エンタメなしでは生きてけない!!

これは面白い!!これは人にすすめたい!!そんなエンタメ作品の紹介をしていきます!

『アラジン(アニメ)』人生で大切なものが何かを教えてくれる作品!!

※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。記事中のリンクから商品を購入すると、売上の一部が管理人の収益となります。

ここ最近は自分の中でディズニーの過去の名作を見返すブームが起きてるんですよね。その一環として久々に観たのが今回紹介する『アラジン(アニメ版)』です。

 

 

まずは本作の概要やあらすじを簡単に説明します。アラジンは1992年公開(日本だと1993年)のアニメ映画です。監督は ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。二人とも『リトル・マーメイド』や『ヘラクレス』最近では『モアナと伝説の海』の監督をしてますね。

 

次にあらすじを。舞台は砂漠にある架空の王国アグラバー。そこにくらす貧しい青年アラジンは国王が暮らす宮殿で暮らしたいと思っていた。ある日、アラジンは城下の市場で泥棒に間違われた女性を救う。その女性はなんとこの国の王の娘ジャスミンだった。しかしアラジンはジャスミンをさらった罪人と間違われ兵隊たちにつかまってしまう。実はこれはアグラバーの国務大臣ジャファーの罠だった。ジャファーは魔法の洞くつにあるという願い事をかなえてくれる魔法のランプをさがしていた。そのランプを手に入れるにはダイヤの原石でなければならないのだが、アラジンはそのダイヤの原石だったのだ。老人に扮装したジャファーの口車に乗せられアラジンは魔法の洞くつにランプを取りに行く。はたしてアラジンは無事ランプを手に入れられるのだろうか?

 

ここからはネタバレアリです

 

力を持つことは不自由さを伴うということ

まず、この映画を観ていて思ったのは力を持つことは不自由さ伴うということです。これは本作の登場人物たちを見ているとよくわかります。

 

まず主人公のアラジンは貧乏で単なる一市民です。その日暮らしで仕事もろくにないしご飯だってお腹いっぱい食べられるわけじゃありません。時には相棒のアブー(猿)と協力して店から食べ物を盗んでしまうこともある。そんな彼は宮殿のぜいたくな暮らしにあこがれています。ただし、アラジンの生活を見ていると不自由さは感じません。彼には街中に知り合いもいるし、好き勝手に走ったり飛び回っていて生活に不満はあるけど楽しそうでもあります。

 

その一方で、実際に宮殿に暮らすジャスミンはというとアラジンが憧れる暮らしに窮屈さを感じているわけですね。それはなぜかというと彼女には自由がないから。まずこのアグラバーという国だと王女は自分の結婚相手を自由に決めることができません。結婚できるのは別の国の王子のみと法律で決まってしまっているんです。さらに、彼女には行動の自由もないんですね。すぐ目の前に広がる城下の街に興味を惹かれるけど、城の外に勝手に出ることができないんです。ジャスミンは食べるものにも困らないし、豪華な建物の中で優雅な暮らしをおくっているけど自由がない。友達だって作れやしない。当然恋人も・・・。力を持ったり権力を持つとその分色々と縛りがあるというわけです。

 

で、この物語で一番不自由なのは誰なのか?ジャスミン?国王?いやっ、ランプの魔人ジーニーですね。ジーニーはすごいやつです。魔人という呼び名にふさわしい圧倒的なパワーを持っています。彼がその気になれば世界をその手中に収めることなんて苦もなくできるでしょう。ところがですよ、ジーニーは誰かに魔法のランプをこすってもらわないと外に出ることすらできないんですね。そして、彼自身ができることは「ご主人様が願う3つの願い事をかなえてあげること」だけです。(正確には作中自分の意思で行動するところもあります)力は誰よりもあるけど、とてつもなく不自由な存在、それがランプの魔人ジーニーなんです。

 

これはたぶん現実の僕らの世界にも当てはめることができます。権力者や偉いとされている人たちは力はありますが、その分世間の目が常に見張ってますし責任も大きくなるため不自由ではなくなります。一方、アラジンのような一市民は確かに贅沢な暮らしもできないし、権力もありません。ですが、誰かにしょっちゅう見張られるとか行動を縛られるということもないわけです。自由度で言えば確実にこちらが上です。果たして力があるけど不自由な方がいいのか、それとも力はないけど自由な方がいいのか。そんなことを考えさせられますね。まぁ、一番いいのは力もお金もあって自由もあってなんでしょうけどね(笑)

 

自分の気持ちに正直になろう

これは当たり前なのかもしれないけど、何かを成し遂げたいならまずは「○○したい」と思うところからスタートしなければなりませんよね。思っただけで自分の願いが叶うことはないけど、思わないことには何も起こることもないわけです。願うことは自分の思いを成し遂げることの第一歩。そう思わされたのはアラジンがジーニーにしたこんな質問からでした。

 

君なら何を願う?

『アラジン』より

 

この質問にジーニーは戸惑ってしまいます。なぜなら、それまでそんな質問をしてくる主人は一人もいなかったから。みんな自分の願い事をかなえることだけを考えていたんですね。だけど、実はジーニーはある願いをずーっと胸に秘めていました。その願いは叶うことはないと諦めの気持ちを抱きながら。ではその願いとは何なのか?・・・そう、自由です。ジーニーは何よりも自由が欲しかったんですね。ここではじめて彼は人の願いではなく自分の願いを口に出すことができたわけです。そしてアラジンは言います「三つ目の願いでジーニーを自由にする」と。

 

ジーニーの願いはかなうのか?これは言っちゃうと面白くないのでいいません。ただ、ここから学べるのは自分の気持ちに正直になるということ、その気持ちをしっかり伝えるということではないでしょうか?

 

現実に生きているとつい「願いなんてかないっこない」と諦めの気持ちを抱いてしまうことがあります。まるでジーニーが自由になることを諦めていたように。現実は厳しいんだ、最初から叶わないとわかっているなら願いなんてしないほうがましだと。でも、そんなことがどうして願いはかなわないと言えるのでしょうか?僕らは神でも何でもないし先のことなんて予想は出来てもそれが的中するかどうかなんてわかりっこないわけです。

 

願うことは誰にも邪魔をされません。自分の気持ちに正直になること、願わなければ始まらない。そんなことをこの『アラジン』という作品は思い起こさせてくれます。

 

子供も大人も楽しめる音楽が魅力的

ディズニーの作品には魅力的な音楽が使われることが多いですが、アラジンの音楽もいいんですよね。

 

まず、冒頭の『アラビアンナイト』でグッと作品の世界に引き込まれます。そしてジーニーが初登場したときの『フレンド・ライク・ミー』の軽快なリズムとともにジーニーがランプの魔人としての役割を説明する場面は観ていて楽しいですよね。子供はきっとコロコロ変わるジーニーの表情とか服装見てるだけでウキウキするだろうし、大人の僕でも思わず踊りだしたくなりますね。またアカデミー歌曲賞を受賞した『ホール・ニューワールド』が流れるシーンはやっぱり感動的です。魔法の絨毯で夜空を舞うアラジンとジャスミンが距離を近づけるきっかけになる曲ですし、大人っぽいメロディは子供の時に聴いて以来ずーっと耳に残ってたりします。

 

物語を彩る音楽も素晴らしい。それが本作の魅力の一つなのかなと思います。

 

まとめ

今回は『アラジン(アニメ)』を紹介してみました。大人になってからディズニーアニメ観ると実にいろいろな発見があって面白いし、アラジンなんかは特に子供も大人も楽しめるアニメだと思うので家族で観るのもおススメです!もちろん、僕のような独身男性が観ても楽しめる作品だと思うので、興味がある方は是非ご覧になってみてください。