ちょっと前に↓のような記事を書きました。
80年代に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画の中から特に好きな作品を5つ選んでみた。 - マンガなしでは生きてけない!!
完全に僕の好みでチョイスした感じなんだけど記事を書き上げた後にこう思ったんですよね。
「90年代も書きてぇ。」
ご存知のように90年代の少年ジャンプと言えば『黄金期』と呼ばれるぐらい数多の名作がジャンプの誌上を飾り、発行部数が600万部を超えたこともあるすんごい時代。そんで久々に90年代のジャンプにどんな作品があったかなーって調べてみたんですよ。そしたらね
「面白い作品が多すぎて選べねぇ‥‥‥。」
というなかなか衝撃の事実にぶち当たりました。だってあの作品もこの作品も?というぐらいに当時のジャンプにはすんげぇ面白い作品が多いんですもん。だから80年代のように5つだけ選ぶというのはちょっと難しいかなぁと感じました。
それなら倍の10個ならどうだ?とも考えたんだけど逆に10個は多いなぁなんて思ったんですよね。そんなわけで今回は間を取りまして『90年代に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画の中から好きな作品を7つ』選んでいきたいと思います。
※90年代に連載がスタートした作品に限ります。80年代に連載をスタートし90年代も連載されていた作品は除きます。(ドラゴンボールなど)
個人的に好きな少年ジャンプの作品(90年代)
①スラムダンク
「90年代に連載が開始された少年ジャンプの作品で一番のおススメは何だ?」と聞かれたら僕は間違いなくこの作品を挙げるでしょう。
名作中の名作スラムダンク。僕が説明するまでもないけど、まぁ読んでもらったらわかるよ。特にバスケ好き、スポーツ好きの人ならぜってぇーハマる。
僕は評論家でも何でもないズブの素人だけどキャラクターの存在感、個性、絵のうまさ、迫力、名言や名場面の数々。どれをとっても印象に残る名作中の名作だと思います。
今の10代とか、20代前半位の子たちはもしかしたら読んだことないのかもしれないなぁ。これは僕の完全なる独断ですが、
「読んだことがない人はちょっと損してるかも‥‥‥。」
っていうレベルでおもしろいと思う。90年代にスラムダンクを読んだ人の中には結構バスケ始める人が多かったんですよね。僕はサッカーやってたけど、僕の周りは中学進んだらバスケやるってやつがけっこう多くて、少なからずみんなスラムダンクに影響されていたんだと思います。
一つの漫画で、あんだけ子供を動かす漫画ってそうそうないんじゃないかな?そう考えると改めてスラムダンクっていうのはすんごい漫画だなぁと思いました。ほんと、読んだことがない人は一回読んでみて!!
参考:超名作!!スラムダンクを読んでいない人は損してるから今すぐ読むべし!! - マンガなしでは生きてけない!!
②幽☆遊☆白書
今の10代とか20代の人たちからすると冨樫義博先生は完全に「HUNTER×HUNTER」を休み休み連載している人ってイメージなんだろうけど、実はこの幽☆遊☆白書も冨樫先生の作品です。
幽☆遊☆白書は90年代の前半(90年~94年)に連載されていて当時は、ドラゴンボール、スラムダンクと共にメッチャ人気の作品だったんですよね。
作品自体はバトルがメインではあるんだけど、そのバトルシーンが実に面白い。ドラゴンボールのようにガチガチのぶつかり合いのようなバトルもあれば、個々のキャラクターの得意技をうまく活かした頭脳戦のようなものまであって、少年の頃の僕は「うぉー!!面白れぇ!!」なんて思いながら読んでました。これはのちのHUNTER×HUNTERでも存分に発揮されているように思います。
特に必殺技。やっぱこういうバトルものには少年の心を惹きつける必殺技が外せない。主人公幽助の霊丸も好きだったけど、仲間の一人である飛影の黒龍波はもっと好きだった。
魔界の炎を召喚して黒い炎が相手を一瞬で焼き尽くす。そんでもって、実は黒龍波は単に相手に対して攻撃するためのものじゃなくて‥‥‥。なんていうまさかの設定を持ってくるのとか少年ながらにすごいなぁと思ってました。
そんでもってこういうバトルものっていうのはだんだんと敵の強さがインフレを起こして、主人公と数名を残して離脱して行っちゃうんだけど、幽白ではちゃんとみんな最後の方まで活躍してる。まぁ、桑原だけは‥‥‥なんだけどね(笑)というかよく途中までついてこれたよって逆に彼を誉めてあげたいぐらい。桑原なんて本来ちょいと霊感が強いただの人間なんだからさ。
まぁ、連載の最後の方は「うーん‥‥‥。」って感じで賛否両論、納得できない人も多いとは思うけど、暗黒武術会とかその後の仙水っていう人間なんだけどメチャ強いヤツとその一味との闘いは非常に楽しめるので、特にバトルマンガ好きって人にはおススメの作品です♪
③HUNTER×HUNTER
「また冨樫漫画?」って思う人もいるかもしれないけど、HUNTER×HUNTERも面白いのよ。
まぁこの作品の場合、面白さもさることながら1998年から連載が開始されたにもかかわらず2017年の8月時点でいまだに34巻までしか出ていないという、驚きのスローペースであるという印象が強い人も多いんじゃないかな?休載が年単位になるのはザラにある作品ですね。
まぁ、ファンとしてはもうさんざんじらされたので「いつになってもいいからちゃんと話を終わらせてください。」というのが正直なところ。ぶっちゃけつまんない作品だったらこんな超不定期連載している間にファンが離れていっちゃうと思うんだけど、HUNTER×HUNTERは面白いんだよね。
だから、みんな「冨樫まだかー!!」なんて言いながら長期休載に入ってなかなか単行本が出なくても律儀に次が来るのを待っていたりするわけです。
HUNTER×HUNTERについて知らない人のためにちょこっとだけ概要も。
主人公、ゴン=フリークスが凄腕のハンターである父親のジンに会うため自分もハンターを目指すというところから物語がスタート。ハンターを目指す過程で出会った仲間たちとともに、未知なる世界へと繰り出していく冒険をメインとした作品です。
そんで、やっぱり少年ジャンプということでHUNTER×HUNTERもバトルが熱いんですよね。幽☆遊☆白書の時も思ったんだけど、冨樫先生って「バトルを描かせたら本当に面白いものを描く人」だと個人的には思ってます。
本作のバトルの最大の特徴はやっぱり念能力かなぁ。HUNTER×HUNTERではキャラクター達が念という特殊能力を持っているんだけど、この念の設定がすごくバトルを面白くさせてるんですね。
念を身につけることでオーラをまとうことができその量の多さで、有利になるというのはドラゴンボールとかとも似た設定なんだけど、さらにそこからがおもしろい。
念には個別で身につけられる能力があって、仮に多少相手よりもまとうオーラが少なかったりしても、その能力の相性やうまい使い方をすることで自分よりも格上の敵を倒すことも可能になるんです。これがこの作品のバトルのおもしろいところ。
見た目の単純なオーラの量じゃ勝敗がつかないから「このキャラの能力でどうやってあのキャラを倒すのか?」という風により深くバトルが楽しめるんですね。組み合わせしだいでちょっと劣勢のキャラも勝てたりするからどっちが勝つのかも予測しづらい。
っていうか時に念の設定が複雑すぎて読者が混乱して「あれ?これってどーいうこと?」なんて具合にもう一回前の話とか読み直さなきゃならないときもある。そんで読み返してまた今読んでるところに戻ってきて「ああ、そういうことだったのか。」という風にスッキリするということが起こります。
まるで作中のキャラクターになったかのようにこっちも頭を使いながらバトルシーンを読む感じになるわけです。こういう漫画ってなかなかないんじゃないかな?
特に今の時点(2017年8月)最新刊である34巻のヒソカVSクロロ戦はそういう念のバトルの特徴がモロに出てて楽しめるからぜひぜひ読んでみてほしいところです♪
まぁ、個人的にはめっちゃ好きな作品なんだけど唯一懸念があるとすれば先述したように「休載がめっちゃ多い」ってところですよね。それさえなければねぇ‥‥‥。という作品ですがまぁ冨樫先生の体調のこともあるので仕方がない。
こちらもバトル好き、冒険ものが好きな人であれば特に楽しめる作品なんじゃないかなーと思っています♪
④NARUTO
NARUTOも面白いっすねぇ。日本どころか海外でも人気になった作品。2000年代の作品だと思ってる人もいると思うんだけど、連載開始が1999年ということで選びました。
個人的には主人公のナルトの性格が好感持てますね。
ナルトはドベで落ちこぼれでみんなからもあんまり好かれてないって状態からスタートしてるんですよね。忍者学校のクラスメイトにもバカにされがちだし、ある理由で自分が住んでいる木の葉隠の里の人たちからも疎まれてしまっている。
だけど、ナルトはくじけない。めちゃめちゃ努力していい師匠やライバルにも巡り合って、だんだんと実力を伸ばしていくわけです。そんで、里の危機を救ったり、すごいとされる忍びたちを次々と倒していく。そして段々彼を見る目周りの目が変わっていく。
ナルトが必死であがきながら認められていく過程っていうのはメチャメチャしびれるんだよなぁ。そんでもって、そんなナルトに段々と周りの仲間たちも影響を受けて成長していくんですよね。このナルトのド根性っていうのは素晴らしいと思う。僕には出来そうもないけど(笑)
あと、この作品もやっぱりバトルがおもしろいです。バトルがいいっていうのは僕の中で必須なのかもしれない。
ナルトの舞台は忍者たちがいる世界なので、忍術を使った戦いになるわけです。ただ、まぁその忍術のスケールがメチャメチャデカい。普通忍術っていうと分身の術とか、手裏剣なげるとか、水の上を走るみたいなのが鉄板じゃないですか?
でも、ナルトの場合もはや忍術ってレベルを超えちゃってますね。最後の方なんて地形が変わる天変地異レベルのバトルになってます。でも、そういうとんでもないレベルの戦いが繰り広げられるのが個人的にはメチャメチャ好きです。単純に「おおーっ、すげぇ!!」ってなりますね。
全部で70巻以上あるから、ちょっとボリュームあって大変だけどあっという間に読めちゃうのでおススメですね♪
⑤地獄先生ぬ~べ~
こちらも90年代のジャンプを知っている人なら覚えているであろう『地獄先生ぬ~べ~』この作品は僕の好きなホラー、怪談系の作品です。
主人公のぬ~べ~は小学校の教師で、霊能力者でもあります。彼は自分が勤める童守小学校や童守町で起こる怪事件から生徒たちを守るために、自らの左手に宿した鬼の手を駆使して戦います。
学校の七不思議から、有名な怪談をモチーフにした話、モンスターたちとの闘いといったホラーや怪談、バトルを主にしながらも、学校を舞台にした恋愛だったり、ギャグの要素も取り入れていて飽きずに楽しめた作品の一つでした。
結構ポップな話もあるんだけど、時々マジで怖い話もあったりして、今でも記憶に残ってるぐらいに印象的だった霊や妖怪も多いです。
ちょうどぬ~べ~が連載してた時期って僕も小学生だったから余計に怖かったよね。ぬ~べ~読んだ後学校のトイレとか入ったら「でるんじゃねぇか?」ってちょっとビビったりもしました(笑)
ぬ~べ~のさらに詳しいレビューは↓に書いてあるので良かったらご覧ください♪
参考記事:地獄先生ぬ~べ~。ジャンプ黄金期に連載された大人も楽しめるホラー漫画。 - マンガなしでは生きてけない!!
⑥るろうに剣心
るろうに剣心も90年代のジャンプ読者にはおなじみの作品ですね。90年代の中頃にドラゴンボールとかスラムダンクとか幽☆遊☆白書といった超人気作が相次いで終わっちゃったんだけど、その時にジャンプを支えた功労者的な作品の一つと言ってもいいかもしれない。
舞台は明治時代。主人公の剣心は小柄な優男なんだけど実は幕末に多くの佐幕派の剣士たちを切り捨てた伝説の人斬り抜刀斎なんです。
そんな剣心だけどとある理由で人を切ることをやめ、流浪人(ろろうに)として日本中を旅していました。そんな彼が神谷道場の主である神谷薫と出会うところから物語はスタートします。
剣心は神谷道場やその周辺で起こるいさかいや強敵たちとの出会い、そして人斬り時代の自分を知る者たちとの出会いや闘いを通じて、自分の生きる道を模索していきます。
この作品は「キャラがカッコいい。」っていうのが特に好きな理由かなぁ。もちろん、ストーリーも大好きなんだけど、キャラがすごく魅力的。
人斬りの過去を持つ剣心を始め、その剣心を支える神谷薫や明神弥彦といった神谷道場の人たち。そして、悪一文字を背中に背負い、喧嘩屋として剣心に負けながらも、その後のストーリーに欠かせないキャラクターへと成長していく相良左之助。
そして、僕が個人的に好きなのが剣心のライバルで元新選組三番隊隊長の斎藤一。己の信念である「悪・即・斬」の正義の元に、その正義にそぐわないものはどんなものでも切り捨てるっていうそのブレなさがメチャメチャ好きです。
そんで敵役もいいキャラしたやつらが多かったですね。仲間たちの思いを胸に剣心を狙う四乃森蒼紫。こいつはイケメンだけど、作中のある出来事で一気に修羅の道へ。
剣心が人斬りをやめたあと人斬りの後継者としてその名をとどろかせ、後に日本をその手中に収めようとした志々雄真実などなど、結構狂気じみてたりしてたんだけど、己の信念を貫くという点において悪役とはいえ「すげぇな。」って思わされるキャラも多かった。
っていうか、そういうキャラを作り出した作者の和月先生がすごいよね。よくあれだけ、個性的で魅力的なキャラクターを生み出したと思いますもん。
そんで、僕の中でのお約束なんだけど、やっぱりバトルがいいんですよ♪
この作品はドラゴンボールとか幽☆遊☆白書みたいに、気とかオーラみたいなものを使ったバトルではないわけです。
使うのは剣とか自分の拳とかなんだけど、それらを使った戦いっていうのがすんごく迫力あります。スピード感とか「うぉぉぉぉ。」って感じ。そして、なにより必殺技がカッコいいですね。
剣心の九頭龍閃とか左之助の二重の極みとか、斎藤一の牙突とかとにかく真似したくなる必殺技が盛りだくさん。とくに牙突とか二重の極みがすきでね。僕は二重の極み真似しましたよ。左之助と同じように特訓したけどいくらやっても石割れなかった(笑)
そういう迫力のあるバトルや真似したくなるような必殺技っていうのはバトルが入るマンガには必須要素なんだろうなぁ。るろうに剣心も十分その要素を満たしてましたね。
バトルもかっこいいし、キャラも魅力的なやつが多いしこちらも非常に楽しめる作品です。読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください♪
⑦とっても!ラッキーマン
最後の一つを何にしようか迷ったけど『とっても!ラッキーマン』に決めました(^^)
僕はどちらかというと王道のバトル漫画、カッコいいキャラたちが登場する作品が好きなんです。それは、これまでの作品のチョイスを見てもらっても分かると思います。
ただ、このラッキーマンだけは他の作品とは大きく違うんです。それは
「主人公のラッキーマンが運だけで敵に勝利するから」
これですよ。このアイディア。これが当時王道のバトル漫画にハマりまくってた僕にはすごく新鮮だったんです。だって、運ですよ?運だけで勝つって発想がすごいじゃないですか。
そんでこの作品はちゃんと運だけで主人公を勝たせるために色々考えられてるんですよね。「あー、そうやって倒すのか。」っていうちょっとした驚きがあって毎回楽しめる作品でしたね。
っていうか今思い返すと最初の設定からして笑えますね。
だって、主人公は日本一ツイてない中学生ですよ。そんで名前は追手内洋一(ついてないよういち)っていう、まさについてないことを運命づけられたやつなんです。その追手内くんが、ある時をきっかけに運だけで相手を倒すラッキーマンと合体して宇宙人を倒すことに。
そんで、この追手内君がまぁ、ついてないんだ。もう毎日のように災難に合いまくりのまさについてない人生なわけですよ。その彼が運だけは宇宙一というラッキーマンになるんだけど、両者の差が激しすぎるのよ。
しょうじき、ちょっとだけでもラッキーマンの運が追手内君に行かないもんなのかな?って思ったほど。それぐらい追手内君はついてないし、逆にラッキーマンはつきまくりなんだよね。そのギャップが面白くもあり、なんだか気の毒でもありって感じでした。
まあ、正直絵の方は素人の僕からしても上手くないとは思います(笑)ただ、先述したように他の王道のバトル漫画とは全く違うバトルの展開なので非常に新鮮だし、ちょいちょい入ってくるギャグもクスッとしてしまうものもあって、個人的には非常に好きでした。
なので、ちょっとガチガチのバトルに飽きた人なんかは読むと非常に楽しめると思いますね。「運だけでどうやって勝つのか?」っていう作者のガモウ先生のアイディアをぜひご覧になってみてください♪
まとめ
というわけで、今回は90年代に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画の中から好きな作品を7つ選んでみました。
正直この時代は他にも面白い作品がたくさんあるし、「えっ?あの作品は行ってないの?」という考えもあるかと思います。
でも、あくまで僕の独断と偏見で選んだものなのでね、その辺りはご了承いただければと思います(^^)
それでは今回はこの辺で失礼します!