三国志の第一巻。
主人公の劉備が国の乱れを憂いて関羽、張飛と共に立ち上がります。またそんな彼らをしたって村人たちも義勇軍として加わることを望むのです。
いよいよ、国を救うために動き出す劉備達。ただし、ここで大問題が一つ。それは‥‥‥。
「兵を養うお金も食料も武器もなにもない」
ということです。
当たり前ですが、戦をするためには武器がいります。防具がいります。移動のための馬も必要でしょう。また当然ですが食料がなければ力も出ず戦うことなどできません。
ところが劉備達の中には誰一人として兵を養えるほどお金を持っている者はいないのです。
「さて、どうしたものか。」と考えているとすぐ近くを馬商人にいるとのこと。しかし、先述したように劉備達にはお金がありません。
そこで、「自分たちが一国一城の主になったら返すから馬を譲ってくれないか?」と頼むです。
ここで、あなたが馬商人だったらどうでしょうか?今ここで初めて会った男たち。一応由緒正しいとは言っているがその証拠は何もないのです。ましてや世が乱れに乱れきっている時代。お金を貸しても返してくれない可能性が高いでしょう。あなたならどうするでしょうか?
まぁ、普通は貸さないですよね?僕も多分この商品の立場だったら貸さないと思います。たぶん返してもらえないだろうなぁって思うし、損したくないと思うのが人の心理です。
でもこの商人は違いました。ものすごーく先のことまで見据えて劉備達にお金を貸すのです。
私はあなたたちがきっと名をあげ功をなすとにらみこのお金や馬は投資するのでございます
十年いや三十年たってもかまいませぬ名をなし功をなしたとき利子をつけてお返しください
引用元:三国志第一巻 横山光輝著(希望コミックス)p200~211
「商人かっけぇぇ!!!」
いやはや、かっこよすぎでしょ。もちろんこの商人は利益を得られるっていう確信に近いものがあったからこそ投資したんでしょう。
でも、劉備達はまだ何も成し遂げてない若者ですよ?しかも契約書もない口約束で馬を与え、さらには兵士たちを養うための食糧や武器を買うためのお金まで用意してくれた。しかも何年たってもOK。いやっ、三十年でも待つってすごくないですか?
このマンガの中はではさりげなーく描かれていることだけど、このシーンものすごーく重要だと僕は思うんですよ。だって、彼が投資してくれなかったら劉備も兵士たちも馬も武器も食糧もない状態で戦場へ行かなければならなかったんですよ?
そんなことになってたら確実に劉備達は途中で戦死してましたよね?そしたらきっと、後の三国時代の幕上げはなかっただろうし、中国の歴史は変わっていたのかもしれない。
まぁこの商人との話が本当かどうかは何とも言えないところです。ただ仮に本当だったとしたらすごく大きな出来事だし、この商人の先を見る目ってすごすぎですよね?実際、劉備はのちに蜀という国を創って皇帝を名乗るわけですから。商才あるわぁって感じ。
ある意味では何かに投資をするのって今も昔も変わらないんだなぁってこのシーンで実感しました。「自分がいいと思ったもの」「自分が応援したいもの」「将来性があると思ったもの」をしっかりと見極めて待つ。そういう投資の本質のようなものを教えてもらった気がします。
僕も株をやったりしましたが、やっぱりついつい短期的な利益に目がいっちゃいましたからね。今度何かに投資をする時には、この商人のように目先の利益じゃなく「長い目で物事を見る」っていうやり方を真似したいなぁと思いました。
まぁ、まずは投資をするためのお金を稼がなきゃね(泣)
まとめ
まさか、三国志から投資について学ぶとは思いませんでした。やっぱり学びが多いマンガですね三国志は♪
まだまだ僕たちの日常に役立てる考え方や生き方などを学べると思うので、今後も三国志を題材とした記事も書いていければなんて思っています♪
それではまた!!