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孔明の南蛮行。人を心服させるために大切なこととは?

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マンガから学ぼうシリーズ

 

今回は三国志49巻からです。

 

劉備亡き後、蜀を任された孔明は魏や呉と対峙することを考えていました。しかしその前にやるべきことが。それは隙あらば蜀を狙おうと考えている南蛮国の存在です。

 

「南蛮国に狙われた状態では、魏や呉と戦うことはできない。」

 

そう考えた孔明は南蛮の地を平定するため南蛮行きを決意するのでした。

 

49巻ではその南蛮平定の戦いも佳境をむかえます。

 

南蛮国の王である孟獲との戦いを幾度も制した蜀軍と孔明は、7度彼を捕まえます。孟獲は捕まるたびに「まだ敗れてはいない。」と理由をつくっては解放してもらい、戦いを挑むということを繰り返していたのです。

 

しかし7度目に捕まった時には自分たちの兵も完膚なきまでにやられ、さらには助けを求め頼りにした周辺の国の兵たちも滅ぼされたり降伏をしたりして、いよいよ打つ手なしとなります。さすがの孟獲も負けを認め打ち首を覚悟するのでした。

 

しかしそんな孟獲に対して孔明は使者を通じて「もう一度軍勢を集めて勝負をつけに来るように」と伝え彼をふたたび許し解き放とうとします。

 

「さすがに七たびも許されるのは聞いたことがない」

 

孔明の寛大な計らいに恩を感じた孟獲は、孔明に直接お詫びをしたいと申し出るのでした。そんな孟獲に対して孔明は次のような言葉を伝えます。

 

そちの罪は

総て孔明が負う

孔明の功は

そちに譲ってやろう

それゆえそちは

以前の通り南蛮国王

として蛮土の民を愛し

わしに代わって

王化につとめてくれ

引用元:三国志 (49) 出師の表 (希望コミックス (147))p107

 

なんと孔明は孟獲を許すだけでなく、今まで通り南蛮国の王として国を治めなさいと言うわけです。本来ならば蜀を侵略しようとした孟獲ですし、国王としての地位をはく奪されてもおかしくはありません。それにもかかわらず再び自分に南蛮を治めることを認めてくれている。

 

孟獲もこれには感動し涙を流し孔明と蜀へ帰順。

 

おそらく

彼の生きている間は

蛮土はふたたび

背くまい

引用元:三国志 (49) 出師の表 (希望コミックス (147))p128

 

南蛮国とその王である孟獲を心服させた孔明は、劉備との約束を果たすためにいよいよ魏と呉との対決のための準備を進めるのでした。

 

人を心服させるために大切なこととは?

孟獲は7度捕まり、7度許されるという過程を通じて孔明に心服しました。この事から読み取れるのは、

 

「人はびっくりするぐらいの恩を受けると、相手に心服してしまう」

 

ということです。ちなみに心服っていうのは心からその人を尊敬して従うみたいな意味です。

 

孟獲はそもそも7回目に捕まった時点で「自分はもう殺される」ということを覚悟していたわけです。ところが孔明は彼を許し、「再び軍を集めて戦いを挑んできなさい。」と伝えるわけですね。

 

そりゃ孟獲の立場からしたらビックリしますよね。「えっ?殺されると思ったのに解放してくれるの?」ってなるはずです。これだけでもメチャメチャありがたいですよ。だって完全に殺されると思っていたわけですから。孔明はこの時点で命の恩人です。

 

そんで、孔明に直々に会ってせめて謝ろうと思ったら今度は「今まで通り国を治めていいよ。」って言われちゃうんですからね。孟獲からしたらもう感謝しかないですよね。1回命を救われるだけでもありがたいのに7回命も命救われてます。1回でも「あなたは命の恩人です!!」ってなるじゃないですか?それを7回もですからね。

 

さらに再び国を治めることまで許される。孟獲はそれこそ一生返しても返しきれない位の恩をここで受け取っちゃったわけです。

 

最初は孔明と蜀に大して敵意をむき出しにし「南蛮国はおれのもんだ。」と豪語していた孟獲ですが、最後には「あなたに惚れたからずっとそばにいさせてほしい」とまで言い、孔明との別れを惜しむぐらいですからね。まさにこの時孟獲は孔明に心服したと言っていいでしょう。

 

孔明のようになかなか人を「心服させる」というのは難しいかもしれません。「仏の顔も3度まで」なんて言葉がありますが、孔明の場合7度も許してるわけですからね。仏よりも許しちゃってます(笑)そりゃ恩も感じるだろうし誰だって「この人についていきたい。」ってなりますよね。

 

ただ孔明のレベルまでは難しくても日常的に相手が嬉しい、ありがたいと思うようなことをするのは可能だと思います。それをひたすらしてあげること、つまり「与える」ってことを実践していくと少しずつ相手が自分のことを敬ってくれたり、「この人のために何かしたい」と思ってくれるんじゃないでしょうか。

 

「相手がびっくりするぐらい恩を与えろ!!それが心服への近道だ!!」

 

三国志には他にも人の心を動かしたり、人間関係の構築のしかたがや信頼の築き方など 生きていくうえで参考になる部分がたくさんあるので、興味がある方はぜひご覧になってみてください♪

 

それではまた!!