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『グッドフェローズ』マフィアの世界に憧れた男の壮絶な人生とは?

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今回紹介するのはマフィアやその周辺の人たちの日常を題材にした『グッドフェローズ』という映画です。

 

監督はマーティン・スコセッシ。脚本はスコセッシとニコラス・ピレッジ。本作の主人公ヘンリー・ヒルをレイ・リオッタ。ヘンリーと同じポールの一味でトラックの強奪を得意としたジミーをロバート・デ・ニーロ。同じ一味で強盗や殺人を得意としたトミーをジョー・ペシが演じています。

 

あらすじ、概要

 

本作は実際にマフィアの世界を生き抜いてきたヘンリー・ヒルに取材したノンフィクション本『Wiseguy』を原作としている。

 

ヘンリーは幼いころから何でもやりたい放題のマフィアの一員になりたかった。11歳のころからタクシーの配車センターマフィアの雑用を手伝い少しずつ気に入られるようになり、13歳の頃には近所の大人よりも稼ぐようになっていた。ヘンリーは同じポール一味のジミーやトミーとともに様々な犯罪行為に手を染め、徐々にその地位を確立していくのだが………。

 

※ここからはネタバレありなのでお願いします。

 

感想

マフィアの絶大な力を見せつけられる作品

ヘンリー・ヒルは25年間マフィアの周辺にいた男です。彼はスター憧れるような感覚でマフィアの世界に憧れ裏社会の世界に飛び込んだんですよね。その理由はシンプルでやりたい放題できるからというもの。マフィアの力は絶大で警察もうかつに手出しできないし、いい車に乗り店に行けば彼のために席が設けられ特等席でショーを観ることができます。

 

そんなマフィアの持っている力を象徴するエピソードを一つ。ヘンリーは学校をさぼってマフィアの仕事を手伝っていたのですが、ある日学校から手紙が届いて学校に行ってないことが親にバレてしまうんですね。それが原因で父親からぶん殴られてしまい仕事をやめたいとマフィア側に相談します。マフィアからすると雑用とはいえ今彼に仕事をやめられると困るわけですね。そこで彼らはどんなことをしたと思います?ヘンリーの親を説得した?ヘンリーの親を脅した?違うんですねぇ。なんとヘンリーの家に配達に来る郵便局員を脅し、学校からの手紙が届かないようにするんですよ。もちろん完全な脅迫なわけですがこれは事件になんかなりません。郵便局員も警察に行ったら自分がどんな目に合うか重々承知しているんですね。もちろんこんなのは序の口でヘンリーはその後もマフィアの絶大な力を盾に次々に犯罪行為を行い金を稼ぎ地位を確立していきます。

 

まぁ、これだけだと色々あるマフィア映画とあまり変わらないのですが、映画評論家の町山智弘さん曰く、この映画の面白いところはヘンリー・ヒルがマフィアの世界に身を置いた25年を2時間ちょっとに凝縮しているところにあります。なので、すごくサクサクと話が進んでいくし、観終わったころにはヘンリー・ヒルや彼の周辺で起こった大きな事件については理解できるようになるはずです。

 

参考:https://www.youtube.com/watch?v=MgPbmFrkfIs

 

凶暴なトミーを演じるジョー・ペシに注目!!

この映画で特に印象に残るのが、ヘンリーと同じポール一味のトミーを演じるジョー・ペシの演技です。彼の演じるトミーがもうめちゃくちゃ怖い。ちょっとしたことですぐブチ切れて相手をぶん殴るし、場合によっては銃を抜いてあっけなく人を殺す。暴力をふるうのが当たり前の人間なんですね。まさにマフィアの人間とは彼のような人のことを言うんだろうなと。

 

そのトミーが登場するシーンで思わず息をのんでしまうのが、ヘンリーたちと酒を飲みながら笑い話を話しているシーンです。ヘンリーやジミーたちはトミーの話を聞いて「お前はおかしい」なんて言いながらゲラゲラ笑うのですが、ここでトミーが「何がおかしい」とヘンリーに問いかけるんです。ここで画面越しにも伝わるほどガラッと場の空気が変わるんですね。それまでとそこからで明らかに緊張感が違ってきます。

 実はこの場面はジョー・ペシのアドリブらしいんですね。だからこそ場に緊張感が生まれたわけですが、ぜひこの場面は確認してほしい。マジであの緊張感が画面越しにビシビシ伝わってくる間隔は滅多に味わえないと思います。ジョー・ペシ怖すぎです。

 

ちなみにご存知の方もいるとは思いますが、ジョー・ペシはホーム・アローンの1と2で泥棒コンビの一人ハリー(背の小さいほう)を演じてます。あのケビン君に散々痛めつけられる泥棒ですね。怖いマフィアからコミカルな泥棒まで幅広く演じられる役者さんだなと思いました。

 

雑学

マフィアには両親ともにシチリア系イタリア人しかなれない

僕は本作ではじめて知ったのですが、マフィアって両親ともにシチリア系イタリア人しかなれないんですね。てっきりマフィアになりたいっていう人間なら誰でもなれるもんだと思ってました。最初は下働きだとしても組織に貢献すればのし上がれるものだと。

 本作の主人公ヘンリーは父親がアイルランド系だし、デ・ニーロが演じたトミーもアイルランド系なのでマフィアの正式な構成員にはなれません。マフィアと一緒に仕事はできるけど幹部になるとかは無理なんですね。なのでもし読者さんの中に「マフィアになりたい」という人がいたとしてもあなたが両親ともにシチリア系イタリア人でなければなれないのでご注意を。

 

グッド・フェローズの意味

本来はグッド・フェラーズだそうです。映画評論家の町山さん曰く日本だとフェラは下系の意味でとらえられる可能性があるということで、グッド・フェローズになったとのこと。意味はいいやつとか仲間ですね。まぁ、その仲間も時と場合によっては簡単に裏切られたり殺されたりするわけですが。

 

まとめ

今回はマーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』を紹介してみました。マフィアの華やかさ恐ろしさ、掟やルールをはじめ普段触れることのない世界を味わえる作品だと思うので興味がある方は是非ご覧になって観てください。あと繰り返しになりますがジョー・ペシすごく怖いので注目してみて!!

 

参考

町山智浩の映画塾!「グッドフェローズ」<予習編>【WOWOW】#192

https://www.youtube.com/watch?v=MgPbmFrkfIs

町山智浩の映画塾!「グッドフェローズ」<復習編>【WOWOW】#192 https://www.youtube.com/watch?v=j3CWRHuJU40