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ジョニー・デップ主演『ネバーランド』ピーター・パンの物語が生まれるまでを描いた感動作!!

ここ最近ちょこちょこやることがあって、映画観れてなかったんですよね。で、ブルーレイにも録画した作品がだいぶたまっちゃってて、いつか観なきゃいかんななんて思ってたわけです。

 

そんで、つい先日久々にタイミングよく一本見ることができたんですよね。その作品がタイトルにもあるようにジョニー・デップが主演の『ネバーランド』っていう作品です。

 

 

まぁ、一応録画はしてたんだけど、ぶっちゃけそんなに期待はしてなかったんですよね。あらすじは何となく知ってたので、なんか地味そうじゃんっていう勝手なイメージを持っていたわけですが、 観てみたら良かったんですわ。うん、ほんと良かった。

 

地味な作品と言えば地味な作品なんだけど、名作が生まれるまでにかかわった人たちのドラマとか、作品に込めた思いなんかに触れることができてとても良かったです。

 

そんなわけで、今回はジョニー・デップ主演の『ネバーランド』について、あらすじから感想まで書いていきたいと思います♪

 

※ネタバレありなのでご了承ください

 

ネバーランドのあらすじ、感想

あらすじ

まずはざっくりとしたあらすじから。舞台は1903年のロンドンです。この映画の主人公は劇作家のジェームズ・バリ。彼は新作の舞台が不評で落ち込んでいました。ある日、公園に散歩に行ったジェームズは、デイヴィズ家未亡人シルヴィア(ケイト・ウィンスレット)と彼女の4人の息子たちと出会います。

 

子供心溢れるジェームズはたちまち、子供たちと意気投合し、毎日のように公園で遊ぶように。ただ、シルヴィアの3番目の息子であるピーター(フレディ・ハイモア)だけはジェームズになつかなかったんです。というのも、ピーターは父親を亡くして以来、すっかりふさぎ込んでしまい心を閉ざしてしまっていたんです。

 

傷ついたピーターは大人になることを望みます。なぜなら、大人になりさえすれば傷つかなくて済むから。ジェームズはそんなピーターの姿に子供の時の自分の姿を重ね、より積極的に彼と関わるようになります。そして、ジェームズはシルヴィアや子供たちと関わる中で、後に名作と呼ばれるようになる、新しい物語を生み出すのです。

 

名作ピーター・パンはなぜ生まれたのか?

やはり本作の最大の見どころは、ピーター・パンという物語がなぜ生まれたのか、その過程を知ることができるところだと思います。その誕生には様々な人たちとのかかわりが関係しているんですね。

 

特にピーター少年との出会いはジェームズが作品を生み出すにあたり、多大な影響を与えているんですよね。名前からすでに察せられるはず。で、あらすじにもあるようにピーター少年は父親がなくなったことで傷つき、心を閉ざしてしまい、夢を持つこともできなくなってしまっているわけです。そして、早く少年から大人になりたいと願っている。

 

一方ジェームズはジェームズで複雑な過去を抱えています。それは子供時代に、お兄さんが亡くなってしまったことです。ジェームズのお母さんはお兄さんのことをとても気にかけていたため、そのことがショックでジェームズのことを見てくれなくなってしまったんです。

 

そこで、ジェームズはとあることをしかけます。それは兄の服装をして母の前にいくということです。すると、母親がジェームズの方を見るようになったんですね。ジェームズはここで自分が大人になったと言うんです。

 

これは想像でしかないですが、おそらくこの時までのジェームズはあくまで子供として母親に構ってほしいという一心だったと思うわけです。ところが、母は自分が想像以上にショックを受けていた。自分が兄の服装をしていたらそれに反応してしまうぐらいですから、亡くなった兄の影をひたすら追いかけていたのでしょう。

 

もはや、これまでの母親ではない、だから自分が大人になって母親を支えなければ。そんな気持ちだったのかもしれません。ジェームズからしてみれば別になりたくて大人になったわけではない、でもそうならざるを得なかった家庭の事情があったわけです。

 

まぁ、ただ早く大人になろうと試みてはみたものの、完全に大人にはなれず子供心をたくさん抱えたまま大人になったジェームズだからこそ、公園で少年たちと仲良くなることができたともいえるわけですけどね。

 

かたや夢なんかないし、一刻も早く大人になりたいピーター少年。かたや子供のうちから大人にならざるを得なかったジェームズ。そりゃ、ジェームズからしたらピーターは気になりますよね。だって、ピーターにはまだお母さんがいるのに、無理に大人になろうとしているわけですから。

 

で、そのピーターや兄弟たちとの触れ合いや、自分の過去の悲しい経験から生まれたピーターパンという作品には、「子供心を持つことの素晴らしさ」や「例え大人になったとしても子供に戻って楽しめるんだよ」といったメッセージがあるわけですよね。まぁ、これはあくまで僕の感想ですが。

 

こういう過程を知ると、ピーターパンという物語もより楽しめると思うわけですよ。僕なんかディズニー映画の『ピーター・パン』を幼いころに観た記憶しかないし、なんとなく楽しい冒険劇だったなという感想しかないんです。でも、この『ネバーランド』という作品を通してその誕生秘話や、作者がどういう思いを託して作った物語だったのかなんてことをある程度理解したうえで観てみると、ピーターパンという作品自体もさらに楽しめるんじゃないかなと思うんですよね。だから僕、今ピーターパンもメッチャみたいですもん♪

 

批評するだけじゃなくて、時には子供のように楽しむことの大切さを思い出させてくれる

本作ではジェームズとシルヴィア夫人と子どもたちの交流がメインに描かれます。ただ、僕にとって印象的だったのは、ジェームズとダスティン・ホフマン演じる劇場主のチャールズ・フローマンとのやり取りです。

 

ちゃんとしたセリフは覚えてませんが、彼らは劇場内で「いつの間にか芝居が高尚なものになっちゃったよね。本来は遊びのはずなのに」みたいなやりとりをするんですよね。つまり、本来は遊びとして楽しむためのものなのに、いつの間にか劇場自体が社交場になってたり、芝居が批評的な目で見る大人たちのものになっていることに対して違和感を感じていたわけです。

 

で、そういうやり取りがありつつの終盤ですよ。ここはさすがにつまらなくなるので詳細は言いませんが、ピーター・パンの舞台の初日にジェームズはあることをしかけます。その結果、最初はしかめっ面で舞台を見ていた大人の客たちも、表情を崩してゲラゲラと楽しそうに笑うわけです。まるで子供のようにね。

 

あの場面はまさに、観客席で笑う大人たちを通じて「時には子供のように純粋に楽しんでもいいんじゃない?」というメッセージを投げかけているんじゃないかと思うわけです。特に僕たち大人に対してね。

 

年齢を重ねるとついつい何事も批評してしまいがちじゃないですか?もちろん、批評すること自体は悪くないし、批評することで作品の質も担保されたりするわけです。それ自体はとても必要なことだと思います。批評家の言葉によって、より深く作品を知るきっかけになったりしますからね。

 

でも、それがいつの間にか批評するためだけに作品と向き合うようになってしまったとしたら?それってなんか違いますよね。

 

そういう、大人として批評するのもいいけど、時には子供のように楽しんでみるのもいいんじゃない?というメッセージを僕はこの作品から受けました。まぁ、勘違いかもしれんけどね(笑)でも、僕なんかもついつい批評的な目線で見てしまいがちですから、「ああっ、子供に戻って素直に楽しむことっていいよな」っていうことを思いださせてくれたので、そういう点でも本作を観てよかったなと思っています。

 

まとめ

というわけで、今回はジョニー・デップ主演の『ネバーランド』の感想を書いてみました。

 

決して派手は話ではなく、むしろ地味な部類の話だと思います。ど派手な演出とか、アクションだったり意表を突かれるような話が好きという方の場合もしかしたらあんまり刺さらないかもしれない。

 

ただ、ピーター・パンの物語が生まれるまでに起こる、人々の交流や登場人物たちの心の機微を読み取ることは、穏やかでありながらも退屈さを感じさせない一時だったと僕は思っています。そして、僕はこういう誰かの人生を辿る地味だけどドラマチックな作品がとても好きなので、オススメさせてもらいました。

 

ぜひ興味がある方はご覧になってみてください♪