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三国志を読んでると、逃げることは単なる選択肢の一つに過ぎないと実感する。

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「逃げるな!!逃げたら負けだ!!」

 

なんて言葉をたまに聞くことがあって、僕はいつも違和感を覚えていました。

 

「いやっ、逃げたら負けじゃねぇだろ。死んだら負けなんだろ。」

 

っていう考えがあったからです。

そんでなぜこの考えを持ったのかというと、横山光輝先生の『三国志』という作品を読んだからです。

 

三国志は中国の覇権を争って三つの国が争ったという三国時代について史実とフィクションを織り交ぜつつ描かれた作品です。三国時代はざっくりいうと紀元2世紀から3世紀ぐらいの話で、その頃日本は邪馬台国とかの時代。そんな時代から中国ではあのでっかい大陸をかけて国々が争っていたというわけです。

 

この三国時代は当然のことながらメチャメチャ戦闘があります。もちろん外交で国どうしが手を組んだりなんてこともありますが、基本は殺し合いによって相手の領地を奪う、まさに血で血を洗うような戦が繰り広げられていたわけです。

 

当然戦が起これば劣勢になることってありますよね?一方が有利なればもう一方が不利になるっていうのは当たり前の話です。相手の方が圧倒的に数が多かったり、自分たちの食糧が不足しちゃったり、兵士が病気にかかったりなど理由は様々ですがどんな軍隊でも劣勢に追い込まれる場面っていうのはあるわけです。

 

じゃあ、そういう時に将兵たちはどーするか?もしかしたら「昔の人たちは今の人たちよりも野蛮だったから死ぬまで戦えー!!って突っ込んでいったんじゃないの?」なんて思う人もいるかもしれません。

 

いやいや、違うんですよね。これがもう超シンプルに

 

「逃げるんです。」

 

敵の策略にうまく乗せられた、敵の方が数がメチャメチャ多い、自分たちは明らかに不利このままじゃあ倒されてしまうっていう状況になると、兵士たちは一目散に逃げちゃうんです。しかもこれその辺の兵士だけの話じゃありません。兵士たちを率いる将軍たちも「この屈辱は後日はらす。みんなひけーっ!!」なんて言いながら敵に背を向けて逃げ出していきます。

 

むしろ、頭のいい将軍や軍師ほど今の自分たちの状況を冷静に判断して「これはまずい」と思ったら逃げることを選択するんです。そうして少しでも自分たちの軍の被害を少なくするように心掛けるわけです。

 

ここでは「逃げることはいけないことだ」なんていう考えはみじんもないんですね。逃げるのもあくまで選択肢にすぎません。

 

まぁ、それに比べて某国の軍隊は自分たちが絶対不利、もう勝てないなんて状況でも「玉砕だ―!!」なんていって上官たちが率先して部下たちの命を無駄にしていったわけですが‥‥‥。おっとこの話は長くなりそうなので止めておきましょう。

 

とにもかくにも「逃げる」という行為自体はあくまで選択肢の一つにしか過ぎません。そのことをまず強く認識しておくべきでしょう。もちろん、別に不利でもない場面で逃げることは逃げ癖がつくためあまりオススメはしませんが‥‥‥。

 

自分が圧倒的に不利な場面、命を落としそうな場面は逃げていい。

なぜか僕たちというのは逃げることに対してマイナスのイメージを持ってしまうことがありますよね。

 

「逃げるんじゃない、耐えるんだ。」「ここで逃げたら次も逃げちゃうぞ。」「根性がないから逃げるんだ。」

 

こんな風に逃げることを良しとしない風潮があって、知らず知らずのうちに僕たちは逃げることを拒否し耐えることを選んでしまうのかもしれません。たとえそこで耐えても待っているのは良くない結果かもしれないのに。

 

例えばいじめの現場なんかは、この典型例だと思うんですよ。相手はだいたい集団で、自分よりも力があって強い立場にあることがほとんどでしょう。そういう人たちを相手に立ち向かうこと、あるいはそのいじめに耐えることは得策でしょうか?耐えればいじめは収まるのかというとそんなことはありません。むしろどんどんエスカレートしてしまうケースもあるでしょうし、いじめを受けている側は心身ともに大きなダメージを負ってしまう可能性があります。

 

じゃあ、どうすりゃいいか?

 

「ここはいったん逃げる!!そして体勢を立て直す。」 

 

そう判断して逃げちゃえばいいんです。学校行けないならいったん休んでもいいでしょう。会社でパワハラを受けているなら数日休むことだってアリでしょう。

 

そこでまずは体勢を立て直す。心身をちょっとでも回復させて次の方策を考えるんです。

 

三国時代には数々のすぐれた計略を用いて蜀軍に勝利をもたらした軍師、諸葛孔明という人がいました。孔明は多少の劣勢な場面ならその手腕でひっくり返してしまうようなまさに天才と呼ばれるのにふさわしい人。

 

そんな天才軍師であっても自分たちの軍隊が圧倒的に劣勢であれば迷わず逃げの選択をして体制を整えていました。どんな天才だって、どんな強者だって圧倒的に不利な状況では逃げることを選ぶんです。

 

ましてや、あなたは天才でも強者でもないはずです。そんなあなたが相手の攻撃を耐えて耐えて耐え抜いた先に何が待っているかは容易に想像がつくでしょう。そんな勝算のない戦いはしてはいけません。

 

「自分が圧倒的に不利な場面、命を落としそうな場面は迷わず逃げていい」

 

何度も言いますが、逃げるのはあくまで選択肢の一つにすぎません。それ自体が悪いことでも恥ずかしいことでもないんです。大事なのは見えでも外聞でもなくまず命。命があれば次があります。命があればもっといい状況に好転することもあるでしょう。そのことをお忘れなく。

 

それではまた。