エンタメなしでは生きてけない!!

これは面白い!!これは人にすすめたい!!そんなエンタメ作品の紹介をしていきます!

『シティ・オブ・ゴッド』貧困とギャングの世界を描いた衝撃作!!

※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。記事中のリンクから商品を購入すると、売上の一部が管理人の収益となります。

今回は洋画です。結構色々な作品見てきましたがこの作品も面白かったし、色々な意味で『衝撃的』でしたね。今回観た作品はこちらです。

 

 

感想

ノンフィクション小説を原作とした作品です。

 

作品は1960年代のブラジルにある貧民街シティ・オブ・ゴッドからスタート。 この部分は物語のプロローグの部分ですね。シティ・オブ・ゴッドはまだ砂漠の中にある街って感じで建物もろくに立っていません。

 

少年たちが銃を片手に普通に強盗をし、トラックの荷物を片っ端から奪おうとするそんな日常が当たり前の世界。モーテルに乗り込み、従業員を縛り部屋にいるカップル達から強盗をする。そこに一切の躊躇はなくとても恐ろしい。まるでゲームをするかのように悪事を働くんですよ。マジで。

 

当然住民たちは彼らの行為を目撃しているわけですが、そこはきっちり脅しをかけていて、みんな報復が怖いから警察に何も話せない。いやっ、ほんとこえぇよ。

 

彼らの街では家のない人多いんですね。基本的にここで登場するワルたちは『誰かから奪うこと』で生活が成り立っています。何かを生産をするとかそういった考えは一切ないんですね。奪うためには暴力を使いギャングになるしか道はない。その道がカッコいいと思っている節すらある。でもこれが現実なんでしょう。

 

麻薬とか、拳銃が子供の頃から普通にある世界ですからね。日本とは根本的な部分で違う世界なんだと思います。

 

今だってブラジルの治安悪いって言いますもんね。この作品の舞台は数十年前の話を元にしてますが今はどうなんだろうか??このレベルの治安の悪さの地域がいまだにあるとしたらはっきり言って「やべー。行きたくねぇ。」って思いますね(^^;ほんと怖いもん。

 

そして物語は1970年代に入り、本編に突入。シティ・オブ・ゴッドも、建物が増えかなり街らしくなっていきます。(テレビとかで見る貧民街のイメージ)

 

本作では写真家(ジャーナリスト)になりたいブスカぺ、ギャングのボスを夢見るリトル・ゼ、恋人との幸せな生活を夢見るベネの三人を中心にストーリーが進みます。

 

リトル・ゼは暴力、殺人、ドラッグにまみれた欲望の世界の象徴。小さいころから躊躇なく人を殺し、ものを奪う典型的なギャング。成長し順調に?ギャングになり敵を皆殺しにシティ・オブ・ゴッド(神の街)を掌握。

 

ほんと彼とその仲間は容赦なく人を殺しますからね。(味方も)集団で取り囲んで拳銃でバンバンと。日本じゃほんと考えられない世界だけど、地球の裏側のある地域ではこんな光景が繰り広げられていたんだと思うとぞっとしました。

 

ただ、彼が圧倒的な力で街を統一したことで他のグループが強盗とか勝手な犯罪をする事がなくなり、以前に比べて平和(表面上は)になってるんですよね。大きな悪があることで小さな悪が勝手なことが出来ず秩序が保たれるっていうのはどこの世界にもあるもんですが、その典型例のような話ですね。うーん、皮肉なもんだ。

 

ベネはリトル・ゼの右腕のような存在。ギャングなんだけどリトル・ゼみたいな凶暴さはなくて『ギャングなんだけどいいやつ』っていう特異な存在。人殺してるけどリトル・ゼみたいに気に入らないとか突発的に人を殺したりしないやつなんで一般の人とかとも交流が幅広いんですよね。かなり陽気なギャングって感じ。

 

彼はリトル・ゼの理解者として彼と共に行動し二人でのし上がっていきます。ですが最後は恋人との生活を優先しギャングから足を洗って街を出ようってことになるんだけど‥‥‥

 

ブスカぺはリトル・ゼが子供の頃行動を一緒にしていたチンピラ少年のうちの一人の弟なんだけど、(その兄貴は子供時代のリトル・ゼに殺されてる)本人は頭も良くて勉強をしたためギャングとかそっちの世界になることはありませんでした。(たまにマリファナやるぐらい。神の街じゃそのレベルは悪とは言わない)

 

ただ、惚れてた女性はベネとくっついちゃって、自分は就職したスーパーをとある理由でクビにと散々な目に。うまくいかないこと続きで途中チョイと悪の道にそれそうになるのですが、結局性根が悪くないためそちらの世界に入ることなく、夢であったジャーナリストを目指します。

 

当然ですが下っ端中の下っ端からスタートするわけですが、ひょんなことからリトル・ゼとその一味をカメラで撮影することになり、その写真が勤めていた新聞社の新聞記事一面にのることに。

 

リトル・ゼとその一味の写真を撮るのは他のカメラマンとかには出来ないことだったので、彼らが映った写真っていうのは特ダネ級なわけです。

 

あれほど距離を置いていたギャングの写真でちょっとだけではありますが、新聞社の中でも認められるきっかけになるわけですから良くも悪くもギャングの影響力というのは圧倒的なんですよね。

 

一方ギャングのボス、リトル・ゼは街を完全に掌握していたはずですが、ひょんなことから対立していた組織が力をつけ始め街を巻き込んでの全面戦争へ。

 

最終的に、抗争で両陣営死者多数。リトル・ゼ自身は生き延びてはいたんですが、警察に捕まりそれまで悪事で稼いだ潤沢な資金やギャングチームは壊滅状態に。ただ賄賂を渡してどうにかこうにか釈放されます。こっから彼の再起がスタートするのかなぁなんて思ってたらこれまた衝撃的な最期ですよ(*_*;

 

ここは言わんほうがいいかもしれない。恐ろしくもありでも

 

「あー、こうなることも十分あるよなー」

 

っていうラスト。

 

暴力の連鎖は続いていくという一端をまざまざと見せつけられたシーンでした。

 

僕普段こういうギャングものとか見ないんですがね。目が離せなくてあっという間に見てしまった映画ですね。

 

暴力シーンとか人が死ぬシーンが沢山出てくるので、そういうのが苦手な人にはお勧めしませんが、僕らの日常とは全く違う世界を知りたいという人はぜひ見た方がいい。見たら相当衝撃を受けること間違いなしの作品です!!

 

それでは今回はこの辺で。