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『ファミリービジネス』家族の関係性について考えさせられる作品

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ちょっと間が空いてしまいましたが、こっちのブログもまたこそこそと更新していこうかなーと思ってます。

 

とはいえ、漫画ブログなのにここ最近は映画の感想ばっか。「今度こそは漫画の感想を」と意気込んでいたのですが、またまた映画の感想になってしまうことをお許しください。そんなわけで今回紹介するのは『ファミリービジネス』という作品です。

 

 

親子関係の難しさについて考えさせられる作品

本作にはショーン・コネリー、ダスティン・ホフマン、マシュー・プロデリックが出演しています。結構豪華な俳優陣ですよね。

 

ショーン・コネリーは長年泥棒を始め犯罪で生計を立ててきたジェシー・マクマレンを演じ、ホフマンはその息子のヴィトーを、そしてプロデリックはヴィトーの息子アダムを演じています。

 

ジェシーはすでに引退同然のお年寄りですが、背が高く今でも腕っぷしに自信がありそうな渋くてカッコいいおじいちゃんです。そんなジェシーの教えを受けヴィトーも若い頃はヤンチャだったのですが、自分の子供アダムが生まれたことで「犯罪に関わらせたくない」と思うようになりジェシーとは違う堅気の道を歩むことにします。(とはいえヤンチャだったころの名残はちょいちょい出てきます。)

 

袂を分かったジェシーとヴィトーでしたが、孫のアダムはというとそんな父の親心は露知らず、祖父であるジェシーの方と親密になっちゃいます。

 

いやっ、ヴィトーは自分なりにアダムのことを思いやってるんですよ。だからこそ堅気になって犯罪者として生計を立ててきた父親ジェシーとアダムを遠ざけようとしたわけですから。そのおかげもあってアダムは奨学金をもらいながら大学に行くぐらい真面目で優秀な青年に育つわけです。

 

ただ、この辺はまさに親の心子知らずなんでしょうね。ヴィトーは知らず知らずのうちに息子を自分の型にはめようとしてしまったんです。それがアダムにとっては心地よくなかった。

 

一方、祖父のジェシーはアダムのことを型にはめたりはしません。破天荒ではあるけども孫を信頼していた。なので結果的にアダムは祖父であるジェシーにひかれるようになってしまうんです。ヴィトーの思惑は見事に外れてしまうわけです。

 

ジェシーとヴィトー、そしてヴィトーとアダムという2つの親子関係を軸に映画は展開されていくわけです。ただまぁ先述したように親子は見事にすれ違ってしまっておりまして、なかなか互いの距離が縮まることはないんですね。自分もそうなんだけど、この辺特に男同士っていうのは非常にめんどくさいんだよなぁというのを本作を見てしみじみと感じました。「ああ、きっとどこの家庭も男親と男の子っていうのはこうなりがちなんだろうなぁ」って思います。まぁ、ショーン・コネリーがオヤジだったら普通に尊敬しそうな気もするけども(笑)

 

親子の共同作業は強盗?

そんなこんなでぎくしゃくしているマクマレン一家ですが、ここで何と真面目に生活していたはずのアダムがジェシーに強盗の話を持ち掛けてきます。血は争えないのか、祖父がよっぽど魅力的なのかアダムも犯罪の道へと進み始めようとします。

 

この時父親のヴィトーはショックだっただろうなぁ‥‥‥。

 

だって、せっかく犯罪から遠い世界に息子のアダムを遠ざたと思っていたわけですよ。その甲斐もあって大学まで行って優秀な成績で順調な道を進んでいたわけです。その息子がまさかまさかの強盗を企てるなんてさ。親からしたらガツーンとハンマーで頭ぶったたかれたようなショックを受けたはず。まぁ、アダムは父親よりも祖父のジェシーを尊敬していたわけだから、やはりどこかに泥棒の素質はあったのかもしれんけど、ヴィトーの立場で考えるとマジか‥‥‥という感じだったはずです。

 

もちろん最初はヴィトーもアダムの計画にNOを突きつけます。息子を犯罪者にするわけにはいかない。親としては当然の判断でしょう。だけど元々ヴィトー自身も父親ジェシーから犯罪の手口をみっちり仕込まれていたマクマレン一家の2代目です。根っから真面目というわけではありません。そんなこんなでいつの間にか計画は実行されることになります。ただし、実行犯はジェシーとヴィトー。アダムはあくまでそのサポートという形です。

 

はたして彼ら泥棒一家の計画は成功するのか?そしてぎくしゃくしている親子関係はどうなってしまうのか?詳細は語りませんが、最後はけっこう悲しくもあり、でも納得というか「そうなるのかぁ。でも仕方がないよなぁ‥‥‥。」という感じでした。

 

まとめ

決して派手な作品ではないし、むしろ地味な展開が続きます。だけど親子関係について、特に男同士の関係について考える時には参考になるんじゃないかな。僕も映画を観ながらジェシー、ヴィトー、アダムの親子関係を観ていて「ああ、この感じなんかわかるわぁ。」と頷かされるところがしばしば。先述したように親の心子知らずであり、また親も子供の心とかちゃんと理解できてなかったりするんですよね。だから、親子関係って難しいなぁと思います。決してきれいにはいかない、そういうことを映画を観ながら改めて感じました。

 

上映時間が約110分と決して短くはないんですけどね。人間関係や人の心理について考えさせられる作品に興味がある人はぜひ見てほしいなぁと思います。

 

それでは今回はこの辺で失礼します!