どうも生きていると家族は仲のいいもの、家族は素晴らしいもの、家族は助け合うものという風に、家族というものに対してポジティブなイメージを植え付けようとして来たり、「それが当たり前だ!!」と言わんばかりに美しい家族像を押し付けてくる人もいるわけです。
でもね、現実はそうじゃないでしょうと。家族ってそんなキレイもんじゃないよねと。表向きはキラキラしているように見えても、中はドロドロのグッチャグッチャで修復不可能。家族もその問題を見て見ぬふりして臭いものに蓋をするかのようにスルーし続けて、それが一気に大爆発を起こす。暴力事件、それがエスカレートすれば親族間での殺人事件まで起こる。僕らはそうした家族間の問題を毎年のように見せつけられてきたはずです。
そう、家族は決して美しいだけのものじゃないんです。そう思い込んでいるのは、幻想でありきれいなところしか見ようとしていない盲目的な人間なのだと僕は思います。いい加減に家族を崇拝するのはやめようぜと、家族に何も問題がないかのように語るのはよそうぜと。
そこで今回はそんな家族は美しい、家族は素晴らしいと思い込みたい人の目をハッと覚ましてくれるインパクトの強い漫画を紹介してみようと思います。
著者の押川さんは様々な精神的な病を抱えながらも医者にかかっていなかったり、放置されてしまった人たちを医療につなげる活動をされてきた方です。この漫画は、その押川さんが実際に支援した現場での話を漫画化したもの。その内容は非常に衝撃的かつリアルな描写で描かれています。
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