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こうの史代さんの『この世界の片隅に(上巻)』読了。普通の人たちの戦時中の生活を淡々と描いた物語。

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2016年に公開された映画『この世界の片隅に』

 

クラウドファンディングで資金を調達したり、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したりとかなり話題になった映画なので、ご覧になった方も結構いるのではないでしょうか?

 

まぁ、そんな事を言いつつ僕はまだ見てないわけですが、どうせならその前に「原作を読んでみよう!」ということで、漫画版の『この世界の片隅に』を読んでみました。

 

 

この作品は上・中・下巻で構成されているので、今回は上巻の感想から書いてみようと思います♪

 

※ネタバレありなのでまだ読んでない人はご注意ください!!

 

この世界の片隅に(上巻)の感想 

昭和初期に暮らす一般の人たちの姿が丁寧に描かれている

主人公のすずは広島市の江波にある板のりを作る家に生まれます。家族は両親に兄と妹の5人家族。上巻ではすずが幼少期を過ごした広島市での生活から縁談によって嫁ぐことになった北條家での生活が中心に描かれています。

 

個人的に非常にいいなぁと思ったのは、当時の子供や親たちの格好、家族のこと、街の様子などが丁寧に描かれていることです。特に上巻はまだ本格的に戦争が始まる前の話が中心なので、全体的にまだどこかほのぼのとした雰囲気がしていて「ああ、当時の人たちの日常はこんな感じだったんだなぁ」というのを知ることができます。

 

一応この時にはすでに太平洋戦争には突入してるんですけどね。ただ、まだ本格的に空襲にあう前の話なので、一応疎開とかははじまってるんだけど、すずも家族も周りの人たちもまだどこか他人事というか、のんびりしてたりして緊張感はあんまりありません。でも、おそらく当時の人たちも空襲で自分たちの住んでる街に被害が出たみたいな状況にならない限り、戦争は自分の国のこととわかっていながら、どこか遠くで行われてることぐらいにしか思ってなかった気がします。特に普通に生活している人たちは、戦争どうこうよりも、自分たちの生活を大切にする方に重きを置いていたんだろうなぁと思います。

 

個人的にはやさしい雰囲気の絵がとても好き

この作品はやさしい雰囲気の絵も特徴的な作品だと思います。特に人物の表情はいいですね。すずはわりとおっちょこちょいなので「あちゃー、失敗した」みたいな表情や時折見せる寂しげな表情など、言葉はなくても登場人物たちの表情で色々なことを読者に想像させてくれます。個人的にはすずのどこか憂いを帯びた表情がいいなぁなんて思いました。

 

しいて言えばちょっと登場人物の見分けがつきにくいかも?

全体的にとても好きな作品ですが、しいて言うなら「ちょっと似たような顔の人たちが多いかも」って思いました。なので、場面によっては「ん?この人はどっちだ?」なんて疑問が浮かんでページを行ったり来たりすることも。

 

特に女性陣は時代もあるのでしょうが、髪型が似てたりもするので、そうなると人によってはますます誰が誰だか混乱するかもしれません。いい作品だし、そこがなければさらにストレスなく読み進められるんじゃないかな?と個人的には思いました。でも、まぁちゃんと読めば区別はつくようになるはずです♪

 

まとめ

そんなわけで、今回は『この世界の片隅に(上巻)』を読んだ感想を書いてみました。

 

引き続き中・下と読み進めて感想を書いていくつもりです。あと、上巻読んでますます映画も観たくなっちゃいましたね。いずれ、このブログで映画を観た感想も書いていけたらなんて思っています♪

 

それでは今回はこの辺で。