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北野武監督『アウトレイジ』全員悪人の名にふさわしいバイオレンス映画

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北野武監督のアウトレイジ最終章が公開されるとのことで、久々に一作目の『アウトレイジ』を見てみることにしました。

 

 

「全員悪人」

 

最初にこの文字を見た時に「なんつー、凶悪なサブタイトルだ」なんて思ったと同時に一人ぐらいいいやついるだろうなんて思いながら映画を観たんだけど「ほんとに悪人しかいねぇじゃねぇか!!」とビックリしたの憶えています(笑)

 

まぁ、作品の舞台がヤクザ社会なわけだから基本的にみんな悪人なわけだけど、それでもそん中に一人ぐらいいいやつがいても良さそうじゃないですか?「俺は義理人情を大切にするぜ。」みたいな人。でも、そんな奴は一人もいなくて見事にみんながみんな悪いっていうね。

 

でもその正直さというか、ストレートにヤクザ社会の恐ろしさを描いているのが逆に好感が持てましたね。「現実はそんなにきれいなもんじゃないよな。ましてやヤクザの世界だもん。」とこの作品を見ながら妙に納得させられたのを覚えています。

 

それにしてもこれでもかというぐらいにバイオレンス映画を貫いてますね。この作品はヤクザ社会の権力争いや、その過程で起こる裏切りなんかが描かれているわけだけど、必ず暴力が付きまといます。それもとびっきり強烈な暴力が。

 

これは好き嫌いというか苦手な人も多い作品なんだろうなぁ。それに加えて「ばかやろう!!」「このやろう!!」「なめてんのか!!」といった怒号や罵声がガンガン飛び交うし、人も簡単に殺されていくので、女性なんかには特にウケが悪いのかもしれません(*_*;

 

まぁ、僕はなぜかこういうアウトロー的な人たちの活躍が好きというか、自分とは全くかけ離れた世界だからこそ、そこに惹きつけられてしまったりするんですよね。暴力も、恐ろしいとは思うし、現実にはまったくやりたいとは思わないんだけど、こういう創作物の上での暴力とか、狂気性みたいなものがついつい見たくなってしまいます。僕にもそんな部分があるんだろうか?

 

豪華役者陣が演じるヤクザが印象的

この作品はビートたけしさんが演じる大友をはじめ、ほぼほぼ登場人物がヤクザなんだけど、ヤクザと言っても立場が違えば、性格も違う。もちろん、金とか暴力とかといったものが土台にあることは間違いないんだけど、権力を狙うものもいれば、親分の命令に忠実に従うようなものもいるし、うまく立ち回っておいしい思いをしようとするちょっとせこいタイプのヤクザも登場する。

 

色々な人がヤクザを演じているわけですが、特に印象に残っているのが椎名桔平さんが演じる水野です。

 

水野はビートたけしさん演じる大友の部下なんだけど、狂気性、冷静さ、時折見せるゾッとするような表情など「うわぁ‥‥‥。こえぇぇ。この人に関わりたくねぇ。」と思わされましたね。

 

性格もイカれてます。親分の大友が警察で取り調べを受けている間、水野は警察署の前で待ってるんだけど、普通に入り口に立ってる守衛の前にたばこを投げつけて「なんか文句あんの?」みたいな感じで守衛をからかいまくるんです。いやっ、警察署の前ですよ?超イカれてるじゃないですか?

 

ぶっちゃけ「俺ならソッコーで守衛やめるわ。」って感じの関わりたくないオーラをプンプンとかもしだしてました。ニヤ―ッと笑うとことかもすんごい怖いっす。

 

他にもこの映画では普段は割と善人だったり、いい人みたいな役を演じる役者さんが多いんだけど、そういう人たちが暴力と恐ろしさの象徴でもあるヤクザを演じているのでその辺も本作の見どころですね。

誰が生き残るのか?

お互いの利害がぶつかり、他人を利用し、利用され、裏切り、裏切られの世界の中で生き残るのは容易ではありません。

 

昨日までイケイケドンドンだった組や組員たちが上の意向や、裏切りによって窮地に立たされたり、あっけなく命をとられてしまう、血で血を洗うまさに弱肉強食の世界。

 

クライマックスが近づくにつれ、各勢力の思惑がだんだんと表面化し、ますます抗争は激しさを増します。バンバン人も死んでいきます。

 

そんな暴力渦巻く世界ではたして誰が生き残るか?誰が権力を手にするのか?誰が自分の思惑通りに事を進めるのか?

 

非常に恐ろしくもあるけど、最後が気になってしまうそんな流れになっています。最後は結構衝撃的なシーンが続きます。

 

まとめ

そんなわけで今回は北野武監督の『アウトレイジ』の感想を書いてみました。前述したように激しいバイオレンス映画なので、好き嫌いがわかれるかと思いますが、ちょっと恐ろしい世界を覗いてみたいという方は惹きつけられる作品だと思います。興味がある方はぜひご覧になってみてください♪

 

それでは今回はこの辺で失礼します!