が大きくない店をやってみたい人なんかには参考になるんじゃないかな。特に新メニューを考案するところとか「メニューなんて考えられないよ」っていう人にはおススメです。

 

次に何かを始めたいけど一歩踏み出せない人の参考になる

しつこいぐらい言うけどこの作品の主人公の信吾は料理人でも何でもないちょっと料理好きレベルなんですよね。それが、たまたま酒場ごっこみたいなことをしてうまくいっちゃったので、「じゃあ、店やってみよう」ってことで飲食店を始めたわけです。

 

僕はこの漫画を読んでいて「ああ、何かを始めるのってこれぐらいのノリでいいのかもな」って思ったんですよね。つまり、人にちょっと褒められるとか、たまたまやってみたらうまくできちゃったみたいなのが最初のスタートでいいんじゃないかと。

 

ほらっ、世の中には何をするにも綿密に準備をしなければだめだとか、あるいはお店をやるなら「そんな軽いノリでやるなんて!!」みたいな人もいるじゃないですか。考えすぎちゃって動き出せないこともありますよね。僕もどちらかというとそういうタイプです。ただね、ものすごいありきたりな意見だと思うし、何回も聞いたことあると思うんだけど「結局のところやってみないとわからない」っていうのが真理だと思うんですよね。メチャメチャ準備して事前にリサーチしたとしても失敗しちゃうことだってあるし、そもそもちゃんと準備して始めても「あれ?そもそもあんまり向いてないな」ってなることもあるわけで。さんざん準備して向いてなかったらその時間がもったいないですよね。

 

だったら必要最低限のものだけ用意して始めてみる。本作の主人公信吾のようにね。その始めるきっかけは先述したようになんか知らないけど人から褒められるとか、うまくできちゃうみたいなものでいいと思います。そんでとりあえずお試しで始めてみてそれで向き不向きとかを判断するのがいいのではないでしょうか。

 

リスクを最小限にすることの大切さを学べる

信吾は一見すると会社をやめて無職で居酒屋を始めたすごく無鉄砲なやつだと思うかもしれません。でも、実はちゃんとリスクを最小限に抑えているんですよね。それは、「家賃をめちゃめちゃ安く抑えている」ということです。

 

信吾は店舗兼住宅みたいなところで店をやっているのですが、そこは建て替えのため2年限定でしか使えないんですね。ただ、そのまま放置しておくのももったいないということで設定されていた家賃が3万5千円です。3万5千円でお店の機能もあって、おまけに住居としても使えるんですね。これは破格と言えるでしょう。

 

これがもし仮に、住居とは別に店舗物件を借りていたとしたら毎月の固定費を払っていくだけでも大変ですよね。仮に家賃と同じ3万5千円で店舗の物件が借りられたとしても家賃だけで7万円。固定費が倍になるので負担も高まりますね。

 

ただ住居と店舗が一緒ということであれば、仮に店の運営がうまくいかなかったとしても、元々は住むために家を借りていたにすぎないわけですから店をやめてしまえば問題ありません。単に家賃として3万5千円支払えばいいだけですからね。

 

この辺は以前読んだえらいてんちょうさんの『しょぼい起業で生きていく』に書かれていた内容とも共通するのかなと思いました。

 

この本も個人でお店をやってみたい人や、あんまりお金がないけど店舗経営に興味がある人には参考になる一冊だと思うので、興味があったら読んでみてください。

 

あとはお金の面でいうと、酒場を始めた際に新たに設備を整える必要がなかったというのもリスクを下げてくれていると思いました。

 

信吾のお店は元々別の人が飲食店をやっていたのをそのまま引き継いだので、椅子とかカウンターとか基本的な設備はすでにそろってるんですよね。いわゆる居抜き物件ってやつです。なので最初から出費がかさんで大変だみたいな状況にならなかったわけです。

 

何かにチャレンジする際にはリスクをとる必要がありますが、必要以上のリスクをとる必要はありませんよね。信吾は無意識だと思いますがリスクを最小限に抑えていて、これは何かを始めようとしている多くの人に参考にしてほしいなぁと思いました。

 

まとめ

今回はトリバタケハルノブさんの『三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。』を紹介してみました。

 

飲食店経営に興味がある人はもちろんのこと、これから何かを始めたいと考えている人は読んでいて背中を押してもらえるし参考になる作品だと思います。あと、単純に作中に出てくる料理がシンプルなんだけどおいしそうなので、料理マンガ好きな人も楽しめるのではないでしょうか。興味がある方は是非ご覧になって観てください!!

 

あと、トリバタケさんの『トーキョー無職日記』もこれから動き出そうとしている若者の葛藤や焦り、そして希望なんかが描かれて個人的に好きな作品なのでよかったら読んでみてください。