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『マンガがあるじゃないか』あの著名人に影響を与えた一冊とは?

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今回は著名人の人たちが影響を受けたり、面白いと思ったマンガを紹介してくれる本を読んでみました。

 

 

本書ではお笑い芸人から漫画家、歌舞伎役者、作家など実に多彩なジャンルで活躍されている方達がその人目線でおススメの一冊を紹介してくれています。

書評のように堅苦しいわけでもなく、各人が紹介している漫画のどの部分に影響を受けたのか、どういうところが好きなのか、どういうところに励まされたのかなどをその人の人生を振り返りつつ教えてくれるところが面白いです。

 

「この人こんな作品を読むんだ。」といったところから「なるほど、このマンガは読んだことないけどこういう感じなんだな」という発見もあります。

 

色々な方が色々な作品を紹介してくれていますが、個人的には漫画家のヤマザキマリさんが、水木しげる先生の『河童の三平』をおススメしていたことが意外でした。

 

ヤマザキさんといえば『テルマエ・ロマエ』やここ最近では『スティーブ・ジョブズ』といった作品を描いている漫画家さんです。僕には彼女と水木しげる先生には共通点があるように思えなかったんですよね。作風も違うし影響を受けていそうでもない。

 

だからこそ一見水木先生の影響を受けていなさそうなヤマザキさんが『河童の三平』をおススメする理由を読むと「なるほど、そういうところに魅かれたのね。」というのがわかって面白いんです。僕自身水木先生の作品はとても好きなので「なるほど、そういう見方をしているんだな。」ということも新たな発見にもなりますし。

 

また評論家の宇野常寛さんの紹介も興味深かったです。まさか宇野さんが90年代の少年ジャンプでもかなり異色の作品である『幕張』を挙げているとは夢にも思わなかったからです。

 

ただ宇野さんが幕張をおススメする理由を読んでみると「なるほど、確かにあのマンガのキャラってそうだよな」と思わされるですよね。そしてそういう視点であの幕張を見ていたのかということにすんごく驚かされてしまいました。

 

当時の僕は幕張が連載されていた時には小学生だったので、何の考えもなしにただのお下劣なギャグマンガという印象しか持っていなかったですからね。たぶん、僕の友達たちも同じような感想でしょう。というか宇野さん以外でどれだけの人があの作品からそこまで感じ取っていたのかな?なんて思ってしまいます。

 

そういう少し評論家目線のマンガ論もありつつ、お笑い芸人の光浦さんのように人生の苦しい時にこのマンガに支えられたといった話もあり、個々人が自分のおススメのマンガを様々な語り口で語ってくれているのも本書のおもしろいところです。

 

一応サブタイトルには「14歳の世渡り術」なんて書いてあるので、思春期の人たちに読んでほしいのかなぁなんて思いますが、大人の人でも今まで読まなかった新たな漫画と出会うきっかけになる一冊だと思います。

 

「今まで読んだことがないマンガと出会いたいな」

 

と思う方は本書をきっかけに新たな一冊と出会えるかもしれません。興味がある方はぜひご覧になってみてください♪幕張は今だとぶっちゃけ‥‥‥。

 

それでは今回はこの辺で失礼します!