地獄先生ぬ~べ~は妖怪やお化けがたくさん登場する作品です。少年ジャンプの作品らしく悪い妖怪とバトルする話も多く出てきますが、それと同時にジャンプ連載時に小学生だった僕をゾッとさせるような話や妖怪も結構あったよなぁというのを記憶しています。
そんで、この間久々にぬ~べ~を読み返してみたんだけど、小学生当時に怖かったりビビった話って今でも結構怖いんですよね(笑)「そりゃ、子供の時の自分ならビビるよな‥‥‥。」って納得の怖さ。
そこで今回は完全な思いつきですが、僕が選ぶ地獄先生ぬ~べ~の怖い話とそこで登場した妖怪たちについて語ってみようと思います♪一応個人的にではありますが1位~5位までランキング形式で発表していきますね(^^
第5位 七人ミサキ
七人ミサキは「悪いことをした人たちの魂が七人組になり、互いの強い怨念によってしばれて成仏できなくなったもの」であり、自分が生きている時に自分がされた悪いこととおんなじことをされると成仏できるというなかなか成仏までのハードルが高い怨霊たちです。
こいつらのやっかいなところは「必ず七人でなければならない」というもの。つまり七人のうち誰かが成仏するとまた新たなミサキを補充するわけです。じゃあどうやって補充するのかというと
「人の命を奪って引きずり込む」という設定になってます。
なんて迷惑な怨霊たちでしょうか。この設定を読んだ時には子供ながらに「うわぁぁ、仲間入りしたくねぇ。」と怯えたものです。
作中ではぬ~べ~たちの童守小学校に男女のカップルが逃げ込んでくるところから話が始まります。何やら訳ありの様子の二人ですが、後々話が進むにつれて彼らは指名手配中の逃亡犯だったことが発覚。
逃亡中の彼らは、七人ミサキのうちの二人を車ではねて殺してしまうんですね。たまたまその二人のミサキはひき逃げ犯だったため成仏したのです。先述したように七人ミサキは誰かが成仏したら人間を殺して引き込みます。そのため逃亡犯二人を追っかけて童守小学校までやってくるんですね。
こいつらがけっこうやっかいなんですよね。まず怨念が強いから通常の霊なら成仏させられる経文がききません。じゃあぬ~べ~必殺の鬼の手の出番だと思うじゃないですか?ですがなんとやつらはぬ~べ~をよってたかってフルボッコにし鬼の手を使えなくしてしまうというなかなかの強者ぶりを発揮。
じゃあ、どうやってこいつらを撃退するの?っていうところはオチになってしまうのであえて言いませんが、ぬ~べ~がちゃんと除霊することのできなかった数少ない霊が登場した印象的な話でした。
まぁ大人になってから改めてこの設定を読むと「じゃあ、他のミサキに殺されて七人ミサキになったやつはまず成仏できないよなぁ‥‥‥。」とか突っ込みどころはあるんですけどね(笑)
第4位 てけてけの怪
てけてけというと僕は映画『学校の怪談』に出てくるちょっととぼけた妖怪を思い出しますが、ぬ~べ~に出てくるてけてけはかなり怖いです。
隣町で列車事故にあい、体を真っ二つにされて亡くなった女子中学生がいました。その子は死んだ今でも失くした下半身を探していて、その霊はてけてけと呼ばれていて、「カンカンカン」という踏切の音とともに姿を現します。
しかもやっかいなことにてけてけは、この話を聞いた人の元に三日以内に現れるんです。この噂はぬ~べ~が勤める童守小学校の生徒たちの間でも広まってしまいます。さらにやっかいなことにぬ~べ~のクラスでも1,2を争う怖がりであるまことがこの噂を聞いてしまったからもう大変。
まことはてけてけにすっかり怯えてしまい、てけてけのことが頭から離れません。ぬ~べ~からはあんまり怖がると霊をおびき寄せちゃうみたいな忠告を受けるんだけど、怖がりのまことからしたらそれは無理な話。そして、そんなまことの元についにてけてけが姿を現すのです。
ところがてけてけは悪い霊じゃないんですね。彼女は念縛霊といって彼女のことを噂したり怖れたりすることで、それが縛りになり逆に成仏できなくなってしまっていたんです。
そのことを知ったまことは、てけてけのことを怖がることをやめ彼女はいなくなるのでした。
ところがどっこいここで話は終わらない‥‥‥。このてけてけの話を広めていた不良がいたんですよね。そいつは「てけてけが出たらこの呪文を言うと大丈夫」みたいな嘘を子供たちに教えてそのかわりに金をせしめるというなかなかあくどいやつだったんです。
そんでそいつの元にもてけてけが登場。不良はてけてけに向かってその呪文を言うのですが、当然のことながらてけてけには通じません。それどころか「噂を広めていたのはお前だったのか。」とてけてけの怒りをかってしまい最後には‥‥‥。というところで話は終わります。
僕も当時小学生でしたから、「この話を聞いたら3日以内にてけてけが来る」というところには超ビビりましたね。この話を読みながら「もしかしたらうちにもくるんじゃね?」なんて思って密かにおびえていた記憶があります(笑)ああ、来なくてよかった(>_<)
第3位 メリーさん
これも怖かった話。
メリーさんっていうと電話がかかってきて「私メリーさん、今あなたの家の前にいるの」っていう感じでだんだん自分のところに声の主が近づいてくるって言う話を思い浮かべる方も多いと思います。ところがぬ~べ~に登場するメリーさんは違うんですね。
作中のメリーさんは、元々霊能力を持っていたがゆえにいじめを受け自殺した少女が霊になってしまった存在なんです。少女は自分が大切にしていた人形の手足をバラバラにされ学校内に隠されてしまい、そのあとに自殺をしてしまいました。
それ以来その子は強い霊能力を持った霊となり、自殺した7月になると学校に現れて子供にある頼みごとをします。それは自分の大切にしていた人形の手足が見つからないから探してほしいというもの。
それだけならまだかわいげがありますが、恐ろしいのはその後です。
「1週間以内に一つでも手足が見つからなかったら、その子から手足をもぎ取って人形にくっつける。」という悪夢のような条件を突き付けてくるわけです。
これまでにも除霊を試みたものはいましたが、メリーさんはあまりにも強力な霊のため除霊することはできず子供は体の一部をもぎ取られて殺されてしまっています。
そんなおそろしいメリーさんが、ぬ~べ~クラスの生徒である法子の元に現れて先述した条件を突き付けてきたのです。
ぬ~べ~やクラスメイト達は法子のために人形の手足の捜索を開始。なんとか両手と右足は見つかりましたが、どうしても左足は見つからずとうとう1週間が経過‥‥‥。メリーさんは再び法子の前に姿を現し、左足をもぎ取ろうとするのです。
この話は非常に怖くもあり、かつ悲しい話でもありました。子供の時の僕は「うわぁぁメリーさん超こえぇぇ。」という感想しか抱かなかったけど、大人になって改めて読み返すとメリーさんは非常に不遇な境遇なんですよね。「そりゃ、世の中を恨みたくなるかもなぁ。」とちょっとだけメリーさんに同情してしまったり(>_<)
成仏させることのできないメリーさんをどうしたのか?っていうのはぜひ本作を見てほしいところです。最後はちょっとだけ救われるそんな結末だったと思いました。
第2位 赤いチャンチャンコ
1位と2位は迷いましたが、僅差で赤いチャンチャンコの話となりました。
ある日、ぬ~べ~クラスの生徒である郷子は開かずの教室にはいってしまいました。ぬ~べ~はそこに赤いチャンチャンコの霊を封印し長い時間かけて除霊を試みていたのですが、その封印をきょうこは解いてしまったのです。
すると教室のどこからともなく「赤いチャンチャンコ着せましょか」という問いかけが聞こえてくるではありませんか。きょうこはその問いかけに対して「着せてみなさいよ。」的なことを言ってしまうんですね。
すると首から血を流し、まるでその血が赤いチャンチャンコを着ているかのように見える少女の霊が郷子の前に姿を現したのです。
なんとか開かずの教室から脱出し難を逃れるきょうこ。しかし赤いチャンチャンコの霊は質問に答えた人間を血まみれにして殺すまで付きまとってくる恐ろしい妖怪なんです。
とにもかくにもこの霊は見た目が怖いですよね。元々首をきって自殺をしてしまった少女の霊のため、首はさけ口もメチャメチャでかくて目も鋭い感じで、手も人を引き裂くためなのか鋭利な形状に変化しています。
当時はこの霊が登場したシーンでいったんページ閉じましたね(笑)あまりにも恐ろしすぎて(*_*;しょっぱな数ページでいきなり怖すぎでしょって思ったのを何となくですが覚えています(>_<)
ちなみに郷子は再びこの霊に襲われてしまうのですが、この時はぬ~べ~不在で自分だけでどうにかしなければなりませんでした。しかしぬ~べ~はこんな時のために郷子に霊を撃退する方法を教えており、そのおかげで赤いチャンチャンコの霊を何とか撃退することに成功したのです。
この話も子供の時には「マジで怖すぎる‥‥‥。」という感想だけだったんだけど、改めて読んでみると悲しい話なんですよね。赤いチャンチャンコの霊もメリーさんと同じようにいじめを受けて自殺して、そこから人に危害を加えるようになってしまったわけですから‥‥‥。
人を襲うという点ではよくない霊なのかもしれないけど、この霊がうまれた原因っていうのを考えると「うーん‥‥‥。」と考えてしまいます。
第1位『A』がきた!!
とうとう来ました「地獄先生ぬ~べ~で個人的に怖かった話」堂々の第1位は『Aが来た!』です。
Aは妖怪ではなく人間なのですが、まぁその経歴がすさまじい。下校中の子供ばかりを狙う殺人鬼で30年にわたって100人以上の子供たちを惨殺。見た目も超不気味なんですよね。赤いマントをはおり、ピエロかマジシャンのような白い仮面をかぶっています。
そんでAに会うとこう質問をされます。
「赤が好き?白が好き?それとも青が好き?」
赤が好きと答えると血まみれになって殺される。白が好きと答えると血を抜かれて殺される。青が好きと答えると水に沈められて殺される。
「理不尽すぎるやろ!!そして怖すぎるやろ!!」
と当時この設定を読みながらメチャメチャビビったことを覚えてますね。
ぬ~べ~の話の中ではこのAが出現すると、大人たちに「Aが出た。」という知らせが回り、子供たちに早く下校するように促します。理由はAの存在を子供たちに知らせないためと、大人たちだけでAと対決するためです。
ところがぬ~べ~クラスの広、郷子、美樹が下校をしていると、なんとそこにはAの姿が。しかし、彼らはAのことを知らないのでAの質問に答えてしまうのです。広は赤、郷子は白、そして美樹は青が好きと答えるのでした。
すると、Aは質問に答えた美樹を連れてそのままどこかへ逃走。広と郷子はぬ~べ~にこのことを報告。
必死になってAと美樹を探すぬ~べ~。すると学校の屋上にAの姿が。屋上、貯水槽、水の中‥‥‥。まさかと思い、屋上の中にある貯水槽の中を見てみると、そこには石をくくりつけられ水に沈められた美樹の姿が!!
美樹は「青が好き」と答えていたため、水に沈められてしまったんですね。ただぬ~べ~がすぐに発見したため、美樹は何とか事なきを得ました。だけど、もしぬ~べ~が気づかなければそのまま美樹は貯水槽の中で‥‥‥。だったわけです。
その後Aは質問に答えた郷子と広にも襲いかかります。郷子は首に管のようなものを突き刺され血を抜かれ、失血死させられそうになるし、広はAが持っていた巨大なカマで切り付けられて出血。あわやというところでぬ~べ~によって救出されるのです。
ただ、Aはバケモノじみてますが妖怪ではなく人間です。そのため経文もきかないし、鬼の手による攻撃もできないわけです。じゃあ、どうするの?ってとこでこれは僕も驚いたんですけど、
「幽体摘出!!」
という方法をとります。鬼の手って人を物理的には攻撃できないんだけど、人の幽体をつかむことはできるんですね。ぬ~べ~はAの幽体を鬼の手でつかんで「ベリベリベリ」とはがそうとしたわけです。これはいわば禁じ手のような技なんですが、あまりにも残虐非道なAの行いにぬ~べ~の堪忍袋の緒が切れちゃったんですね。
まぁ、それでも抵抗をやめないAを見て読者の誰もが「こいつは本当に人間なのか?」って突っ込みたくなるぐらいだったんだけど、最後は身につけていた赤マントにストーブの火が引火して教室から落下して死亡。これにて一件落着!!かと思われたのですが‥‥‥。
まぁこの話はラストまで含めてほんとにメチャメチャ怖かったです。読んだ後は下校時に「Aが出るんじゃないか?」ってひそかにビビってたし、絶対にAの質問には答えないようにしようと思ってました。純粋でしたねー(笑)
とにもかくにもこの話は個人的に不気味さ、残虐性、異常性、Aの強さなど様々な面でとても怖かった話だったし最も印象に残っている話だったと思います。今の子供が読んでも絶対に怖い話なんじゃないかなぁ。
まとめ
というわけで、今回は地獄先生ぬ~べ~で個人的に怖かった話を5つ選んでみました。
アナタが最も怖いと思った話や妖怪はあったでしょうか?ぬ~べ~にはその他にも怖い話やゾクッとくる話がたくさんあるので、興味がある方はぜひご覧になってみてください♪
それではまた!!